苗・株の選び方
まず置き場所の明るさで品種を絞ります。レース越しの明るい部屋ならどの品種も育ち、やや暗い部屋やオフィスなら耐陰性の高いワーネッキーか幸福の木、贈り物なら幸福の木かミリオンバンブー、土を使いたくないなら水栽培できるサンデリアーナが向きます。良い株の見分け方は、葉に艶とハリがあること、葉先の枯れ込みが少ないこと、幹が硬くぐらつかないことの3点です。
避けたいのは、下葉が極端に少なく幹が間延びした株と、株元を押すと柔らかい株で、後者は幹腐れが始まっている可能性があります。
Hapot編集部より
ドラセナは、幹立ちの姿と細長い葉が特徴の丈夫な観葉植物のグループで、明るい日陰と控えめな水やりさえ守れば初心者でも長く育てられます。キジカクシ科ドラセナ属は熱帯アフリカやアジアを中心に100種以上あり、当サイトでは5品種を掲載しています。幅広の葉に黄緑の中斑が入り贈り物の定番である幸福の木(ドラセナ・フラグランス/マッサンゲアナ)、細い葉に赤い縁が入るスタイリッシュなドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)、ミリオンバンブーの名で知られ水栽培でも育つドラセナ・サンデリアーナ、黄色の縁取り斑と曲がる枝が個性的なドラセナ・ソングオブインディア、白い縦縞で耐陰性が高くオフィス向きのドラセナ・ワーネッキーです。サンスベリアは近年の分類でドラセナ属に統合されましたが、育て方が大きく異なるため別グループとして扱っています。共通の管理は、レースカーテン越しの明るい場所に置き、土が乾いたらたっぷり水を与え、冬は10°C以上で乾かし気味にすることです。このページでは品種の選び方と、ドラセナに共通する育て方をまとめます。

水やり
土の表面が乾いたら(週1回程度)
日光
間接光
温度の目安
10-30°C
湿度
40-60%
土
水はけの良い観葉植物用土
大きさの目安
室内で15cm〜2m。卓上の水栽培から幹立ちの大鉢まで幅広く、品種によって成長の速さが異なります。
成長の速さ
ゆっくり〜中(品種による)
温度の目安(耐寒〜耐暑)
10-30°C
肥料
春〜秋に月1回緩効性肥料
成長速度
ゆっくり〜中(品種による)
毒性
ペットが食べると中毒の恐れ(サポニン)。特に猫に注意
明るい間接光と「乾いたらたっぷり、冬は乾かし気味」が共通の基本。葉先枯れは葉水と汲み置き水で予防し、冬は10°C以上(幸福の木は12°C以上)を保ちます。
まず置き場所の明るさで品種を絞ります。レース越しの明るい部屋ならどの品種も育ち、やや暗い部屋やオフィスなら耐陰性の高いワーネッキーか幸福の木、贈り物なら幸福の木かミリオンバンブー、土を使いたくないなら水栽培できるサンデリアーナが向きます。良い株の見分け方は、葉に艶とハリがあること、葉先の枯れ込みが少ないこと、幹が硬くぐらつかないことの3点です。
避けたいのは、下葉が極端に少なく幹が間延びした株と、株元を押すと柔らかい株で、後者は幹腐れが始まっている可能性があります。
ドラセナに共通する定位置は、レースカーテン越しの明るい日陰です。耐陰性は総じて高く、ワーネッキーや幸福の木は照明中心の部屋でも維持できますが、斑入り品種は暗いと斑がぼやけて緑が勝ってきます。直射日光は葉焼けの原因になるので、南向きの窓辺に置くならレース越しにするか、窓から50cm以上離してください。冬は10°C以上を保ち、幸福の木は12°C以上が安心です。
よくある失敗は、冬に窓際へ置いたままにして夜間の冷気で葉先が茶色く傷むことで、この場合は窓から1m以上離して部屋の内側に移し、傷んだ葉先を斜めにカットすれば、春から出る新葉は健康に育ちます。エアコンの温風が直撃する場所も葉先枯れの主因なので、風の通り道を外した明るい場所を選びましょう。
