苗・株の選び方
茎が緑色で硬く締まり、下部が黄色くなっていない株を選びましょう。葉に艶があり、先端が枯れていないものが健康です。水栽培の株は根が白く清潔なものを。らせん仕立てや束ねた株は、茎の接着部分が傷んでいないか確認してください。
Hapot編集部より
ドラセナ・サンデリアーナは、「ミリオンバンブー」「ラッキーバンブー」の名で流通する、竹に似た節のある茎が特徴のドラセナです。名前に竹と付きますが竹の仲間ではなく、幸福の木と同じドラセナ属。茎をらせん状に曲げた仕立てや、何本も束ねてタワー状に組んだ株が多く、開運・金運の縁起物として贈り物にも人気です。最大の特徴は「水だけで育つ」こと。土に植えなくても、花瓶やグラスの水に挿しておくだけで根を出して育つため、土を使いたくない人やハイドロカルチャー入門にぴったりです。育て方はとても簡単で、直射日光を避けた明るい場所に置き、水栽培なら週1回の水替え、土植えなら乾いたら水やり、これだけ。失敗のほとんどは水の放置による根腐れと、茎の下部が黄色くなる症状なので、水を清潔に保つことが長持ちのコツです。
水やり
土栽培は表面が乾いたら(週1回程度)。水栽培は週1回水を全量交換
日光
間接光
適温
10-30°C
湿度
40-60%
土
水はけの良い観葉植物用土(水栽培・ハイドロカルチャーでも可)
大きさの目安
室内で15cm〜1m。卓上の水栽培から、束ねたタワー仕立てまで幅広く流通。
成長の速さ
ゆっくり〜中
生育適温
10-30°C
肥料
春〜秋に月1回薄めの液肥(水栽培はごく薄く2か月に1回)
成長速度
ゆっくり〜中
毒性
ペットが食べると中毒の恐れ(サポニン)。特に猫に注意
茎が緑色で硬く締まり、下部が黄色くなっていない株を選びましょう。葉に艶があり、先端が枯れていないものが健康です。水栽培の株は根が白く清潔なものを。らせん仕立てや束ねた株は、茎の接着部分が傷んでいないか確認してください。
レースカーテン越しの明るい日陰が定位置です。直射日光に当てると葉が白っぽく焼け、水栽培の場合は水温が上がって根が傷むので、窓辺に置くならレース越しに。耐陰性は高く、照明だけの部屋でも維持できますが、暗すぎると葉が小さく間延びし、色も淡くなります。冬は10°C以上を保ち、夜間に冷え込む窓際やエアコンの温風が直撃する場所を避けてください。水栽培の容器は直射日光で藻が発生しやすいため、光の当たり方にも気を配ります。
水栽培の場合は、茎の下部が2〜3cm浸かる程度の水位を保ち、週1回は水を全量入れ替えて容器も洗います。水が濁る・ぬめる・臭うのは根腐れの前兆なので、そのつど根を洗ってください。水道水の塩素やフッ素で葉先が枯れることがあるため、汲み置きして一晩おいた水か浄水を使うと安心です。土植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり。冬は成長が止まるので10日〜2週に1回に減らし、乾かし気味にします。年間を通して葉水を行うと、乾燥による葉先枯れとハダニを防げます。
水栽培なら底に小石やガラスビーズを敷いて茎を固定し、ハイドロカルチャーならハイドロボールに根腐れ防止剤(ゼオライトなど)を混ぜます。土植えに切り替える場合は、市販の観葉植物用土か、赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の水はけの良い配合で。水栽培から土へ移すときは、根が傷みやすいので明るい日陰で2週間ほど養生してください。
伸びすぎた茎は5〜9月に好みの高さでカットします。切り口の下の節から新芽が出て、複数の枝に分かれます。切り口は乾燥を防ぐために癒合剤かロウで封をすると、流通株のような仕上がりに。黄色くなった葉は付け根から取り除き、下部が黄色く傷んだ茎は健康な部分まで切り戻します。らせん状の仕立てを続けたい場合は、光の方向を固定し、定期的に鉢を回して曲がりを誘導します。
土植えは1〜2年に1回、5〜8月に一回り大きな鉢へ。水栽培は植え替え不要ですが、根が増えて容器を埋めるようなら、根を軽く整理するか大きな容器へ移します。ハイドロカルチャーは1年に1回、ハイドロボールを洗浄するか新しいものに入れ替えて、根腐れ防止剤も補充してください。植え替え後2週間は明るい日陰で養生し、肥料は控えます。
挿し木がとても簡単で、5〜9月が適期です。剪定した茎を10〜15cmに切り、下の葉を取り除いて水に挿しておくと、2〜4週間で白い根が出ます。節を含めた茎の断片を横に寝かせて湿らせた水苔に置く茎伏せでも芽が出ます。発根後はそのまま水栽培を続けるか、土やハイドロカルチャーに植え付けてください。
