苗・株の選び方
良い株は、茎が緑色で硬く締まっていること、葉に艶があり先端が枯れていないこと、水栽培なら根が白く清潔で容器の水が澄んでいることの3点で見分けます。らせん仕立てや束ねた株は、茎の接着部分やワイヤーの跡が傷んでいないかも確認してください。
避けたいのは、茎の下部が黄色くなっている株と、水が濁って臭う株です。どちらも根腐れが始まっている可能性が高く、持ち帰っても切り戻しから始めることになり回復に手間がかかります。
ドラセナ・サンデリアーナの育て方の要点
Hapot編集部より
ドラセナ・サンデリアーナは、ドラセナの中で唯一、土を使わず水だけで育てられる品種で、清潔に小さく楽しみたい人に最も向いています。幹立ちして葉水を好む幸福の木やマルギナータと違い、竹のような節のある細い茎が特徴で、耐陰性は同じく高い一方、寒さには10°C以上が必要な点は共通です。「ミリオンバンブー」「ラッキーバンブー」の名で流通し、茎をらせん状に曲げた仕立てや、何本も束ねたタワー仕立てが開運・金運の縁起物として贈り物にも選ばれます。名前に竹と付きますが竹の仲間ではありません。育て方は、直射日光を避けた明るい場所に置き、水栽培なら週1回の水替え、土植えなら乾いたら水やりを守るだけです。失敗のほとんどは水の放置による根腐れで、茎の下部が黄色くなったら水を清潔に保てていないサインです。成長はゆっくりで、卓上サイズを長く保てます。

水やり
土栽培は表面が乾いたら(週1回程度)。水栽培は週1回水を全量交換
日光
間接光
温度の目安
10-30°C
湿度
40-60%
土
水はけの良い観葉植物用土(水栽培・ハイドロカルチャーでも可)
大きさの目安
室内で15cm〜1m。卓上の水栽培から、束ねたタワー仕立てまで幅広く流通。
成長の速さ
ゆっくり〜中
温度の目安(耐寒〜耐暑)
10-30°C
肥料
春〜秋に月1回薄めの液肥(水栽培はごく薄く2か月に1回)
成長速度
ゆっくり〜中
毒性
ペットが食べると中毒の恐れ(サポニン)。特に猫に注意
直射日光を避けた明るい場所と、清潔な水がすべて。水栽培は週1回の水替えで根腐れを防ぎ、冬は10°C以上を保ちます。
良い株は、茎が緑色で硬く締まっていること、葉に艶があり先端が枯れていないこと、水栽培なら根が白く清潔で容器の水が澄んでいることの3点で見分けます。らせん仕立てや束ねた株は、茎の接着部分やワイヤーの跡が傷んでいないかも確認してください。
避けたいのは、茎の下部が黄色くなっている株と、水が濁って臭う株です。どちらも根腐れが始まっている可能性が高く、持ち帰っても切り戻しから始めることになり回復に手間がかかります。
基本はドラセナと同じです。サンデリアーナで気を配るのは、水栽培の容器に光が当たる環境です。透明な容器に直射日光が当たると水温が上がって根が傷み、藻も発生するため、窓辺に置くならレース越しにし、窓から50cm以上離すと安心です。耐陰性は高く、照明だけの部屋でも維持できますが、暗すぎると葉が小さく間延びして色も淡くなるので、日中に手元の文字が読める明るさは確保してください。冬は10°C以上を保ち、夜間に冷える窓際とエアコンの温風が直撃する場所を避けます。夏の南向き窓に置いたままにして水がぬるみ、根が茶色くなった場合は、根を洗って傷んだ部分を切り、不透明な容器に替えて明るい日陰へ移せば、2〜3週間で新しい白い根が出てきます。
基本はドラセナと同じです。違いは水栽培という選択肢があることで、水位と水替えが管理の中心になります。茎の下部が2〜3cm浸かる水位を保ち、週1回は水を全量入れ替えて容器の内側も洗ってください。水が濁る、ぬめる、臭うのは根腐れの前兆です。水道水の塩素やフッ素で葉先が枯れることがあるので、一晩置いた水か浄水が向いています。土植えなら表面が乾いてからたっぷりで、冬は10日〜2週に1回に減らします。水替えを1か月忘れて茎の下が黄色くなった場合は、緑の硬い部分まで切り戻し、切り口を1日乾かしてから新しい水に挿し直せば、多くは1か月ほどで発根して持ち直します。
