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ベゴニアの種類一覧|3品種の違いと選び方

ベゴニアはシュウカイドウ科ベゴニア属の植物の総称で、2000種を超える大きな仲間です。図鑑には、花壇の四季咲きベゴニアや冬の鉢花のエラチオールベゴニアをまとめた「ベゴニア」と、葉を楽しむ「ベゴニア・レックス」「ベゴニア・マクラータ」の3種を掲載しています。種類による一番大きな違いは草姿で、茎が立ち上がる四季咲きや木立性のマクラータに対して、レックスは太い根茎が土の表面を這って葉を出します。明るい半日陰を好み、過湿を嫌う点はどの種類にも共通です。ここでは楽しみ方、育てる場所、冬の温度、増やし方を一覧で比べ、庭や部屋の条件に合う選び方をまとめました。

このページで比べているベゴニアの種類(3品種):ベゴニア、ベゴニア・マクラータ、ベゴニア・レックス。ほかにシュウカイドウ(秋海棠)、球根ベゴニア、ベゴニア・マソニアナ(アイアンクロス)など7品種も紹介しています。

ベゴニアとは

ベゴニアの基本情報
分類シュウカイドウ科ベゴニア属(Begonia)
原産地熱帯〜亜熱帯に広く分布。マクラータはブラジル、レックスの原種はインド北東部
主な系統四季咲き・エラチオール・木立性・根茎性(レックスなど)・球根性
冬の温度マクラータとエラチオールは10°C以上、レックスは13°C以上が目安
毒性シュウ酸カルシウムを含むとされ、ペットが食べると口の刺激や嘔吐の恐れ

ベゴニアは、熱帯から亜熱帯に広く分布するシュウカイドウ科の大きな属で、2000種を超えるとされます。左右が非対称のハート形の葉と、雄花と雌花が別々に咲く性質は多くの種類に共通です。

園芸では、茎が立ち上がる四季咲きや木立性、根茎が這う根茎性、地下に球根を持つ球根性などの系統に分けて扱われます。花壇の四季咲きベゴニアや冬の鉢花のエラチオールは花を、レックスやマクラータなどは葉を主に楽しみます。

育て方の共通点は、明るい半日陰を好み、過湿と真夏の直射日光を嫌うことです。茎や葉に水を蓄える性質があるため、水は土が乾いてから株元に与え、葉にかけないことで、うどんこ病や灰色かび病を防げます。

ベゴニアの品種を比較

横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます

ベゴニアの品種ごとの写真・大きさ・難易度・日当たり・水やり・温度の比較
品種大きさの目安難易度日当たり水やり冬の最低温度
ベゴニアの種類「ベゴニア」の鉢植えの写真ベゴニア四季咲き種は15〜30cm、木立性は1m超も。花壇・鉢・ハンギング・観葉と多役。初心者向け半日陰土の表面が乾いたら(過湿嫌い)15°C 以上
ベゴニアの種類「ベゴニア・マクラータ」の鉢植えの写真マクラータ鉢植えで高さ60cm〜1m前後。葉は細長い天使の羽の形。流通は3〜6号鉢が中心。中級者向け間接光土の表面が乾いたら株元に(冬は乾いて2〜3日後)10°C 以上
ベゴニアの種類「ベゴニア・レックス」の鉢植えの写真レックス高さ20〜40cm前後、株張り30〜40cm前後。流通は3〜5号鉢が中心。中級者向け間接光土の表面が乾いたら株元に(冬は乾かし気味)15°C 以上

条件別のおすすめ

冬に冷える部屋なら

冬の最低温度の目安が 10°C と、この仲間の中で寒さに強い品種です。

初めて育てるなら

難易度が「初心者向け」の品種です。

ベゴニアの選び方

花壇で長く咲かせるなら四季咲きベゴニア

花壇やプランターで春から霜まで咲かせたいなら、図鑑の「ベゴニア」で紹介している四季咲きベゴニア(センパフローレンス)です。雨にも暑さにも比較的強く、霜の心配がなくなる4月下旬以降に株間20cmで植えると、秋まで咲き続けます。7月に乱れた株を半分の高さに切り戻すと、秋にこんもり咲き直します。

冬の室内で花を楽しむならエラチオールベゴニア

秋から冬に室内で花を楽しみたいなら、バラのような八重咲きのエラチオールベゴニア(リーガース)が向いています。図鑑の「ベゴニア」のページで育て方をまとめていて、10°C以上の明るい窓辺で、土がしっかり乾いてから水を与えるのが長持ちのこつです。10月ごろから店頭に並び始めます。

