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シンゴニウムの種類一覧|4品種の違いと選び方

シンゴニウムは、挿し木で簡単に増やせて小さな鉢から気軽に始められる、サトイモ科のつる性観葉植物です。品種による違いは主に葉の色で、緑の部分が多い品種ほど暗さに強く成長が速く、白やピンクの品種ほど明るい場所が必要になります。図鑑に掲載している品種を一覧で比べ、置き場所と好みに合う選び方と、似た植物との見分け方をまとめました。

このページで比べているシンゴニウムの種類(4品種):シンゴニウム、シンゴニウム・ネオン、シンゴニウム・ピンクスプラッシュ、シンゴニウム・ホワイトバタフライ。ほかにシンゴニウム・ピクシー(Syngonium podophyllum 'Pixie')、シンゴニウム・ミルクコンフェッティ(コンフェッティ)、シンゴニウム・ピンクスポットなど14品種も紹介しています。

シンゴニウムとは

シンゴニウムの基本情報
分類サトイモ科シンゴニウム属
学名Syngonium(流通の中心は Syngonium podophyllum とその園芸品種)
原産地メキシコから中央アメリカ、南アメリカ北部の熱帯雨林
流通名・別名シンゴニューム、ネフティティス、アローヘッド
大きさ鉢植えでつるの長さ20cm〜1m、支柱仕立てで1.5m前後
花仏炎苞に包まれた肉穂花序。成熟した株でないと咲かず、鉢植えではまれ

シンゴニウムは、熱帯アメリカの森で樹木の幹に気根で張り付きながら登る、サトイモ科のつる植物です。若い株では矢じり形やハート形の葉を付けますが、つるが伸びて株が成熟すると、葉が3つ、さらに5つ以上に深く切れ込んだ形に変わるのが属に共通する大きな特徴です。

日本では、矢じり形の若い葉の小鉢が観葉植物として出回り、3号ポットやハイドロカルチャーで手頃な値段で手に入ります。流通の中心はポドフィルム種で、葉が白っぽく抜けるもの、ピンクに染まるもの、斑点が散るものなど、葉色の違う園芸品種が数多く選ばれてきたため、品種の数が多くなっています。

育て方はどの品種もほぼ共通で、直射日光の当たらない明るい場所、土の表面が乾いたらたっぷりの水やり、冬は10°C以上と乾かし気味が基本です。成長が速く、節を含めて切ったつるは水に挿すだけで根が出るので、挿し木で簡単に増やせます。

シンゴニウムの品種を比較

横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます

シンゴニウムの品種ごとの写真・大きさ・難易度・日当たり・水やり・温度の比較
品種大きさの目安難易度日当たり水やり冬の最低温度
シンゴニウムの写真シンゴニウム鉢植えでつるの長さ20cm〜1m、支柱仕立てでは1.5m前後まで伸びます。小型のピクシーは高さ20cm前後でまとまります。3〜6号鉢で流通。初心者向け間接光土の表面が乾いたら(春秋は週1回、夏は週2回、冬は10日に1回程度)10°C 以上
シンゴニウム・ネオンの写真ネオン鉢植えで高さ20〜40cm、つるが伸びると50cm前後。2.5〜5号鉢での流通が中心です。初心者向け間接光土の表面が乾いたら(春秋は週1回、夏は週2回、冬は10日に1回程度)13°C 以上
シンゴニウム・ピンクスプラッシュの写真ピンクスプラッシュ鉢植えでつるの長さ20〜60cm前後。切り戻せば高さ20〜30cmのこんもりした姿に保てる。3〜3.5号のポットで流通。初心者向け間接光土の表面が乾いたら(春秋は週1回、夏は週1-2回、冬は10日〜2週に1回程度)13°C 以上
シンゴニウム・ホワイトバタフライの写真ホワイトバタフライ鉢植えで高さ20〜40cm、つるは支柱仕立てで1m以上伸びることもあります。2.5〜5号鉢やハイドロカルチャーでの流通が中心です。初心者向け間接光土の表面が乾いたら(春秋は週1回、夏は週2回、冬は10日に1回程度)10°C 以上

