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アガベの種類一覧|3品種の違いと選び方

アガベはメキシコを中心とした乾燥地帯に育つ多肉植物で、肉厚の葉が放射状に広がるロゼットが特徴です。図鑑には、アメリカーナや笹の雪などアガベ全般の育て方をまとめた「アガベ」と、白い葉に大きな棘が並ぶ「チタノタ」、棘のない柔らかい葉の「アテナータ」の3種を掲載しています。種類による一番大きな違いは棘と寒さへの強さで、棘の形を観賞するチタノタと、触れても痛くないアテナータは正反対の姿をしていますが、どちらも冬は5°C以上が必要です。日光と風を好み、過湿を嫌う点はどの種類にも共通です。ここでは棘、寒さへの強さ、大きさ、水やりを一覧で比べ、置き場所と暮らしに合う選び方をまとめました。

このページで比べているアガベの種類(3品種):アガベ、アガベ・アテナータ、アガベ・チタノタ。ほかに笹の雪(アガベ・ビクトリアエ・レギナエ)、雷神(アガベ・ポタトラム)、吉祥冠など6品種も紹介しています。

アガベとは

アガベの基本情報
分類リュウゼツラン科(キジカクシ科リュウゼツラン亜科)アガベ属(Agave)
原産地メキシコを中心とするアメリカ大陸の乾燥地帯
和名リュウゼツラン(竜舌蘭)
寒さへの強さ種類による。-5°C程度まで耐える種類から、チタノタ・アテナータのように5°C以上が必要な種類まである
花長い年月をかけて一度だけ花茎を伸ばし、咲いたロゼットはその後に枯れる

アガベは、メキシコを中心とするアメリカ大陸の乾燥地帯に育つ多肉植物で、肉厚の葉に水を蓄え、強い日光と乾燥、痩せた土に耐えます。和名はリュウゼツラン(竜舌蘭)で、テキーラの原料としても知られます。

多くの種類は葉の縁に鋸歯、先端に硬い頂棘を持ち、その形や色が観賞の中心になります。一方でアテナータのように棘のない種類もあり、同じアガベでも姿はさまざまです。長い年月をかけて一度だけ大きな花茎を伸ばして咲き、そのロゼットは一生を終えますが、株元の子株が次の世代になります。

育て方の共通点は、日光、風、乾燥の3点です。日本では梅雨と真夏の蒸れが苦手なので、雨の当たらない風通しの良い場所に置き、土が乾いてから水を与えます。冬の置き場所は種類ごとの寒さへの強さで決めます。

アガベの品種を比較

横にスクロールすると、ほかの項目も比べられます

アガベの品種ごとの写真・大きさ・難易度・日当たり・水やり・温度の比較
品種大きさの目安難易度日当たり水やり冬の最低温度
アガベの種類「アガベ」の鉢植えの写真アガベ種により手のひらサイズ〜直径2m超まで。人気のチタノタ系は直径20〜60cmでコンパクト。初心者向け直射日光土が完全に乾いてから数日後(2〜3週に1回程度)0°C 以上
アガベの種類「アガベ・アテナータ」の鉢植えの写真アテナータ鉢植えでは高さ・直径とも50cm〜1mほど。地植えでは株の直径が1mを超え、茎が伸びて幹立ちになります。初心者向け半日陰土の表面が乾いたら(成長期は1〜2週に1回、冬は月1回程度)5°C 以上
アガベの種類「アガベ・チタノタ」の鉢植えの写真チタノタ鉢植えでは直径20〜60cmほどのロゼット。流通は2〜6号鉢の子株から大株まで幅があります。中級者向け直射日光土が完全に乾いてから数日後(成長期は2〜3週に1回程度、冬は月1回以下)5°C 以上

条件別のおすすめ

冬に冷える部屋なら

冬の最低温度の目安が 0°C と、この仲間の中で寒さに強い品種です。

初めて育てるなら

難易度が「初心者向け」の品種です。

アガベの選び方

屋外で冬越しさせたいなら寒さに強い種類

ベランダや庭に置いたまま冬を越したいなら、図鑑の「アガベ」のページで紹介している、-5°C程度まで耐えるとされるアメリカーナや笹の雪のような種類が向いています。チタノタとアテナータは冬に5°C以上が必要なので、室内か簡易温室に取り込める場合に選びます。どの種類も霜と凍結は避けます。