葉の模様を楽しむならレックス

銀色や赤紫、深い緑が複雑に混ざる葉を楽しみたいなら、ベゴニア・レックスです。品種ごとに葉の模様がまったく違い、何鉢か集めて並べる楽しみもあります。雨や直射日光に弱いため一年を通して室内で育て、葉に水をかけずに加湿器などで空気の湿度を補います。

背の高い観葉植物ならマクラータ

白い水玉模様の葉と赤い葉裏で、インテリアの主役になる高さのある一鉢が欲しいなら、ベゴニア・マクラータです。竹のような節のある茎が立ち上がり、鉢植えで高さ60cm〜1m前後に育ちます。茎が伸び続けるので、4〜5月に切り戻して姿を整える前提で選びます。

冬の室温で選ぶ

四季咲きベゴニアは霜に当たると枯れるため、花壇では一年草として楽しむのが現実的です。エラチオールとマクラータは10°C以上(マクラータはできれば13°C以上)、レックスは15°C前後、少なくとも13°C以上が目安です。冬に暖かい部屋を用意しにくいなら、レックスより先にマクラータやエラチオールを選びます。

増やして楽しむなら

四季咲きベゴニアとマクラータは、茎の先を切って挿す挿し木で簡単に増やせます。マクラータは節を付けた茎を水に挿すだけで、20〜25°Cなら2〜4週間で根が出ます。レックスは葉を切り分けて挿す葉挿し・葉片挿しの代表で、1枚の葉から親と同じ模様の株が複数取れます。

初めての一鉢なら

図鑑では「ベゴニア」(四季咲き・エラチオールほか)を初心者向け、レックスとマクラータを中級者向けとしています。最初は花壇の四季咲きベゴニアで半日陰と乾かし気味の水やりに慣れ、葉ものを室内で育てるなら、寒さと湿度の要求がやや穏やかなマクラータから始めると失敗が少なくなります。

ペットがいる家では

ベゴニアの仲間はシュウ酸カルシウムを含むとされ、犬や猫が葉や茎をかじると、口の刺激や嘔吐を起こすおそれがあります。図鑑の3種とも、ペットの届かない場所で育てます。レックスは根茎を掘り返されないよう、マクラータは背が高く倒れやすいので、鉢を倒されないよう重い鉢に植えます。

似た品種の見分け方

草姿で見分ける

四季咲きベゴニアは高さ15〜30cmの茎が立つ小型の株で、次々に花を咲かせます。マクラータは竹のような節のある太い茎がまっすぐ立ち、1m近くまで伸びる木立性です。レックスは太い根茎が土の表面を這い、そこから長い葉柄の先に大きな葉を出す根茎性です。

葉の形と模様で見分ける

レックスの葉は大きめのハート形で、銀色や赤紫、深い緑が複雑に混ざる模様が入ります。マクラータの葉は天使の羽のような細長い形で、オリーブグリーンに白い水玉が散り、裏が赤く染まります。四季咲きベゴニアの葉は丸みのある小さな葉で、艶のある緑か銅色です。

花で見分ける

四季咲きベゴニアは赤・ピンク・白の小輪の花を春から霜まで咲かせ、エラチオールはバラのような八重咲きの花を秋から冬に咲かせます。マクラータは白から淡いピンクの小さな花を房にして垂らし、レックスは冬から春に淡いピンクの小さな花を咲かせますが、葉の観賞には不要なので切ることが多い種類です。

白い模様とうどんこ病の見分け方

レックスの銀色の模様やマクラータの白い水玉は、葉の内側から出ている色なので、指でこすっても取れません。指でこすって取れる白い粉は、うどんこ病の可能性が高いので、その葉を切り取って風通しを良くします。

品種ごとの特徴

品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はベゴニアの育て方にまとめています。

そのほかのベゴニアの品種

図鑑にまだ個別のページがないベゴニアの品種です(7品種)。見た目の特徴と、図鑑の品種との違い、流通量の目安を紹介します。

シュウカイドウ(秋海棠)

中国原産のベゴニアの仲間(Begonia grandis)で、日本でも古くから庭で育てられてきました。ベゴニアの中では珍しく寒さに強く、冬は地上部が枯れて地下で越冬し、夏の終わりから秋に淡いピンクの花を咲かせます。

球根ベゴニア

地下に球根(塊茎)を持つベゴニアの交配品種群で、バラのような大輪の八重咲きや、垂れ下がって咲くハンギング向きの品種があります。暑さと蒸れに弱く、涼しい地域や高原で見事に咲く種類です。

ベゴニア・マソニアナ(アイアンクロス)