条件別のおすすめ

冬に冷える部屋なら

冬の最低温度の目安が 10°C と、この仲間の中で寒さに強い品種です。

シンゴニウムの選び方

置き場所の明るさで選ぶ

窓から2〜3m離れた室内でも育つのは、緑の葉のシンゴニウム(ポドフィルム)と、緑の部分が残るホワイトバタフライです。葉全体がピンクのネオンは光合成の力が弱く、レースカーテン越しの光が半日以上入る、窓から1m以内が目安です。どの品種も夏の直射日光では葉焼けするので、明るい日陰に置きます。

白っぽい葉で部屋を明るく見せるならホワイトバタフライ

葉の中央が葉脈に沿って乳白色に抜け、全体が明るいライムグリーンに見える定番品種です。成長が速く、3号ポットで数百円〜1,000円前後と手頃で、ハイドロカルチャーでも育ちます。白っぽさは光が足りないと薄れ、つるが伸びて葉が裂けるほど緑が濃くなるので、伸びたつるを切って若い葉を出させると長く楽しめます。

ピンクの葉を楽しむならネオン

斑や模様ではなく、葉そのものが均一な淡いピンクに染まる品種で、正式な品種名はネオンロバスタです。緑の品種より成長がややゆっくりで水を吸う量も少ないため、同じ頻度で水を与えると土が乾ききらないことがあります。暗い場所では緑がかってくすみ、直射日光では白く焼けるので、明るい窓辺を定位置にできる人に向いています。

支柱で大きく育てるならシンゴニウム(ポドフィルム)

緑の葉の基本のシンゴニウムは成長が速く、支柱に這わせると1.5m前後まで伸び、葉が3つ、さらに5つ以上に深く切れ込んだ成熟した姿に変わります。暗さや水やりの多少の失敗にも耐えるので、ヘゴ棒やココヤシ支柱に気根を絡ませて、大きな株に仕立てたい人に向いています。

小さく保つか、垂らすか、登らせるか

どの品種も、矢じり形の若い葉の姿を保ちたいなら、5〜8月につるを15〜20cmほどに切り戻し続けます。棚から垂らすならハンギング、大きくしたいなら支柱仕立てです。ネオンは緑の品種よりつるの伸びが控えめで、鉢植えで高さ20〜40cmにまとまりやすく、卓上で同じサイズを保ちやすい品種です。

冬の温度と水やりはどの品種も共通

冬はどの品種も10°C以上を保ち、水は土が乾いてから2〜3日おいて10日に1回程度に減らします。夜に冷え込む窓際からは1m以上離します。ネオンは適温の下限が13°Cとほかの品種より高めなので、冬は部屋の暖かい場所を優先してください。

似た品種の見分け方

ホワイトバタフライとネオンの違い

ホワイトバタフライは葉の中央が乳白色に抜け、縁に淡い緑が残るため、全体はライムグリーンに見えます。ネオンは葉全体が均一な淡いピンクで、葉脈がやや濃いピンクになります。緑の部分が多いホワイトバタフライのほうが成長が速く、やや暗い場所でも弱りにくいのが育て方の違いです。

シンゴニウムとポトスの違い

どちらもサトイモ科のつる植物ですが、若いシンゴニウムの葉は先がとがった矢じり形で、株が成熟すると3つ以上に深く切れ込みます。ポトスの葉は丸みのあるハート形で、鉢植えのまま切れ込みが入ることはほとんどありません。シンゴニウムはつるを切ると切り口から白い汁が出ることも見分ける手がかりで、どちらもかぶれることがあるので手袋を着けて触ります。

ネオンとほかのピンク系品種の違い

ネオンは葉全体がむらなくピンクに染まります。緑の葉にピンクの斑が水しぶきのように散るのがピンクスプラッシュ、乳白色がかった淡い緑の葉にピンクの細かい斑点が入るのがミルクコンフェッティで、どちらも葉ごとに模様が違います。葉に緑の地が見えるかどうかで、ネオンかどうかを見分けられます。