土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てる、が全品種共通の基本です。春から秋は週1回が目安で、ドラセナは総じて乾燥に強く過湿に弱いため、迷ったら1日待つくらいがちょうど良い仲間です。冬は成長が止まるので10日から2週に1回に減らし、暖かい日の午前中に与えてください。最も多い失敗は冬に夏と同じ頻度で水を与えて幹が腐ることで、幹の下部がぶよぶよしてきたら水やりを止め、硬い部分まで切り戻して乾いた土に植え直せば、残った幹から新芽が出ることがあります。葉先が茶色く枯れる場合は、乾燥のほかに水道水のフッ素や塩素が原因のこともあるため、一晩汲み置きした水を使うと改善します。年間を通して週2〜3回の葉水を行うと、葉先枯れとハダニの予防になります。
市販の観葉植物用土がそのまま使えます。配合するなら赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1の水はけの良い土にし、鉢底には鉢底石を2〜3cm敷いてください。ドラセナは過湿に弱いので、保水性の高い土や鉢底穴の小さい鉢は避けます。贈答用の化粧鉢は鉢底穴が小さく水が溜まりやすいため、プラ鉢のまま化粧鉢に入れる二重鉢にすると安心です。元肥として緩効性肥料を少量混ぜておくと、植え替え後半年の生育が安定します。サンデリアーナは水栽培やハイドロカルチャーでも育てられます。
適期は5〜9月です。日常の手入れは、枯れた下葉を付け根から取り除く程度で十分です。天井に近づくほど伸びたら、幹を好みの高さで切り戻すと、切り口の下から新芽が吹いて複数の枝に分かれた樹形に仕立て直せます。切り口には癒合剤を塗って雑菌の侵入と乾燥を防ぎましょう。斑入り品種で緑一色の枝が出たら、斑を保つために付け根から切り取ります。失敗しやすいのは、11月以降の低温期に切り戻して新芽が出ないまま幹が枯れ込むことで、この場合は春まで水を控えめにして待ち、5月以降に硬い部分まで切り直すと芽が動きます。葉先の枯れ込みは、葉の形に沿って斜めにカットすると目立ちません。切った幹は10cmずつに分けて挿し木に使えます。
時期と道具を用意する
適期は5-9月です。清潔なハサミかノコギリ、癒合剤、床を養生する新聞紙を用意します。低温期の切り戻しは新芽が出にくいので避けます。
枯れた下葉を付け根から取る
黄変した下葉や枯れた葉は、付け根から手で引くかハサミで切り取ります。葉先だけ枯れた葉は、葉の形に沿って斜めにカットします。
幹を好みの高さで切り戻す
伸びすぎた幹は、残したい高さで水平に切ります。切り口の下の節から新芽が吹くので、下葉を数枚残す高さにすると株が弱りません。
切り口に癒合剤を塗る
切り口の樹液をティッシュで押さえ、癒合剤を薄く塗って雑菌の侵入と乾燥を防ぎます。切った幹は10cmずつに分けて挿し木に使えます。
明るい日陰で新芽を待つ
剪定後は直射日光を避けた明るい場所に置き、水は土が乾いてから控えめに与えます。1-2か月で切り口の下から新芽が出てきます。
2年に1回、5〜8月に一回り(直径で3cm程度)大きな鉢へ植え替えます。鉢底から根が出る、水の染み込みが遅い、葉先が枯れやすくなる、が植え替えのサインです。根鉢を軽くほぐし、黒く傷んだ根をハサミで整理して、株元の高さが元と同じになるよう植え付けます。大きくしたくない場合は根を3分の1ほど整理して同じ鉢に戻します。低温期の植え替えは大きなダメージになるため、必ず気温の安定した時期に行ってください。ありがちな失敗は、大きすぎる鉢に植えて土が乾かず根腐れすることで、葉が次々黄変してきたら鉢から抜いて根を確認し、一回りサイズの鉢に新しい土で植え直します。植え替え後2週間は明るい日陰で養生し、肥料は1か月後から再開します。
時期と道具を用意する
適期は5-8月です。一回り大きな鉢、観葉植物用土、鉢底石、清潔なハサミ、割り箸を用意し、前日は水やりを控えて土を乾かしておきます。
鉢から抜いて根を整理する
鉢の縁を軽く叩いて株を抜き、根鉢の古い土を3分の1ほど手で落とします。黒く柔らかい根だけをハサミで切り取り、白い健康な根は残します。
鉢底石と土を入れて高さを決める
鉢底石を2-3cm敷き、用土を鉢の3分の1ほど入れます。株元の高さが元の鉢と同じになるよう土の量を調整し、深植えは避けます。