水栽培なら土は不要で、底に小石やガラスビーズ、ハイドロボールを2〜3cm敷いて茎を固定します。ハイドロカルチャーにする場合は、ハイドロボールに根腐れ防止剤(ゼオライトなど)を一つまみ混ぜてください。土植えに切り替えるなら、市販の観葉植物用土をそのまま使えます。自分で配合するなら赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1で、鉢底に鉢底石を2cmほど敷いて排水を確保します。水栽培から土へ移した株は根が土に慣れるまで乾きやすいので、最初の2週間は土の表面が乾いたらすぐ与えてください。
基本はドラセナと同じです。サンデリアーナの剪定は、伸びすぎた茎を好みの高さで切って高さを戻す作業と、黄色くなった茎の整理が中心です。時期は5〜9月で、清潔なハサミで節の少し上を切ると、切り口の下の節から新芽が出て枝分かれします。切り口をそのままにすると乾燥して茎が縮むことがあるため、流通株のように蝋や癒合剤で封をすると見栄えが保てます。らせん仕立てを続けたい場合は、光の向きを固定して週1回ほど鉢を回し、曲がりを誘導します。切り戻した後に新芽が出ず茎が黄ばんだ場合は、水替えを怠って雑菌が入ったことが多いので、さらに下の緑の部分で切り直し、清潔な水で仕立て直せば回復が見込めます。切った上部は挿し穂に使えます。
時期と道具を用意する
適期は5-9月です。清潔なハサミ、切り口を封じる癒合剤かロウ、葉を拭く布を用意します。水栽培の株は水替えと同時に行うと効率的です。
黄色くなった葉と茎を整理する
黄変した葉は付け根から取り、下部が黄色く傷んだ茎は緑で硬い部分まで切り戻します。切り口は1日乾かしてから水に戻します。
伸びすぎた茎を節の上で切る
高さを戻したい茎は、残したい節の1cmほど上で切ります。切り口の下の節から新芽が出て枝分かれします。
切り口を封じて挿し穂を取る
切り口に癒合剤かロウを塗って乾燥と雑菌を防ぎます。切り取った上部は10-15cmに切り分けて挿し木に使えます。
明るい日陰で新芽を待つ
剪定後は直射日光を避けた明るい場所に置き、水栽培は水替えを週1回続けます。新芽は1-2か月で動き出します。
基本はドラセナと同じです。違いは、水栽培なら植え替えの代わりに容器と水の更新が仕事になる点です。根が増えて容器を埋めるようなら、5〜9月に根を3分の1ほど整理するか、一回り大きな容器へ移してください。ハイドロカルチャーは1年に1回、ハイドロボールを洗うか新しいものに替え、根腐れ防止剤も入れ直します。土植えは1〜2年に1回、5〜8月に一回り大きな鉢へ移し、その後2週間は明るい日陰に置いて肥料を控えます。水栽培の株を土に移して葉がしおれた場合は、根が土に慣れていないだけのことが多いので、水を切らさず葉水を毎日行い、2〜3週間様子を見ると新しい根が動いて持ち直します。
時期と道具を用意する
適期は5-9月です。一回り大きな容器か鉢、ハイドロボールまたは観葉植物用土、根腐れ防止剤、清潔なハサミを用意します。
根を洗って傷んだ部分を切る
株を容器から出し、根を流水でやさしく洗います。茶色く柔らかい根は清潔なハサミで切り、白い根だけを残します。
容器に用土を入れて茎を固定する
底にハイドロボールか土を3分の1ほど入れ、根腐れ防止剤を一つまみ混ぜます。茎を中央に立て、周りを埋めて固定します。
水位を決めて水を入れる
水栽培は茎の下2-3cmまで、ハイドロカルチャーは容器の5分の1ほどの水位にします。土植えは鉢底から流れるまで水を与えます。
明るい日陰で2週間養生する
直射日光を避けた明るい日陰に置き、水栽培は週1回の水替えを続けます。土植えは2週間ほど土を乾かさないようにし、肥料は1か月後からです。
基本はドラセナと同じです。サンデリアーナは挿し木の成功率が高く、水に挿すだけで増やせるのが違いです。適期は5〜9月で、剪定した茎を10〜15cmに切り、下の葉を外して節が水に浸かるように挿しておくと、2〜4週間で白い根が伸びます。節を含む茎の断片を湿らせた水苔に横に寝かせる茎伏せでも芽が出ます。発根後はそのまま水栽培を続けても、土やハイドロカルチャーに植えても構いません。挿し穂の切り口が黒くなって発根しない場合は水が汚れているのが原因で、水を替えて切り口を1cm切り直し、容器も洗って挿し直すと多くはやり直しがききます。
時期と道具を用意する
