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ドラセナの育て方

Dracaena spp.最終更新日:

Hapot編集部より

ドラセナは、キジカクシ科ドラセナ属の観葉植物の総称で、幹立ちの姿と細長い葉が特徴の、丈夫で育てやすい定番グループです。熱帯アフリカやアジアを中心に100種以上あり、葉の色や形、樹形の違いで多くの品種が流通しています。当サイトでは5品種を掲載しています。幅広の葉に黄緑の中斑が入り贈り物の定番である幸福の木(ドラセナ・フラグランス/マッサンゲアナ)、細い葉に赤い縁が入るスタイリッシュなドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)、ミリオンバンブーの名で知られ水栽培でも育つドラセナ・サンデリアーナ、黄色の縁取り斑と曲がる枝が個性的なドラセナ・ソングオブインディア、白い縦縞で耐陰性が高くオフィス向きのドラセナ・ワーネッキーです。なお、サンスベリアは近年の分類でドラセナ属に統合されましたが、育て方が大きく異なるため、当サイトでは別グループとして扱っています。育て方は共通で、明るい間接光に置き、土が乾いたらたっぷり水を与え、冬は10°C以上で乾かし気味に管理します。このページでは品種の選び方と、ドラセナに共通する育て方をまとめます。

分類・基本データ

キジカクシ科
ドラセナ属 Dracaena
ドラセナ
別名
ドラセナの仲間、ドラセナ属、Dracaena
原産地
熱帯アフリカ・アジア・カナリア諸島などに広く分布。原産地では数mの木になる種も多く、竜血樹のように千年を生きる種も含まれます。

ドラセナの育て方の5つのポイント

水やり

土の表面が乾いたら(週1回程度)

日光

間接光

適温

10-30°C

湿度

40-60%

水はけの良い観葉植物用土

ドラセナはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

室内で15cm〜2m。卓上の水栽培から幹立ちの大鉢まで幅広く、品種によって成長の速さが異なります。

成長の速さ

ゆっくり〜中(品種による)

生育適温

10-30°C

ケアのポイント

肥料

春〜秋に月1回緩効性肥料

成長速度

ゆっくり〜中(品種による)

毒性

ペットが食べると中毒の恐れ(サポニン)。特に猫に注意

明るい間接光と「乾いたらたっぷり、冬は乾かし気味」が共通の基本。葉先枯れは葉水と汲み置き水で予防し、冬は10°C以上(幸福の木は12°C以上)を保ちます。

育て方の詳細

苗・株の選び方

まず置き場所の明るさで絞りましょう。レースカーテン越しの明るい部屋なら、どの品種も育てられます。やや暗めの部屋やオフィスなら、耐陰性が特に高いワーネッキーか幸福の木が無難で、斑の鮮やかなソングオブインディアは暗いと色が冴えなくなります。初めてなら、丈夫で失敗の少ないマルギナータかワーネッキーがおすすめです。贈り物なら、縁起の良さと知名度で幸福の木、手軽さと開運のイメージでミリオンバンブー(サンデリアーナ)が喜ばれます。コンパクトに楽しみたいなら、成長がゆっくりなソングオブインディアやワーネッキーの小鉢を。土を使わず清潔に育てたいなら、水栽培できるサンデリアーナが唯一の選択肢です。株選びはどの品種も共通で、葉に艶とハリがあり、葉先の枯れ込みが少なく、幹が硬くぐらつかないものを選びましょう。

置き場所・日当たり

ドラセナに共通する定位置は、レースカーテン越しの明るい日陰です。耐陰性は総じて高く、ワーネッキーや幸福の木は照明中心の部屋でも維持できますが、斑入り品種(ソングオブインディア・幸福の木)は暗いと斑がぼやけます。直射日光は葉焼けの原因になるので、窓辺に置くならレース越しに。冬は10°C以上を保ち、幸福の木は12°C以上が安心です。夜間に冷え込む窓際と、エアコンの温風の直撃は葉先枯れの主因なので、風の通り道を外した明るい場所を選んでください。

水やりの詳細

土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり、が全品種共通の基本です。春〜秋は週1回が目安。ドラセナは総じて乾燥に強く、過湿に弱いので「乾いてから与える」を徹底します。冬は成長が止まるため10日〜2週に1回に減らし、暖かい日の午前中に与えてください。冬の低温と過湿の組み合わせは幹腐れの最大の原因です。葉先が茶色く枯れる場合は、乾燥のほかに水道水のフッ素・塩素が原因のこともあるため、汲み置きして一晩おいた水を使うと改善します。年間を通して葉水を行うと、葉先枯れとハダニの予防になります。