隙間に土を入れて植え付ける
株を中央に立て、隙間に用土を入れて割り箸で軽く突き、根の間まで土を行き渡らせます。鉢の縁から2cmほど下まで土を入れます。
水やりをして養生する
鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与え、2週間は直射日光を避けた明るい日陰に置きます。肥料は1か月後から再開します。
挿し木(幹挿し・茎挿し)と茎伏せで増やせます。適期は5〜8月で、気温が25°C前後あると発根が早まります。切り戻しで出た幹を10cmずつに切り分け、上下を間違えないように挿し木用土に挿すか、湿らせた水苔に横に寝かせる茎伏せで芽を待ちます。葉付きの枝先は下葉を整理して挿し木用土か水へ挿し、1〜2か月で発根します。斑入り品種は斑のはっきりした枝を挿し穂に選ぶと斑が受け継がれます。
よくある失敗は、挿し穂を常に湿らせすぎて切り口から腐らせることで、黒く柔らかくなった部分を切り直し、切り口を半日乾かしてから乾き気味の土に挿し直すと救えます。発根までは直射日光を避けた明るい日陰で管理してください。
時期と道具を用意する
適期は5-8月です。清潔なハサミ、挿し木用土(赤玉土小粒やバーミキュライト)を入れた鉢、癒合剤を用意します。切り戻しと同時に行うと効率的です。
幹を10cmずつに切り分ける
切り戻した幹を10cmずつに切り分け、上下が分かるよう上の切り口に印を付けます。葉付きの枝先は下葉を落として挿し穂にします。
切り口を乾かして土に挿す
切り口を半日ほど日陰で乾かし、上下を間違えないよう幹の3分の1を土に挿します。茎伏せなら湿らせた水苔に横に寝かせて半分埋めます。
明るい日陰で発根を待つ
直射日光を避けた明るい日陰に置き、土は乾いたら湿らせる程度に保ちます。25°C前後なら1-2か月で発根し、節から新芽が動き出します。
新芽が伸びたら鉢上げする
新芽が5cmほど伸び、軽く引いて抵抗を感じたら発根しています。観葉植物用土の鉢に植え替え、2週間は明るい日陰で管理します。
ハダニとカイガラムシに注意します。ハダニは乾燥した室内で葉裏に発生し、葉がかすれて艶を失うのが初期サインです。週2〜3回の葉水と月1回の葉拭きが最良の予防で、発生したらシャワーで葉裏を洗い流し、ひどい場合は殺ダニ剤を1週間おきに2〜3回散布します。カイガラムシは葉の付け根や株元の密集した部分に隠れやすく、ベタつきで気づくことが多いので、見つけ次第歯ブラシで除去してください。ドラセナは病気より生理障害のほうが多い仲間で、寒さ・過湿・乾燥・フッ素による葉先枯れや幹腐れが大半です。葉先枯れを病気と誤解して薬剤をかけ続ける失敗が多いので、まず風の直撃と水やりを見直し、環境を整えることが一番の健康法です。
最低気温が15°Cを超えたら水やりを週1回のリズムに戻し、緩効性肥料を再開します。植え替えと切り戻しは5月からが適期です。置き場所はレース越しの明るい窓辺に戻し、冬の間に傷んだ葉先は斜めにカットして整えます。
成長期で水は週1回、真夏は乾き具合を見て週2回まで増やします。肥料は月1回の緩効性肥料で十分です。直射日光は葉焼けするのでレース越しに置き、冷房の風が当たると葉先が枯れるため吹き出し口の正面は避け、葉水でハダニを予防します。
水やりは徐々に間隔を空け、肥料は10月で止めます。最低気温が10°C(幸福の木は12°C)を下回る前に、夜間冷え込む窓際から部屋の内側へ移します。暖房を使い始めると空気が乾いて葉先枯れが増えるので、葉水を続けてください。
10°C以上(幸福の木は12°C以上)を保ち、水は10日から2週に1回の乾かし気味にします。肥料は与えません。暖房の温風が直撃する場所を避け、日中はできるだけ明るい場所へ。この時期の水のやりすぎは幹腐れの最大原因です。
原因
ドラセナ全般で最も多い症状。空気の乾燥、水道水のフッ素・塩素、水やりの乱れ、根詰まり、冬の冷気のいずれか。
対策
