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ブルーベリーの種類一覧|3品種の違いと選び方

ブルーベリーはツツジ科スノキ属の落葉果樹で、酸性の土で育ち、初夏から夏に甘酸っぱい実を付けます。図鑑には、育て方の基本をまとめた「ブルーベリー」と、寒冷地から暖地まで品種の幅が広い「ハイブッシュ系ブルーベリー」、暖地向きで樹勢の強い「ラビットアイ系ブルーベリー」の3種を掲載しています。系統による一番大きな違いは向いている地域で、寒冷地ならノーザンハイブッシュ、関東以西ならラビットアイ系かサザンハイブッシュが育てやすくなります。どの系統も、同じ系統の別品種を2品種以上そろえると実付きがよくなります。ここでは向く地域、樹の大きさ、収穫時期、受粉の条件を一覧で比べ、庭やベランダに合う選び方をまとめました。

このページで比べているブルーベリーの種類(3品種):ブルーベリー、ハイブッシュ系ブルーベリー、ラビットアイ系ブルーベリー。ほかにハーフハイブッシュ、ローブッシュブルーベリー、ピンクレモネードなど7品種も紹介しています。

ブルーベリーとは

ブルーベリーの基本情報
分類ツツジ科スノキ属(Vaccinium)
原産地北アメリカ。ハイブッシュ系は東部の湿地周辺、ラビットアイ系は南東部
実のつき方同じ系統の別品種を2品種以上植える(ラビットアイ系は必須)
収穫時期ハイブッシュ系は6月中旬〜7月、ラビットアイ系は7月中旬〜9月(関東の平野部)
好む土pH4.5〜5.5の酸性土。ピートモスや鹿沼土を使った専用の用土

ブルーベリーは、北アメリカ原産のツツジ科の落葉低木です。20世紀初頭にアメリカで品種改良が始まり、日本へは1951年に導入されました。春にスズランに似た白い釣鐘形の花を咲かせ、初夏から夏に実が熟し、秋には紅葉します。

栽培品種は、寒さに強いノーザンハイブッシュ、暖地でも育つように改良されたサザンハイブッシュ、暑さに強く樹勢の強いラビットアイの3つの系統に大きく分けられます。どの系統も、酸性の土で育てること、浅い根を乾かさないこと、同じ系統の別品種を近くに植えて受粉させることが、実をたくさん付けるための共通の条件です。

ブルーベリーの品種を比較

横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます

ブルーベリーの品種ごとの写真・大きさ・難易度・日当たり・水やり・温度の比較
品種大きさの目安難易度日当たり水やり冬の最低温度
ブルーベリーの種類「ブルーベリー」の鉢植えの写真ブルーベリーハイブッシュ系は樹高1-1.5m、ラビットアイ系は1.5-3mに育ちます。鉢植え(8-10号以上)では剪定により1-1.5mに維持でき、ベランダでも管理可能です。中級者向け直射日光土が乾いたら(週2-3回、夏は毎日)-10°C 以上
ブルーベリーの種類「ハイブッシュ系ブルーベリー」の鉢植えの写真ハイブッシュ系ブルーベリー樹高1〜1.5m、株張り1m前後。鉢植え(10〜12号)では剪定で1〜1.2mに維持でき、ベランダでも管理しやすい大きさです。中級者向け直射日光鉢は土の表面が乾いたら毎回。実の肥大期と夏は朝夕2回-20°C 以上
ブルーベリーの種類「ラビットアイ系ブルーベリー」の鉢植えの写真ラビットアイ系ブルーベリー樹高1.5〜3m、株張り1.5m前後。鉢植え(12号以上)では剪定で1.5m前後に保てます。初心者向け直射日光鉢は土の表面が乾いたら。真夏は朝夕2回、庭植えは晴天続きのときに-10°C 以上

条件別のおすすめ

冬に冷える部屋なら

冬の最低温度の目安が -20°C と、この仲間の中で寒さに強い品種です。

初めて育てるなら

難易度が「初心者向け」の品種です。

ブルーベリーの選び方

寒冷地ならノーザンハイブッシュ

ハイブッシュ系のうちノーザンハイブッシュは、冬に長い低温期間が必要で、-20°C前後まで耐えるとされます。東北や北海道南部、高冷地に向き、「デューク」「ブルークロップ」「スパルタン」など大粒の品種がそろっています。暖地では冬の寒さが足りず、開花がそろわないことがあります。