品種ごとの特徴

品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はシンゴニウムの育て方にまとめています。

そのほかのシンゴニウムの品種

図鑑にまだ個別のページがないシンゴニウムの品種です(14品種)。見た目の特徴と、図鑑の品種との違い、流通量の目安を紹介します。

シンゴニウム・ピクシー(Syngonium podophyllum 'Pixie')

ライムグリーンの小さな葉の葉脈に沿って白〜クリーム色の斑が入る小型品種です。節が詰まって葉が密に茂り、成長がゆっくりなので、ホワイトバタフライより小さなサイズを長く保てます。観葉植物の専門店やネット通販で見かけます。

シンゴニウム・ミルクコンフェッティ(コンフェッティ)

乳白色がかった淡い緑の葉に、ピンクの細かい斑点が紙吹雪のように散る品種で、ダズルカラーの名でも売られています。店によってコンフェッティと同じ扱いのことも別品種のこともあります。ピンクを保つには明るい場所が必要で、専門店やネット通販で入手できます。

シンゴニウム・ピンクスポット

ピンクがかった葉に、さらに濃いピンクの斑点が入る品種で、斑の入り方には個体差があります。挿し木でしか増やせないとされ、生産量が少なめです。ピンクスプラッシュと似ているため、購入時は葉の地の色を写真で確かめると安心です。ネット通販で入手できます。

シンゴニウム・ピンクジュエル

緑、褐色、ピンクが混じるマーブル状の斑が入る品種で、光や温度によって葉色が大きく変わるのが特徴です。暗い場所が続くとピンクが薄れるため、レースカーテン越しの明るい窓辺に向きます。観葉植物の専門店やネット通販で見かけます。

シンゴニウム・ゴールデンアリュージョン('Golden Allusion')

明るいライムイエローの葉に、ピンクがかった葉脈が浮かぶ品種です。草丈20〜30cmほどにまとまり、ホワイトバタフライより黄色みが強く見えます。生産を終えた農園もありますが、園芸店やネット通販ではまだ見かけます。

シンゴニウム・バティック('Batik')

緑の葉に、葉脈に沿って白い斑が網目のようにくっきり入る品種です。ホワイトバタフライのように葉の中央がまとまって白く抜けるのではなく、筋状の模様になるのが違いです。流通量は多くなく、園芸店の通販や専門店で入手します。

シンゴニウム・フレンチマーブル

葉に緑と白、クリーム色の斑がマーブル状に不規則に入る品種で、エメラルドジェムの斑入りとして扱われます。つるが垂れやすく、吊り鉢でも楽しめます。白い部分は強い日差しで傷みやすいので、明るい日陰に置きます。専門店やネット通販で入手できます。

シンゴニウム・シュリンクハート

葉肉が厚く、表面に細かなしわが寄って縮れた「羅紗葉(らしゃば)」に、白〜白緑色の斑が葉脈の周りに不規則に入る品種です。届いたときにしおれたように見えるのはこの品種の特徴です。専門店やネット通販で見かけます。

シンゴニウム・スターライト('Starlite')

細長い葉に白い斑が入り、葉がやや縮れたような質感になる品種です。ホワイトバタフライのような幅広の矢じり形とは葉の形が違います。流通量はまだ少なく、ネット通販で見かける程度です。

シンゴニウム・レッドスポットトリカラー('Red Spot Tricolor')

緑の葉に白とピンクの斑が混じり、3色の模様になる品種です。斑の入り方は株や葉ごとに大きく違うので、購入時は斑の量を確かめます。白とピンクの部分は直射日光で焼けやすく、寒さにも弱めです。専門店やネット通販で入手できます。

シンゴニウム・アルボ(斑入りポドフィルム)

濃い緑の葉に純白の斑が大きく入る斑入り品種で、斑の出方が葉ごとに大きく変わります。白い部分は傷みやすく、茶色いシミが出ることもあります。流通量が少なく高価で、国内ではオークションや専門店でまれに見かける程度です。

シンゴニウム・チョコレート(Syngonium erythrophyllum)

葉の表は濃い緑、裏は赤茶色になる、ポドフィルムとは別の種です。表から見ると黒っぽく落ち着いた色に見えます。寒さに弱く、冬は12°C程度を下回らないように管理します。観葉植物の通販で見かけます。