最適な土の作り方

市販の観葉植物用土か、赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の水はけの良い配合で。鉢底石をしっかり敷きます。贈答用の化粧鉢は鉢底穴が小さく過湿になりやすいので、内側にプラ鉢のまま入れる二重鉢にすると安心です。サンデリアーナは水栽培やハイドロカルチャーでも育てられます。

剪定・切り戻し

適期は5〜9月。日常は枯れた下葉を付け根から取り除く程度で十分です。天井に近づくほど伸びたら、幹を好みの高さで切り戻すと、切り口の下から新芽が吹いて脇芽が出て、複数の枝に分かれた樹形に仕立て直せます。切り口には癒合剤を塗って雑菌の侵入を防ぎます。斑入り品種で緑一色の枝が出たら、斑を保つために付け根から切り取ってください。葉先の枯れ込みは、葉の形に沿って斜めにカットすると目立ちません。

植え替え

2年に1回、5〜8月に一回り大きな鉢へ。鉢底から根が出る・水の染み込みが遅い・葉先が枯れやすくなる、が植え替えのサインです。低温期の植え替えは大きなダメージになるため、必ず気温の安定した時期に。根鉢を軽くほぐし、黒く傷んだ根を整理して植え付けます。植え替え後2週間は明るい日陰で養生し、肥料は1か月後から再開します。

増やし方

挿し木(幹挿し・茎挿し)と茎伏せで増やせます。適期は5〜8月。切り戻しで出た幹を10cmずつに切り分け、上下を間違えないように挿し木用土に挿すか、湿らせた水苔に横に寝かせる茎伏せで芽を待ちます。葉付きの枝先は下葉を整理して挿し木用土か水へ。1〜2か月で発根します。幹の断片からも芽が吹く再生力があるので、仕立て直しのたびに株を増やせます。

病害虫対策

ハダニとカイガラムシに注意します。ハダニは乾燥した室内で葉裏に発生し、葉がかすれて艶を失います。葉水と月1回の葉拭きが最良の予防です。カイガラムシは葉の付け根や株元の密集した部分に隠れやすく、ベタつきで気づくことが多いので、見つけ次第歯ブラシで除去を。ドラセナは病気より生理障害(寒さ・過湿・乾燥・フッ素による葉先枯れや幹腐れ)のほうが多い仲間なので、環境を整えることが一番の健康法です。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5植え替え・切り戻し・肥料開始
  • 6幹挿し・茎伏せで増殖
  • 7葉水で葉先枯れ予防
  • 8葉裏のハダニチェック
  • 9枯れ葉の整理・冬の置き場所の検討

季節ごとの管理

春の管理

成長再開。肥料を開始し、植え替え・切り戻しは5月から。

夏の管理

成長期。葉水を増やし、直射日光は避ける。

秋の管理

水・肥料を徐々に減らし、冷え込む前に冬の定位置へ。

冬の管理

10°C以上(幸福の木は12°C以上)を確保し、乾かし気味に。

よくあるトラブルと対策

葉先が茶色く枯れる

原因

ドラセナ全般で最も多い症状。空気の乾燥、水道水のフッ素・塩素、水やりの乱れ、根詰まり、冬の冷気のいずれか。

対策

エアコンの風と窓際の冷気を避け、葉水を毎日〜隔日に。水は汲み置きして一晩おいたものに替え、水やりは「土が乾いたらたっぷり」に統一します。2年以上植え替えていなければ5〜8月に植え替えを。枯れた葉先は斜めにカットして整えます。

葉先・葉の縁が枯れる」の原因の見分け方と対処を詳しく

冬を越したら幹がぶよぶよになった

原因

冬の低温と水のやりすぎの組み合わせによる幹腐れ。ドラセナの枯死原因の筆頭。

対策

硬く健康な部分まで切り戻して癒合剤を塗り、暖かい場所で新芽を待ちます。全体が柔らかい場合は、葉先の枝を挿し木にして子株を残してください。次の冬は10°C以上(幸福の木は12°C以上)を保ち、水は2週に1回まで減らします。

根腐れ・株元が腐る」の原因の見分け方と対処を詳しく

斑や縞が薄くなり、緑一色の葉が増えた

原因

光量不足による先祖返り。斑入り品種(幸福の木・ソングオブインディア・ワーネッキー)に共通する症状。

対策

レースカーテン越しの明るい場所に移すと、新しく出る葉から斑が戻ります。緑一色の枝が出ていれば付け根から切り取り、斑入りの枝を優先して育ててください。すでに緑化した葉は戻りません。

