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エアプランツの種類一覧|7品種の違いと選び方

エアプランツ(チランジア)は、土を使わずに樹や岩に着生して育つパイナップル科の植物です。種類による違いで最も大切なのは、葉が銀色のうぶ毛に覆われた「銀葉種」か、つややかな緑の「緑葉種」かという点で、銀葉種は乾燥と光に強く水は少なめ、緑葉種は乾燥に弱く水を多めに、光は控えめに育てます。もう一つの違いは株の形で、株元が壺のように膨らむ種類は水が溜まりやすく、水やり後の逆さ乾燥が欠かせません。図鑑に掲載している品種を一覧で比べ、部屋の環境と水やりの習慣に合う選び方と、店頭で迷いやすい品種の見分け方をまとめました。

エアプランツの品種を比較

横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます

エアプランツの品種ごとの写真・大きさ・難易度・日当たり・水やり・温度の比較
品種大きさの目安難易度日当たり水やり冬の最低温度
エアプランツの写真エアプランツ数cm(イオナンタ)〜30cm超(キセログラフィカ)。吊るす・載せる・着生と自在。初心者向け間接光週2-3回の霧吹き+月2回のソーキング10°C 以上
チランジア・イオナンタ
高さ5〜10cm。群生すると直径15〜20cmの株になる。初心者向け間接光週2-3回の霧吹き+月2回のソーキング(2〜4時間)10°C 以上
チランジア・ウスネオイデス
長さ20cm〜1m以上。茎は直径1mmほどの糸状で、吊るすと下へ伸び続ける。中級者向け間接光2〜3日に1回の霧吹き(乾燥した季節は毎日)+月2回、数十分の水浸け5°C 以上
チランジア・カプトメデューサ
高さ15〜25cm。株元の膨らみは直径3〜5cmほど。初心者向け間接光週2回の霧吹き+月1-2回のソーキング(1〜2時間)10°C 以上
チランジア・キセログラフィカ
直径15〜40cm。花茎を含めると高さ60cm前後になることもある。中級者向け間接光週1-2回の霧吹き+月1-2回の短いソーキング(30分〜2時間)10°C 以上
チランジア・ハリシー
高さ10〜15cm、直径10〜15cm。育つと株元に茎が立ち上がる。初心者向け間接光週1-2回の霧吹き+月1-2回のソーキング(1〜3時間)10°C 以上
チランジア・ブルボーサ
高さ10〜20cm。株元の膨らみは直径2〜3cmほど。中級者向け日陰週3-4回の霧吹き+月2回のソーキング(2〜3時間)12°C 以上

条件別のおすすめ

冬に冷える部屋なら

冬の最低温度の目安が 5°C と、この仲間の中で寒さに強い品種です。

窓から遠い場所なら

日陰でも育つ、耐陰性の高い品種です。

エアプランツの選び方

水やりの習慣で選ぶ

水やりを忘れがちなら、厚い銀白色の葉に水を蓄えるハリシーや、小さく乾きやすいイオナンタが向いています。こまめに霧吹きできるなら、緑葉種のブルボーサや、糸状で水を欲しがるスパニッシュモス(ウスネオイデス)も育てられます。毎日の霧吹きが難しい人は、緑葉種から始めないほうが安全です。

部屋の明るさで選ぶ

窓辺の明るい場所に置けるなら、光に強い銀葉種のキセログラフィカやハリシーがよく締まった姿に育ちます。窓から少し離れた明るい日陰なら、木陰の緑葉種ブルボーサが合います。照明だけの部屋はどの種類も向かず、徐々に弱ります。

飾り方で選ぶ

小さな器や流木に載せるなら高さ5〜10cmのイオナンタ、吊るして動きを見せるならうねる葉のカプトメデューサや垂れ下がるスパニッシュモスが映えます。皿に置いて主役にするなら、直径30cmを超えることもあるキセログラフィカの存在感が際立ちます。

初めて育てるなら

最初の1株には、イオナンタかハリシーがおすすめです。どちらも水のやりすぎにも忘れにも比較的強く、形も崩れにくい種類です。キセログラフィカは葉の重なりに水が残ると傷みやすく成長も遅いので、水管理に慣れてから迎えると長く楽しめます。

株元が膨らむ種類は逆さ吊りで

カプトメデューサとブルボーサは株元が壺のように膨らみ、中が空洞になっています。水やりのたびにそこへ水が溜まるので、株元を上にした逆さ吊りで飾ると水が自然に抜けて腐りを防げます。皿に置く場合は、水やり後に必ず逆さにして振ってから戻します。

冬の温度はどの種類も10°C以上

多くの種類は10°C以上を保てば冬を越せます。緑葉種のブルボーサは寒さに弱く12°C以上が安心で、スパニッシュモスは比較的寒さに強く5°C程度まで耐えるとされます。どの種類も冬は水やりを暖かい時間帯に済ませ、濡れたまま夜の冷え込みに当てないようにします。

似た品種の見分け方

銀葉種と緑葉種の見分け方

葉の表面が白や銀灰色の細かいうぶ毛(トリコーム)で覆われ、ざらりとした手ざわりなのが銀葉種で、キセログラフィカ、ハリシー、カプトメデューサ、スパニッシュモスが当てはまります。葉がつややかな緑で、うぶ毛が少なくなめらかなのが緑葉種で、ブルボーサが代表です。イオナンタはその中間で、緑の葉にうっすら銀色のうぶ毛をまといます。

カプトメデューサとブルボーサの違い

どちらも株元が壺のように膨らみ、葉がくねる姿が似ています。カプトメデューサは銀灰色のうぶ毛に覆われた太い葉が大きくうねり、高さ15〜25cmになります。ブルボーサは細い筒状の葉がつややかな緑で、株はひと回り小さめです。カプトメデューサは乾燥と光に強く、ブルボーサは水を多めに、光は控えめに育てます。

キセログラフィカとハリシーの違い

どちらも銀白色の銀葉種ですが、キセログラフィカは直径30cmを超える大型で、幅広い葉が先端に向かって大きくカールします。ハリシーは高さ10〜15cmで、厚い葉がまっすぐ整ったロゼットを作り、育つと株元に茎が立ち上がります。小さなキセログラフィカの苗はハリシーと間違えやすいものの、葉の幅が広く先がカールし始めている点で見分けます。

品種ごとの特徴

品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はエアプランツの育て方にまとめています。

そのほかの珍しい種類

国内ではほとんど流通していないため、図鑑に個別のページは作っていない種類です。名前を見かけたときの参考にしてください。

チランジア・テクトルム(Tillandsia tectorum)

細い葉が長い白いうぶ毛で雪の結晶のように覆われる種類です。うぶ毛が特に長く、銀葉種の中でも乾燥と光を好むとされ、霧吹きは控えめにします。ペルーやエクアドルの乾いた高地が原産とされます。

チランジア・ストリクタ(Tillandsia stricta)

細い葉がロゼット状に広がり、開花時にピンクの苞と紫の花が目立つ種類です。緑葉寄りでやや水を好み、子株をよく出して群生しやすい性質があります。育て方はイオナンタに準じ、霧吹きを少し多めにします。

チランジア・ジュンセア(Tillandsia juncea)

イグサのように細長い葉がまっすぐ立ち上がる種類です。丈夫で育てやすく、初心者向けとしてよく紹介されます。銀葉と緑葉の中間の性質で、育て方は基本のエアプランツと同じです。