エアコンの風と窓際の冷気を避け、葉水を毎日〜隔日に。水は汲み置きして一晩おいたものに替え、水やりは「土が乾いたらたっぷり」に統一します。2年以上植え替えていなければ5〜8月に植え替えを。枯れた葉先は斜めにカットして整えます。
原因
冬の低温と水のやりすぎの組み合わせによる幹腐れ。ドラセナの枯死原因の筆頭。
対策
硬く健康な部分まで切り戻して癒合剤を塗り、暖かい場所で新芽を待ちます。全体が柔らかい場合は、葉先の枝を挿し木にして子株を残してください。次の冬は10°C以上(幸福の木は12°C以上)を保ち、水は2週に1回まで減らします。
原因
光量不足による先祖返り。斑入り品種(幸福の木・ソングオブインディア・ワーネッキー)に共通する症状。
対策
レースカーテン越しの明るい場所に移すと、新しく出る葉から斑が戻ります。緑一色の枝が出ていれば付け根から切り取り、斑入りの枝を優先して育ててください。すでに緑化した葉は戻りません。
原因
古い葉の自然な世代交代(少量なら正常)、または水のやりすぎ・根詰まりによる根の不調。
対策
下から数枚ずつゆっくり落ちるだけなら正常なので、枯れ葉を付け根から取り除くだけで十分です。一度に多く落ちる場合は根の不調なので、水やりを乾いてから与えるリズムに戻し、根詰まりなら植え替えを。スカスカになった幹は5〜9月に切り戻して仕立て直せます。
原因
光の方向に葉と幹が伸びる性質と、頭でっかちになった株の重心の偏り。鉢が軽いプラ鉢だと倒れやすい。
対策
週に1回ほど鉢を回して光を均等に当て、傾きが強い株は支柱を添えます。5〜9月なら幹を切り戻して重心を下げるのが根本的な解決で、重めの陶器鉢に植え替えるか二重鉢にすると倒れにくくなります。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ドラセナの仲間は、種類によって花の咲きやすさも見た目もかなり違います。共通するのは、何年も育って幹が充実した株が、幹や枝の先から花茎を伸ばして小さな花を房状につける点です。室内の鉢植えで咲くのはどの品種でもまれで、明るい場所で長く育てた株に限られるといわれます。
花の色は白〜クリーム色が多いものの、ワーネッキーの系統のように外側が赤紫を帯びる種類もあり、夜に香るもの、ほとんど香らないものがあります。水栽培で小さく育てるサンデリアーナでは、花を見る機会はほぼないと考えてよいでしょう。どの品種でも、花茎を伸ばした枝先はそこで伸びが止まり、わきから新しい芽が出やすくなります。咲き終わったら花茎を切っておくと株の消耗を抑えられます。
ドラセナの花言葉は「幸福」「隠しきれない幸せ」「永遠の愛」です。由来は、ハワイで家の前にドラセナを植えると幸せが訪れるという言い伝えにあり、幸福の木の愛称もここから広まりました。幸せを願う贈り物として、新築祝いや開店祝いの定番になっています。
風水では、上に向かって伸びる細長い葉は「陽の気」を持ち、幸運と発展を呼ぶとされます。とがった葉先が邪気を払うという考えから、気の入り口である玄関に置くと良い気を呼び込み、リビングでは家族運を高めるといわれます。ミリオンバンブーは金運、ワーネッキーは仕事運と、品種ごとに得意分野があるともいわれます。
初心者にはドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)とワーネッキーをおすすめします。どちらも乾燥と暗さに強く、多少の水やり忘れにも耐えます。幸福の木も丈夫ですが、冬は12°C以上が必要で、冬の水のやりすぎによる幹腐れだけは要注意です。サンデリアーナは水栽培なら水替えだけで育ち、最も手間がかかりません。ソングオブインディアは斑を保つ明るさと冬の温度管理が必要なため、少し慣れてからが安心です。
ドラセナ全般で最も多い相談で、原因は空気の乾燥(エアコンの風)、水道水のフッ素・塩素、水やりの乱れ、根詰まり、冬の冷気のいずれかです。まず風の直撃と窓際の冷気を避け、葉水を毎日〜隔日に。水は汲み置きして一晩おいたものに替えてみてください。2年以上植え替えていなければ根詰まりを疑います。枯れた葉先は戻らないので、斜めにカットして整え、新しい葉が健康に出るかで改善を判断します。