斑・模様・色が薄くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

下葉が黄色くなって落ち、幹の下がスカスカになる

原因

古い葉の自然な世代交代(少量なら正常)、または水のやりすぎ・根詰まりによる根の不調。

対策

下から数枚ずつゆっくり落ちるだけなら正常なので、枯れ葉を付け根から取り除くだけで十分です。一度に多く落ちる場合は根の不調なので、水やりを乾いてから与えるリズムに戻し、根詰まりなら植え替えを。スカスカになった幹は5〜9月に切り戻して仕立て直せます。

葉が黄色くなる」の原因の見分け方と対処を詳しく

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ドラセナの花言葉・風水

花言葉

ドラセナの花言葉は「幸福」「隠しきれない幸せ」「永遠の愛」。幸福の木の言い伝えに象徴されるように、幸せを願う贈り物として定番です。

風水・縁起

上に向かって伸びる葉は「陽の気」を持ち、幸運と発展を呼ぶとされます。玄関に置けば良い気を呼び込み、リビングでは家族運を高めるといわれます。ミリオンバンブーは金運、ワーネッキーは仕事運と、品種ごとに得意分野があるともいわれる、風水人気の高い仲間です。

ドラセナのよくある質問

Qドラセナで一番育てやすい品種はどれですか?回答を見る
A

初心者にはドラセナ・マルギナータ(コンシンネ)とワーネッキーをおすすめします。どちらも乾燥と暗さに強く、多少の水やり忘れにも耐えます。幸福の木も丈夫ですが、冬は12°C以上が必要で、冬の水のやりすぎによる幹腐れだけは要注意です。サンデリアーナは水栽培なら水替えだけで育ち、最も手間がかかりません。ソングオブインディアは斑を保つ明るさと冬の温度管理が必要なため、少し慣れてからが安心です。

Qドラセナの葉先が茶色く枯れるのはなぜですか?回答を見る
A

ドラセナ全般で最も多い相談で、原因は空気の乾燥(エアコンの風)、水道水のフッ素・塩素、水やりの乱れ、根詰まり、冬の冷気のいずれかです。まず風の直撃と窓際の冷気を避け、葉水を毎日〜隔日に。水は汲み置きして一晩おいたものに替えてみてください。2年以上植え替えていなければ根詰まりを疑います。枯れた葉先は戻らないので、斜めにカットして整え、新しい葉が健康に出るかで改善を判断します。

Qサンスベリアはドラセナの仲間ですか?回答を見る
A

近年の分類ではサンスベリア属はドラセナ属に統合され、学名上は同じ仲間になりました。ただし、サンスベリアは多肉質の葉に水を蓄え、月1〜2回の水やりで育つ乾燥植物で、幹立ちして葉水を好むドラセナとは育て方が大きく異なります。当サイトでは育て方の違いを優先し、サンスベリアは別グループとして掲載しています。

Q大きくなりすぎたドラセナはどうすればいいですか?回答を見る
A

5〜9月の成長期に、幹を好みの高さで切り戻してください。切り口の下の節から新芽が吹いて、複数の枝に分かれた樹形に仕立て直せます。切り口には癒合剤を塗り、切った幹は10cmずつに切り分けて挿し木や茎伏せにすれば株を増やせます。同時に植え替えて根を1/3ほど整理し、同じ鉢に戻せばサイズを維持できます。低温期の切り戻しは新芽が出にくいので、必ず暖かい時期に行ってください。

ドラセナの品種一覧

ドラセナ としてまとめている他の品種です。

品種大きさの目安難易度水やり
ドラセナ(本記事)室内で15cm〜2m。卓上の水栽培から幹立ちの大鉢まで幅広く、品種によって成長の速さが異なります。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
ドラセナ・サンデリアーナ室内で15cm〜1m。卓上の水栽培から、束ねたタワー仕立てまで幅広く流通。初心者向け土栽培は表面が乾いたら(週1回程度)。水栽培は週1回水を全量交換
ドラセナ・ソングオブインディア室内で30cm〜1.5m。成長はゆっくりで、卓上から中鉢サイズが主流。中級者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
ドラセナ・マルギナータ室内鉢植えで30cm〜1.8m程度。卓上サイズの小鉢から、8〜10号鉢で床置きする1.5m超の大型株まで流通します。成長は遅めで年に10〜20cm程度。室内なら天井につかえる心配は当面ありません。初心者向け土が乾いてから(週1回程度)
ドラセナ・ワーネッキー室内で30cm〜1.5m。成長はゆっくりで、卓上から中鉢サイズが主流。初心者向け土の表面が乾いたら(週1回程度)
幸福の木室内で30cm〜2m。卓上サイズから幹立ちの大鉢まで幅広く流通。初心者向け土の表面が乾いてから2-3日後(週1回程度)

ドラセナを育てながら、あわせて使いたい