適期は5-9月です。清潔なハサミと、水を入れたコップか瓶を用意します。挿し穂は緑色で硬く締まった元気な茎から取ります。
茎を10-15cmに切り分ける
剪定した茎を節を含めて10-15cmに切ります。上下を間違えないよう、上側の切り口に印を付けておくと安心です。
下葉を外して水に挿す
下側の葉を外し、節が水に浸かるようにコップに挿します。直射日光を避けた明るい日陰に置きます。
水を週1-2回替えて発根を待つ
水は週1-2回替え、容器も洗います。2-4週間で節から白い根が伸びてきます。切り口が黒くなったら1cm切り直して挿し直します。
根が3cmになったら植え付ける
根が3cmほどに伸びたら、そのまま水栽培を続けるか、土やハイドロカルチャーに植えます。植えた後2週間は水を切らさず明るい日陰で管理します。
基本はドラセナと同じです。サンデリアーナは病害虫よりも、水栽培での根腐れと藻が圧倒的に多い植物です。水が濁って茎の下部が黄色くぶよぶよになったら、腐った部分を切り落とし、根を流水で洗って清潔な水に戻します。透明な容器で藻が生えた場合は、容器を洗って不透明なものに替えるか、直射日光を避けた場所へ移すと再発を抑えられます。害虫はハダニとカイガラムシで、ハダニは乾燥した室内で葉裏に付いて葉が白くかすれ、カイガラムシは葉の付け根に付いてベタつきます。週2〜3回の葉水で予防し、見つけたら濡らした布でこすり落としてください。月1回、水替えのついでに葉の表裏を確認する習慣が早期発見につながります。
気温が15°Cを超えたら水替えを週1回のリズムに戻し、薄めた液肥を月1回(水栽培は2か月に1回)から再開します。置き場所はレース越しの明るい窓辺へ。冬の間に黄ばんだ茎や葉があれば、この時期に整理と挿し木で仕立て直します。
水温の上昇が最大の敵です。水替えは週1回を守り、水がぬるむようなら回数を増やします。肥料は薄めを月1回まで。直射日光を避けた明るい日陰に置き、藻が生えたら容器を洗って不透明なものに替えます。土植えは表面が乾いたらたっぷり与えてください。
水替えは週1回を続け、10月には肥料を止めます。土植えは水やりの間隔を少しずつ空けます。最低気温が10°Cを下回る前に、夜間に冷える窓際から部屋の内側へ移動を。暖房を使い始めると乾燥で葉先が枯れやすくなるので、葉水を再開します。
10°C以上を保ち、水栽培は水位を茎の下1〜2cmと低めにして週1回の水替えは続けます。土植えは10日〜2週に1回に減らします。肥料は与えません。暖房の風が直撃する場所を避け、葉先枯れは葉水で防ぎます。冷えた窓辺で葉が黄色くなったら暖かい場所へ。
原因
水栽培での根腐れ。水替えの怠りによる雑菌の繁殖か、水位が高すぎて茎が長く浸かっていることが原因。
対策
黄色い部分は戻らないので、健康な緑の部分まで切り戻し、切り口を1日乾かしてから清潔な水に挿し直します。以後は週1回の水替えと容器の洗浄、水位は茎の下2〜3cmまでを守ってください。
原因
空気の乾燥、または水道水に含まれる塩素・フッ素への反応。
対策
エアコンの風の直撃を避け、葉水をこまめに行います。水栽培なら一晩置いた水か浄水に替えてみてください。枯れた葉先は葉の形に沿って斜めにカットして整えます。
原因
直射日光による葉焼け、冬の低温(10°C以下)、または肥料のやりすぎ(水栽培で濃い液肥を与えた)のいずれか。
対策
レースカーテン越しの明るい日陰に移し、冬は10°C以上を保ちます。水栽培の肥料はごく薄めたものを2か月に1回程度にとどめ、濃い液肥を与えた場合はすぐに水を全量交換してください。
原因
水替え不足と直射日光による藻の発生。汚れた水は根腐れの原因になる。
対策
根を流水でやさしく洗い、茶色く傷んだ根は切り取ります。容器を洗って清潔な水に替え、直射日光の当たらない場所へ。不透明な容器にすると藻が発生しにくくなります。
原因
らせんは生産者が光を一方向から当てて曲げたもので、家庭では全方向から光が当たるため新芽はまっすぐ伸びる。品種の自然な性質。
対策