棘の造形を楽しむならチタノタ

白みがかった青緑の幅広い葉に、大きく不規則な鋸歯と太い頂棘が並ぶ姿を楽しみたいなら、チタノタです。同じチタノタでも株ごとに棘の形や葉幅が大きく違い、選抜された株には名前が付けられて流通しています。強い日光と風、控えめの水で葉を短く締めて育てる種類です。

子どもやペットがいる家ならアテナータ

アテナータは葉の縁に鋸歯がなく、先端の棘もほとんどないので、触れても痛くありません。通路や子どもの手が届く場所にも置きやすいアガベです。ただし、どの種類も樹液には刺激性があるため、葉を切るときは手袋を着け、ペットがかじらない場所に置きます。

室内中心で育てるなら

アテナータはアガベの中では半日陰にも耐え、日当たりの良い窓辺なら室内でも姿が崩れにくい種類です。チタノタや「アガベ」のページの多くの種類は、窓辺の光だけでは葉が間延びしやすいので、春から秋は屋外の日なたに出すか、植物育成用のLEDライトとサーキュレーターで光と風を補います。

大きさで選ぶ

チタノタは直径20〜60cmほどにまとまり、ベランダの棚にも置きやすい大きさです。アテナータは鉢植えで高さ・直径とも50cm〜1mほどになり、年数がたつと茎が伸びて幹の上にロゼットが乗る姿になります。「アガベ」のページの種類は、手のひらサイズから直径2mを超えるものまで種類によって幅があります。

水やりの手間で選ぶ

チタノタと「アガベ」のページの種類は、成長期でも土が完全に乾いてから数日後、2〜3週に1回ほどの水やりで育ち、水やりを忘れがちな人に向いています。アテナータは葉が薄く、ほかのアガベより水を好むため、成長期は土の表面が乾いたら1〜2週に1回与えます。

初めての一鉢なら

図鑑では「アガベ」とアテナータを初心者向け、チタノタを中級者向けとしています。チタノタは寒さに弱く、締まった姿を保つには光と水の加減に慣れが要るうえ、選抜株は高価なこともあります。まずはアテナータか手頃な種類で乾かし気味の水やりに慣れ、2株目にチタノタを迎えると失敗が少なくなります。

似た品種の見分け方

棘の有無で見分ける

3種の中で、葉の縁に鋸歯がなく先端の棘もほとんどないのはアテナータだけです。チタノタは葉の縁に大きく不規則な鋸歯が並び、先端には太く長い頂棘があります。アメリカーナや笹の雪など多くのアガベも、葉先に鋭い棘を持ちます。

葉の厚みと色で見分ける

チタノタの葉は肉厚で幅広く短く、白みがかった青緑です。アテナータの葉は薄くしなやかで、表面に白い粉(ブルーム)がのった白っぽい青緑に見えます。アテナータの白い粉は病気ではないので、こすって落とさないようにします。

株姿で見分ける

アテナータは年数がたつと茎が伸び、幹の上にロゼットが乗る姿になります。チタノタは茎がほとんど伸びず、地際で葉が詰まったロゼットを作ります。アテナータの花茎は長く弓なりに垂れ、その姿から英語でフォックステール(キツネの尾)とも呼ばれます。

チタノタとして流通する系統に注意

チタノタとして流通する株の一部は、近年アガベ・オテロイ(Agave oteroi)という別種に分けられたとされます。'FO-076'の番号で知られる系統もこの名前で呼ばれることがあり、名札の表記は販売店によって異なります。

品種ごとの特徴

品種に共通する水やり・置き場所・植え替えの方法はアガベの育て方にまとめています。

そのほかのアガベの品種

図鑑にまだ個別のページがないアガベの品種です(6品種)。見た目の特徴と、図鑑の品種との違い、流通量の目安を紹介します。

笹の雪(アガベ・ビクトリアエ・レギナエ)