近年の分類ではサンスベリア属はドラセナ属に統合され、学名上は同じ仲間になりました。ただし、サンスベリアは多肉質の葉に水を蓄え、月1〜2回の水やりで育つ乾燥植物で、幹立ちして葉水を好むドラセナとは育て方が大きく異なります。当サイトでは育て方の違いを優先し、サンスベリアは別グループとして掲載しています。育て方を調べるときは、サンスベリアのページを参照してください。
5〜9月の成長期に、幹を好みの高さで切り戻してください。切り口の下の節から新芽が吹いて、複数の枝に分かれた樹形に仕立て直せます。切り口には癒合剤を塗り、切った幹は10cmずつに切り分けて挿し木や茎伏せにすれば株を増やせます。同時に植え替えて根を1/3ほど整理し、同じ鉢に戻せばサイズを維持できます。低温期の切り戻しは新芽が出にくいので、必ず暖かい時期に行ってください。
置けますが、手の届かない場所に限ります。ドラセナの葉や幹にはサポニンが含まれ、猫や犬がかじると嘔吐やよだれ、食欲不振などの中毒症状を起こすことがあり、特に猫は葉をかじりやすいので注意が必要です。棚の上や吊り鉢など届かない位置に置くか、ペットが入らない部屋で育ててください。かじった様子があり症状が出た場合は、様子を見ずに動物病院に相談しましょう。
ドラセナは10°C以上、幸福の木は12°C以上を保てる室内の明るい場所で冬越しさせます。最低気温がこの温度を下回る前に、夜間に冷え込む窓際から部屋の内側へ移すのが基本です。冬に窓際へ置いたままにすると、夜の冷気で葉先が茶色く傷みやすいので、夜は窓から1m以上離します。日中はできるだけ明るい場所に置き、暖房の温風が直撃する位置は避けます。暖房で空気が乾くと葉先枯れが増えるので、葉水は冬も続けます。
冬は成長が止まるので、水やりは10日から2週に1回の乾かし気味に減らします。土が乾いたのを確かめてから、暖かい日の午前中に鉢底から流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。冬に夏と同じ頻度で水を与えると、幹の下部がぶよぶよになる幹腐れの最大原因になります。そうなったら水やりを止め、5月以降に硬い部分まで切り戻して植え直します。肥料は与えません。土への水は控えても、葉水は続けると葉先枯れとハダニの予防になります。
ドラセナは耐陰性が高く、明るい日陰なら十分に育ちます。最適なのはレースカーテン越しの明るい場所で、ワーネッキーや幸福の木は照明中心の部屋でも維持できます。ただし斑入り品種は暗いと斑がぼやけて緑が勝ってくるので、なるべく明るい場所に置きます。反対に直射日光は葉焼けの原因になるため、南向きの窓辺ならレース越しにするか、窓から50cm以上離します。やや暗い部屋やオフィスに置くなら、耐陰性の高いワーネッキーか幸福の木を選ぶと安心です。
ドラセナ としてまとめている他の品種です。
ドラセナの季節の作業や、土・鉢・肥料の選び方をくわしく解説した記事です。

観葉植物の冬越し
観葉植物を室内に取り込む時期の目安(最低気温15°C)、冬の置き場所、水やりの減らし方、肥料と葉水、寒さで傷んだときの対処まで解説。図鑑の観葉植物を耐えられる最低温度で一覧にしています。

秋の植え替え
秋は多肉植物や草花、果樹の植え替え・植え付けに向く一方、観葉植物は春まで待つのが基本です。秋の適期の目安、植物タイプ別の可否、根の扱い方と植え替え後の管理を解説します。

植物別の土の違い
観葉植物の土と野菜・花の土の違いは堆肥と肥料の量、多肉植物の土との違いは乾く速さです。4種類の土の原料・水はけ・保水・肥料分を比較表にし、観葉植物の土で野菜は育つか、多肉の土で観葉植物は育つかなど、代用できる組み合わせと選び方を解説します。
11月の作業と、ドラセナの手入れで迷ったときに役立つページです。
執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。