関東以西の庭植えならラビットアイ系

ラビットアイ系は暑さに強く、樹勢が旺盛で土質を選ばない方なので、関東以西の暖地の庭植えで最も育てやすい系統です。樹高は1.5〜3mになるため、同じ系統の別品種を1.5〜2m間隔で並べて植えます。冬の低温要求が少なく、九州や四国の温暖な地域でも花芽がよく動きます。

暖地のベランダで鉢植えにするならサザンハイブッシュ

ハイブッシュ系は樹高1〜1.5mとコンパクトで、鉢植えに向いています。暖地ならサザンハイブッシュの品種を選ぶと、冬の低温が少なくても花芽が動きます。「オニール」「シャープブルー」のほか、樹が低めにまとまる「サンシャインブルー」がよく選ばれます。最終的に10〜12号の浅めで広口の鉢で育てます。

1本で実がなるかで選ぶ

ラビットアイ系は自分の花粉ではほとんど実が付かないため、同じラビットアイ系の別品種を2品種以上植えることが必須です。ハイブッシュ系は1本でもある程度実りますが、同じハイブッシュ系の別品種を近くに置くと実付きがよく、粒も大きくなります。どちらの系統でも、系統をそろえて2品種植えるのが基本です。

早く収穫したいか、夏の終わりまで楽しみたいか

ハイブッシュ系は関東の平野部で6月中旬〜7月に熟し、大粒の実を早く収穫できます。ラビットアイ系は7月中旬〜9月と遅く、ハイブッシュ系の収穫が終わる頃から始まります。両方を育てる場合は、それぞれの系統で2品種ずつそろえると、受粉の条件を満たしながら長く収穫できます。

初めての1本なら育て方の基本から

どの系統を選んでも、pH4.5〜5.5の酸性土で植えること、浅い根を乾かさないこと、実が色づく前に防鳥ネットを張ることは共通です。ブルーベリーのページで、酸性土の作り方や鉢のサイズ、冬の剪定などの基本をまとめています。系統の分からない苗は、まずそのページの管理で育てます。

似た品種の見分け方

熟す途中の実の色で見分ける

ラビットアイ系の実は、緑からピンク、赤紫を経て青紫に色づき、ピンク色の時期が長く目立ちます。名前もこの色をうさぎの赤い目にたとえたものとされます。ハイブッシュ系の実も色づく途中で赤みを帯びますが、ラビットアイ系ほどピンク色が長く目立つことは少ないとされます。

樹の大きさで見分ける

ハイブッシュ系は樹高1〜1.5mでまとまり、ラビットアイ系は1.5〜3mと大きく育ちます。ラビットアイ系は株元から新しい枝(シュート)が毎年たくさん出るのも特徴です。

収穫の時期で見分ける

関東の平野部で、6月中旬〜7月に熟すならハイブッシュ系、7月中旬〜9月に熟すならラビットアイ系です。同じ庭で育てると、ハイブッシュ系の収穫が終わる頃にラビットアイ系の収穫が始まります。

苗のラベルで見分ける

苗を買うときは、ラベルに「ノーザンハイブッシュ」「サザンハイブッシュ」「ラビットアイ」の系統名が書かれているかを確かめます。品種名だけの場合は、園芸店で系統を確認してから、同じ系統の別品種と組み合わせます。

品種ごとの特徴

品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はブルーベリーの育て方にまとめています。

そのほかのブルーベリーの品種

図鑑にまだ個別のページがないブルーベリーの品種です(7品種)。見た目の特徴と、図鑑の品種との違い、流通量の目安を紹介します。

ハーフハイブッシュ

ノーザンハイブッシュと、背の低いローブッシュを交配して生まれた系統です。樹高が低く寒さにとても強く、「ノースブルー」「ノースカントリー」などの品種があります。寒冷地の鉢植えに向きます。

ローブッシュブルーベリー

Vaccinium angustifolium。北アメリカ北東部に自生する樹高数十cmの小型のブルーベリーで、小粒の実を付けます。カナダなどでは野生の株から収穫され、ジャムや加工品に使われます。