濃い緑の硬い葉に白い線が入り、球形に近い端正なロゼットを作るメキシコ原産の種類です。成長はとてもゆっくりで、寒さには比較的強いとされます。

雷神(アガベ・ポタトラム)

青白い幅広の葉と、縁に並ぶ赤褐色の鋸歯が特徴の種類です。株ごとに葉の形や棘の色に個体差があり、多くの園芸品種の元になっています。

吉祥冠

雷神(アガベ・ポタトラム)から生まれたとされる小型の園芸品種で、詰まったロゼットと赤褐色の鋸歯が特徴です。斑入りの'吉祥冠錦'も流通しています。

王妃雷神(アガベ・イスメンシス)

雷神に似た青白い葉と鋸歯を持つ、小型の種類です。直径20cm前後にまとまり、棚や窓辺のコレクションに向いています。

吹上(アガベ・ストリクタ)

細く硬い針のような葉が、球状にびっしりと放射状に広がる種類です。ほかのアガベとはまったく違う姿で、葉先は鋭いので置き場所に注意します。

アガベ・パリー

灰青色の幅広い葉に黒っぽい棘が並ぶ種類で、アガベの中でも寒さに強いとされ、ドライガーデンの地植えにも使われます。変種や園芸品種が多く流通しています。

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出典: アガベの種類一覧|チタノタ・アテナータなど3種の違いと見分け方(写真付き)(Hapot)https://hapot.jp/plants/types/agave

アガベの種類についてよくある質問

アガベ・チタノタとアテナータの違いは?

チタノタは白みがかった肉厚の葉に大きな鋸歯と太い頂棘が並ぶ種類、アテナータは薄く柔らかい葉に棘がほとんどない種類で、姿は正反対です。チタノタは直径20〜60cmにまとまり、強い日光と控えめの水で締めて育てます。アテナータは茎が伸びて幹立ちになり、ほかのアガベより水を好みます。どちらも寒さに弱く、冬は5°C以上の明るい場所に取り込みます。

初心者におすすめのアガベの種類は?

図鑑で初心者向けとしているのは、アガベ全般のページと、棘のないアテナータです。アテナータは触れても痛くなく、半日陰にも耐えるので、室内の窓辺でも扱いやすい種類です。寒さに強い種類から始めたいなら、-5°C程度まで耐えるとされる笹の雪やアメリカーナが向いています。チタノタは寒さに弱く、締まった姿を保つ管理に慣れが要るので、2株目以降に選ぶと失敗が少なくなります。

棘のないアガベの種類はありますか?

アテナータが代表的な棘のないアガベです。葉の縁に鋸歯がなく、先端の棘もほとんどないため、小さな子どもやペットのいる家でも置きやすい種類です。和名(流通名)は翡翠盤で、白い粉をまとった淡い青緑の柔らかい葉が特徴です。ただし樹液には刺激性があり、肌に付くとかぶれることがあるので、葉を切るときは手袋を着けてください。寒さに弱く、冬は5°C以上が必要です。

寒さに強いアガベの種類は?

アメリカーナや笹の雪は-5°C程度まで耐えるとされ、暖地では屋外で冬を越せることがあります。アガベ・パリーも寒さに強い種類として知られます。図鑑で紹介しているチタノタとアテナータは寒さに弱く、冬は5°C以上の室内か簡易温室に取り込みます。どの種類も霜と凍結には弱いので、屋外で冬を越す場合も軒下に置き、冬は水を月1回以下に減らして乾かし気味に管理します。

室内で育てやすいアガベの種類は?

半日陰にも耐えるアテナータが、室内で最も育てやすい種類です。日当たりの良い南向きか東向きの窓辺に置き、ときどき鉢を回して光を均等に当てます。チタノタなど棘のある種類は、窓辺の光だけでは数か月で中心の葉が細長く伸びやすいため、植物育成用のLEDライトとサーキュレーターで光と風を補うか、春から秋はベランダの日なたに出します。どの種類も室内では風が止まりやすいので、カイガラムシに注意します。