病気ではないので問題ありません。曲げたい場合は箱などで三方を囲って光を一方向に限定し、新芽が伸びるたびに鉢を4分の1回転させます。まっすぐな部分が気になるなら5〜9月に節の上で切り、切った茎は挿し木にして、下の株は新芽で仕立て直せます。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ドラセナ・サンデリアーナ(ミリオンバンブー)は、室内の水栽培や小鉢ではほぼ咲かないと考えてよい植物です。原産地の熱帯アフリカでは低木として育ち、茎の先に白っぽい小さな花をつけるとされますが、流通している株は短く切った茎から根を出させたものが多く、花を咲かせるほどの体力を蓄えることはまれです。
土に植えて大きく育てた株で、まれに咲いた例が紹介されることもあります。その場合、花は茎の先から伸びた花茎に、白〜淡い黄緑の細い花びらを持つ小さな花が集まってつくといわれます。花を目当てに育てる植物ではないので、咲かなくても株の不調ではありません。万一咲いたときは、咲き終わったら花茎を切って、茎と葉の生育を優先しましょう。
ミリオンバンブーの花言葉は「幸運」「開運」「長寿」です。竹に似た姿と、水だけで根を出す生命力が、縁起の良さの由来とされています。新築祝いや開店祝いに、本数に意味を込めて贈る習慣が東アジアに広くあります。
風水では竹の姿が「成長と発展」の象徴とされ、本数によって意味が変わるといわれます(3本は幸福、5本は健康、8本は繁栄など)。中国で竹を吉祥の植物とする考えが東アジアに広まったのが由来です。玄関やデスクに置くと金運・仕事運を呼ぶ植物として人気です。
根腐れの初期症状で、水栽培では最も多いトラブルです。水の交換を怠って雑菌が増えたか、水位が高すぎて茎が長く浸かっていることが原因です。黄色い部分は元に戻らないので、健康な緑の部分まで切り戻し、切り口を1日乾かしてから清潔な水に挿し直してください。以後は週1回の水替え、水位は茎の下2〜3cmまでを守り、容器も洗うようにします。
長期的には土植えのほうが大きく丈夫に育ちます。水栽培は手軽で清潔ですが、栄養が少なく、数年経つと成長が鈍り、葉が小さくなることがあります。水栽培で育てた株を土に移すときは、根が土に慣れるまで明るい日陰で2週間ほど養生を。ハイドロカルチャーなら、水栽培の手軽さと土植えの安定感の中間として長く楽しめ、根腐れ防止剤を入れておけば水替えの手間も減ります。
空気の乾燥か、水道水に含まれる塩素・フッ素への反応が主な原因です。エアコンの風が直撃しない場所に移し、葉水をこまめに行ってください。水栽培の場合は、一晩置いた水か浄水に替えると改善することが多いです。冬の暖房で空気が乾く時期は特に出やすい症状です。枯れた葉先は戻らないので、葉の形に沿って斜めにカットして整えます。
時間はかかりますが作れます。茎は光の方向に曲がって伸びる性質があるため、光が一方向からだけ当たるように箱などで三方を囲い、新芽が10cmほど伸びて曲がったら鉢を4分の1回転させる、を繰り返すと、数か月から1年でらせん状になります。店頭のきれいに巻いた株は、生産者が同じ方法で数か月かけて仕立てたものです。根気が必要なので、曲がりは購入時に選び、家ではまっすぐ伸びる新芽を楽しむのが現実的です。
ドラセナ としてまとめている他の品種です。
ドラセナ・サンデリアーナの季節の作業や、土・鉢・肥料の選び方をくわしく解説した記事です。

観葉植物の冬越し
観葉植物を室内に取り込む時期の目安(最低気温15°C)、冬の置き場所、水やりの減らし方、肥料と葉水、寒さで傷んだときの対処まで解説。図鑑の観葉植物を耐えられる最低温度で一覧にしています。

秋の植え替え
秋は多肉植物や草花、果樹の植え替え・植え付けに向く一方、観葉植物は春まで待つのが基本です。秋の適期の目安、植物タイプ別の可否、根の扱い方と植え替え後の管理を解説します。

植物別の土の違い
観葉植物の土と野菜・花の土の違いは堆肥と肥料の量、多肉植物の土との違いは乾く速さです。4種類の土の原料・水はけ・保水・肥料分を比較表にし、観葉植物の土で野菜は育つか、多肉の土で観葉植物は育つかなど、代用できる組み合わせと選び方を解説します。
11月の作業と、ドラセナ・サンデリアーナの手入れで迷ったときに役立つページです。
執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。