ピンクレモネード

熟すとピンク色になる実を付ける、アメリカで育成された品種です。ラビットアイ系を主体とする交配から生まれたとされ、暖地向きです。受粉には同じ系統の別品種があると安心です。

トップハット

ハイブッシュ系とローブッシュ系を交配して生まれた、樹高50cm前後にまとまるとされる矮性の品種です。小さな鉢でも育つため、ベランダや卓上の鉢植えで楽しまれています。

ナツハゼ

Vaccinium oldhamii。日本の山野に自生するブルーベリーの仲間で、秋に黒紫色の小さな実を付けます。実は酸味が強く、ジャムや果実酒に使われます。紅葉も美しく、庭木としても植えられます。

クランベリー

Vaccinium macrocarpon。同じスノキ属の、地面を這う常緑の小低木です。秋に赤い実を付け、ジュースやソースに使われます。湿った酸性の土を好み、家庭では鉢植えで育てられます。

ビルベリー

Vaccinium myrtillus。ヨーロッパの森林に自生するブルーベリーの仲間で、実の中まで濃い紫色になるのが特徴です。苗の流通は少なく、日本の平地の暑さは苦手とされます。

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出典: ブルーベリーの種類一覧|ハイブッシュ系・ラビットアイ系など3種の違いと見分け方(写真付き)(Hapot)https://hapot.jp/plants/types/blueberry

ブルーベリーの種類についてよくある質問

ブルーベリーの種類で初心者に育てやすいのはどれですか?

関東以西の暖地ならラビットアイ系が最も育てやすい系統です。暑さに強く樹勢が旺盛で、土質を選ばない方なので、庭植えでよく育ちます。ただし1本ではほとんど実が付かないので、同じラビットアイ系の別品種を2品種以上植えます。寒冷地ならノーザンハイブッシュ、暖地のベランダで鉢植えにするならコンパクトなサザンハイブッシュが向いています。

ハイブッシュ系とラビットアイ系のブルーベリーの違いは?

ハイブッシュ系は樹高1〜1.5mとコンパクトで、粒が大きく、関東の平野部では6月中旬〜7月に早く熟します。ラビットアイ系は樹高1.5〜3mと大きく育ち、暑さに強く、7月中旬〜9月に遅く熟します。ラビットアイ系は1本ではほとんど実が付かず別品種が必須ですが、ハイブッシュ系は1本でもある程度実ります。

ノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュの違いは?

冬に必要な低温の量と、向いている地域が違います。ノーザンハイブッシュは冬に長い低温期間が必要で、-20°C前後まで耐えるとされ、東北や北海道南部などの寒冷地向きです。サザンハイブッシュは南部の野生種を交配して低温の必要量を減らした系統で、関東以西の暖地でも花芽がよく動く一方、寒さにはやや弱くなります。

ブルーベリーは違う系統どうしで受粉しますか?

受粉の相手は、同じ系統の別品種どうしで組み合わせるのが基本です。系統が違うと開花の時期がずれやすく、花が重ならなければ受粉できません。とくにラビットアイ系は自分の系統の別品種の花粉がないとほとんど実が付かないため、ラビットアイ系を植えるならラビットアイ系の別品種を2品種以上そろえます。

鉢植えに向くブルーベリーの種類は?

樹高1〜1.5mとコンパクトなハイブッシュ系が鉢植えに向いています。暖地ならサザンハイブッシュの「サンシャインブルー」や「オニール」、寒冷地ならノーザンハイブッシュの「デューク」や「ブルークロップ」などが扱いやすい品種です。ラビットアイ系も12号以上の大鉢と毎冬の剪定で育てられますが、樹が大きくなるため、受粉用の別品種の鉢も含めて広い置き場所が必要です。

暖地で育てやすいブルーベリーの種類は?

関東以西の暖地では、ラビットアイ系とサザンハイブッシュが育てやすい系統です。ラビットアイ系は暑さに強く、冬の低温要求が少ないため、九州や四国の温暖な地域でも花芽がよく動きます。サザンハイブッシュも必要な低温が少なく、暖地で鉢植えにするのに向いています。ノーザンハイブッシュは暖地では冬の寒さが足りず、開花がそろわないことがあります。