ハダニとカイガラムシに注意します。ハダニは乾燥した室内で葉裏に発生し、葉がかすれたように白くなります。葉水と月1回の葉拭きが予防の基本です。カイガラムシは葉の付け根に付き、ベタつきで気づくことが多いので、見つけ次第歯ブラシで除去を。水栽培で最も多いのは病害虫より根腐れで、茎の下部が黄色くぶよぶよになったら、腐った部分を切り落として清潔な水で仕立て直します。
成長再開。肥料を開始し、剪定・挿し木は5月から。
成長期。水替えを欠かさず、直射日光と水温の上昇を避ける。
水・肥料を徐々に減らし、冷え込む前に暖かい定位置へ。
10°C以上を確保。水栽培は水位を低めに、土植えは乾かし気味に。
原因
水栽培での根腐れ。水替えの怠りによる雑菌の繁殖か、水位が高すぎて茎が長く浸かっていることが原因。
対策
黄色い部分は戻らないので、健康な緑の部分まで切り戻し、切り口を1日乾かしてから清潔な水に挿し直します。以後は週1回の水替えと容器の洗浄、水位は茎の下2〜3cmまでを守ってください。
原因
空気の乾燥、または水道水に含まれる塩素・フッ素への反応。
対策
エアコンの風の直撃を避け、葉水をこまめに行います。水栽培なら汲み置きして一晩おいた水か浄水に替えてみてください。枯れた葉先は葉の形に沿って斜めにカットして整えます。
原因
直射日光による葉焼け、冬の低温(10°C以下)、または肥料のやりすぎ(水栽培で濃い液肥を与えた)のいずれか。
対策
レースカーテン越しの明るい日陰に移し、冬は10°C以上を保ちます。水栽培の肥料はごく薄めたものを2か月に1回程度にとどめ、濃い液肥を与えた場合はすぐに水を全量交換してください。
原因
水替え不足と直射日光による藻の発生。汚れた水は根腐れの原因になる。
対策
根を流水でやさしく洗い、茶色く傷んだ根は切り取ります。容器を洗って清潔な水に替え、直射日光の当たらない場所へ。不透明な容器にすると藻が発生しにくくなります。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。
ミリオンバンブーの花言葉は「幸運」「開運」「長寿」。竹に似た姿と、水だけで育つ生命力から、縁起物として贈られます。
竹の姿は「成長と発展」の象徴とされ、本数によって意味が変わるといわれます(3本は幸福、5本は健康、8本は繁栄など)。玄関やデスクに置くと金運・仕事運を呼ぶ植物として人気です。
根腐れの初期症状で、水栽培では最も多いトラブルです。水の交換を怠って雑菌が増えたか、水位が高すぎて茎が長く浸かっていることが原因です。黄色い部分は元に戻らないので、健康な緑の部分まで切り戻し、切り口を1日乾かしてから清潔な水に挿し直してください。以後は週1回の水替え、水位は茎の下2〜3cmまでを守り、容器も洗うようにします。
長期的には土植えのほうが大きく丈夫に育ちます。水栽培は手軽で清潔ですが、栄養が少なく、数年経つと成長が鈍ることがあります。水栽培で育てた株を土に移すときは、根が土に慣れるまで明るい日陰で2週間ほど養生を。ハイドロカルチャーなら、水栽培の手軽さと土植えの安定感の中間として長く楽しめます。
空気の乾燥か、水道水に含まれる塩素・フッ素への反応が主な原因です。エアコンの風が直撃しない場所に移し、葉水をこまめに行ってください。水栽培の場合は、汲み置きして一晩おいた水か浄水に替えると改善することが多いです。枯れた葉先は戻らないので、葉の形に沿って斜めにカットして整えます。
ドラセナ としてまとめている他の品種です。
| 品種 | 大きさの目安 | 難易度 | 水やり |
|---|---|---|---|
| ドラセナ・サンデリアーナ(本記事) | 室内で15cm〜1m。卓上の水栽培から、束ねたタワー仕立てまで幅広く流通。 | 初心者向け | 土栽培は表面が乾いたら(週1回程度)。水栽培は週1回水を全量交換 |
| ドラセナ | 室内で15cm〜2m。卓上の水栽培から幹立ちの大鉢まで幅広く、品種によって成長の速さが異なります。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(週1回程度) |
| ドラセナ・ソングオブインディア | 室内で30cm〜1.5m。成長はゆっくりで、卓上から中鉢サイズが主流。 | 中級者向け | 土の表面が乾いたら(週1回程度) |
| ドラセナ・マルギナータ | 室内鉢植えで30cm〜1.8m程度。卓上サイズの小鉢から、8〜10号鉢で床置きする1.5m超の大型株まで流通します。成長は遅めで年に10〜20cm程度。室内なら天井につかえる心配は当面ありません。 | 初心者向け | 土が乾いてから(週1回程度) |
| ドラセナ・ワーネッキー | 室内で30cm〜1.5m。成長はゆっくりで、卓上から中鉢サイズが主流。 | 初心者向け | 土の表面が乾いたら(週1回程度) |
| 幸福の木 | 室内で30cm〜2m。卓上サイズから幹立ちの大鉢まで幅広く流通。 | 初心者向け | 土の表面が乾いてから2-3日後(週1回程度) |