シンゴニウム・ウェンドランディ(Syngonium wendlandii)

ビロードのような質感の濃い緑の葉に、白っぽい中央の葉脈が浮かぶ中米原産の種で、ブラックベルベットの名でも売られます。白やピンクの品種より暗い葉色で、落ち着いた雰囲気になります。育て方はほかの品種と同じく明るい日陰が基本です。専門店やネット通販で入手できます。

シンゴニウム・マクロフィラム(Syngonium macrophyllum)

丸みがあってやや肉厚な葉を付ける種で、ポドフィルムの矢じり形とは葉の形が違います。葉に白っぽい模様が入る「フロステッドハート」「アイスフロスト」の名の株もあります。国内での流通は少なく、オークションなどでまれに見かける程度です。

シンゴニウムの種類についてよくある質問

シンゴニウムの種類はいくつある?代表的な品種は?

シンゴニウム属の原種は熱帯アメリカに20種あまりとされ、店頭に並ぶ株の多くはポドフィルム(Syngonium podophyllum)とその園芸品種です。代表的なのは、葉の中央が乳白色に抜けるホワイトバタフライ、葉全体がピンクのネオン、小型のピクシー、ピンクの斑点が入るミルクコンフェッティやピンクスプラッシュです。葉の表が濃い緑で裏が赤茶色のチョコレート(エリスロフィラム)のような別の種も流通しています。

シンゴニウム・ホワイトバタフライとネオンの違いは?

違いは葉の色と、それに伴う明るさの必要量です。ホワイトバタフライは葉の中央が乳白色に抜けて縁に緑が残り、全体がライムグリーンに見えます。ネオンは葉全体が均一な淡いピンクです。緑の部分が多いホワイトバタフライは成長が速く、窓から少し離れた場所でも育ちますが、ネオンは光合成の力が弱く、窓から1m以内のレースカーテン越しの光が必要です。冬はどちらも10°C以上を保ちます。

初心者に育てやすいシンゴニウムの種類は?

初めてなら、ホワイトバタフライか緑の葉のシンゴニウム(ポドフィルム)が育てやすい品種です。緑の部分が多く光合成がしやすいため、やや暗い場所や水やりの多少の失敗にも耐え、成長が速いので切り戻しても元に戻りやすいからです。ホワイトバタフライは3号ポットで数百円〜1,000円前後と手頃で、ハイドロカルチャーでも育ちます。ネオンも初心者向けですが、明るい窓辺を確保できることが条件です。

ピンクのシンゴニウムにはどんな種類がある?

葉全体がピンクになるのはネオン(ネオンロバスタ)です。緑の葉にピンクの斑が水しぶきのように入るピンクスプラッシュ、淡い緑の葉にピンクの細かな斑点が散るミルクコンフェッティ、緑・褐色・ピンクが混じるピンクジュエル、緑・白・ピンクの3色のレッドスポットトリカラーもあります。どれもピンクの発色には明るさが必要で、暗い場所では緑がかり、直射日光では白く焼けるので、レースカーテン越しの窓辺に置きます。

シンゴニウムとポトスの違いは?

見分けるポイントは葉の形です。若いシンゴニウムの葉は先がとがった矢じり形で、つるが伸びて株が成熟すると3つ、さらに5つ以上に深く切れ込みます。ポトスの葉は丸みのあるハート形で、鉢植えでは形がほとんど変わりません。どちらもサトイモ科のつる植物で、明るい日陰を好み、冬は10°C以上が目安という育て方は近いですが、シンゴニウムは乾燥に弱く、毎日の葉水でハダニを防ぐのが向いています。

シンゴニウムは猫や犬がいる家でも置ける?

シンゴニウムはどの品種も葉や茎にシュウ酸カルシウムを含むので、ペットの手が届かない場所に置く必要があります。犬や猫がかじると、口の中の痛みや腫れ、よだれ、嘔吐を起こすことがあり、小さな子どもの誤食も同じです。切り口から出る汁で皮膚がかぶれることもあるため、剪定や挿し木は手袋を着けて行います。ハンギングや高い棚から垂らす飾り方にし、かじった様子があれば早めに動物病院に相談してください。