明るい緑の葉に、鉄十字のような濃い茶色の模様が入る根茎性のベゴニアです。葉の表面には細かい凹凸と毛があり、レックスと同じように葉を楽しみます。

ベゴニア・ボウエリー

メキシコ原産の小型の根茎性ベゴニアで、葉の縁にまつげのような毛が並ぶことから「アイラッシュベゴニア」とも呼ばれます。多くの交配品種の親として使われてきました。

ベゴニア・ルクスリアンス

ブラジル原産の木立性ベゴニアで、手のひらのように細かく切れ込んだ葉が茎の先に広がり、小さなヤシのような姿になります。高さが出るので、マクラータと同じく背の高い観葉として楽しめます。

ベゴニア・コッキネア

ブラジル原産の木立性ベゴニアで、竹のような茎に艶のある葉をつけ、赤い花を房にして垂らします。マクラータと同じ木立性の仲間で、挿し木で増やせます。

ベゴニア・ボリビエンシス

ボリビアやアルゼンチンに自生する球根性の原種で、細長い花弁の朱赤色の花が垂れ下がって咲きます。ハンギングバスケット向きの交配品種の親にもなっています。

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出典: ベゴニアの種類一覧|四季咲き・レックス・マクラータなど3種の違いと見分け方(写真付き)(Hapot)https://hapot.jp/plants/types/begonia

ベゴニアの種類についてよくある質問

ベゴニアにはどんな種類がありますか?

ベゴニアは2000種を超える大きな仲間で、家庭園芸では草姿によって系統を分けて扱います。花壇で春から霜まで咲く四季咲きベゴニア、秋から冬の鉢花として人気のエラチオールベゴニア、竹のような茎が立つ木立性のマクラータ、根茎が這って模様の葉を出すレックスなどの根茎性、地下に球根を持つ球根ベゴニアが代表的です。花を楽しむなら四季咲きかエラチオール、葉を楽しむならレックスかマクラータを選びます。

ベゴニア・マクラータとレックスの違いは?

マクラータは茎が立ち上がる木立性、レックスは根茎が土の表面を這う根茎性です。マクラータは天使の羽のような細長い葉に白い水玉が散り、葉裏が赤く、高さ1m近くまで育ちます。レックスは大きめのハート形の葉に銀色や赤紫の複雑な模様が入り、高さ20〜40cmほどにまとまります。増やし方はマクラータが茎の挿し木、レックスが葉挿しで、冬はマクラータが10°C以上、レックスが13°C以上を目安にします。

室内で育てやすいベゴニアの種類は?

葉を楽しむレックスとマクラータは、一年を通して室内で育てる種類です。冬の寒さへの要求がやや穏やかなのはマクラータで、10°C以上、できれば13°C以上の明るい部屋で冬を越せます。レックスは15°C前後を保ちたく、葉に水をかけずに加湿器で湿度を補う管理が必要です。花を室内で楽しむなら、10°C以上の明るい窓辺で育てるエラチオールベゴニアが向いています。

冬越ししやすいベゴニアの種類は?

図鑑の3種の中では、10°C以上で冬を越せるマクラータとエラチオールベゴニアが、15°C前後を保ちたいレックスより冬越ししやすい種類です。四季咲きベゴニアは霜に当たると枯れるため、花壇では一年草として楽しむか、霜の前に鉢に上げて10°C以上の窓辺で冬越しさせるか、挿し木で小さな株を残します。屋外で冬越しできるベゴニアを探すなら、地下で越冬するシュウカイドウが候補になります。

四季咲きベゴニアとエラチオールベゴニアの違いは?

四季咲きベゴニアは小輪の花を春から霜まで次々に咲かせる花壇向きの種類で、雨や暑さに比較的強く、4月下旬以降に植えれば秋まで咲き続けます。エラチオールベゴニアはバラのような八重咲きの花を秋から冬に咲かせる鉢花で、過湿で株元が腐りやすいため、室内の10°C以上の明るい窓辺で、土がしっかり乾いてから水を与えます。どちらも図鑑の「ベゴニア」のページで育て方をまとめています。

木立性ベゴニアとはどんなベゴニアですか?

竹のような節のある茎がまっすぐ立ち上がり、高く育つ系統のベゴニアです。図鑑ではベゴニア・マクラータがこの仲間で、鉢植えで高さ60cm〜1m前後になり、白い水玉の葉と赤い葉裏を楽しみます。茎が伸び続けるので、4〜5月に高さの3分の1から半分ほどに切り戻して姿を整え、切った茎は挿し木に使います。天使の羽のような細長い葉の形から、エンゼルウィングベゴニアと呼ばれる品種も木立性の仲間です。