苗・株の選び方
展開済みの葉が艶のある黒紫〜黒で、株元が硬く締まっている株を選びましょう。新芽が緑色なのは正常なので不良と勘違いしないこと。葉がくすんで艶がない株は光不足の環境で育った可能性があり、明るい場所に移せば回復します。
Hapot編集部より
ザミオクルカス・レイヴンは、通常のザミオクルカスが深緑の葉であるのに対し、成熟した葉が黒紫から漆黒に色づく黒葉品種です。新芽はライムグリーンで展開し、数週間から数か月かけて艶のある黒に変わっていくため、一株の中で明るい緑と黒のコントラストを楽しめます。通常種より成長がやや遅く、樹形が崩れにくいので、コンパクトなまま長く飾れるのも魅力です。育て方の基本は通常種と同じで、塊茎に水を蓄えるため乾燥に強く、水は控えめが正解。ただし暗い葉は光を吸収しやすい一方で、暗すぎる場所では黒への変化が進まず色艶も鈍るため、レースカーテン越しの明るい場所に置くと本来の色が冴えます。モダンな空間や白い鉢との相性が良く、インテリア性の高い一鉢を探している人におすすめです。

水やり
土が完全に乾いてから数日後(2〜3週に1回)
日光
間接光
適温
10-30°C
湿度
30-60%
土
水はけの良い多肉植物用土または観葉植物用土
大きさの目安
室内で30〜80cm。通常種よりやや小ぶりで、成長がゆっくりなため長くコンパクトに保てます。
成長の速さ
ゆっくり(通常種よりやや遅い)
生育適温
10-30°C
肥料
春〜秋に2か月に1回緩効性肥料(少なめでOK)
成長速度
ゆっくり(通常種よりやや遅い)
毒性
全草に毒性あり(シュウ酸カルシウム)。ペット・子どもの誤食に注意
展開済みの葉が艶のある黒紫〜黒で、株元が硬く締まっている株を選びましょう。新芽が緑色なのは正常なので不良と勘違いしないこと。葉がくすんで艶がない株は光不足の環境で育った可能性があり、明るい場所に移せば回復します。
レースカーテン越しの明るい窓辺が理想です。通常種と同じく耐陰性は高く、照明だけの部屋でも枯れませんが、暗い場所では新芽が黒く色づくのに時間がかかり、艶もくすみます。黒葉の魅力を引き出すなら「本が読める明るさ」以上を確保してください。直射日光は葉焼けの原因になるため避けます。寒さはやや苦手で、冬は10°C以上を保ち、窓際の冷気やエアコンの温風が直接当たる場所から離してください。
通常種と同じく、「やらなすぎ」くらいが正解です。地中の塊茎と肉厚の葉に水を蓄えているため、春〜秋は土が完全に乾いてからさらに数日後、2〜3週に1回で十分。冬は月1回以下に減らし、休眠気味に管理します。成長が通常種よりやや遅いぶん水の消費も少ないので、他の観葉植物の感覚で週1回与えると塊茎が腐ります。受け皿に水を溜めないこと、鉢の中まで乾いているか確かめてから与えることを徹底してください。
多肉植物用土か、観葉植物用土に軽石・パーライトを3割混ぜた排水重視の配合で。塊茎の過湿を防ぐことが用土選びのすべてです。鉢底石をしっかり敷き、乾きやすい素焼き鉢を選ぶと失敗が減ります。黒い葉には白やグレーの鉢がよく映えます。
剪定はほぼ不要です。古い葉が黄変したら葉軸ごと付け根からカットする程度で、樹形は自然に整います。全草に毒性(シュウ酸カルシウム)があるため、切り口の樹液に触れないよう作業時は手袋を着用してください。
2〜3年に1回、5〜8月に。成長が遅いので頻繁な植え替えは不要です。塊茎が育って鉢が変形する、鉢底から根が出る、が植え替えのサイン。一回り大きな鉢に水はけの良い土で植え付け、植え替え後1週間は水を与えずに根の傷を乾かしてから再開します。作業時は手袋を忘れずに。
株分けと葉挿しで増やせます。株分けは植え替え時に塊茎ごと切り分けるだけで確実です。葉挿しは小葉を1枚ずつ切り取って土に挿しておくと、数か月かけて葉の付け根に小さな塊茎ができ、やがて新芽が出ます。レイヴンは成長が遅いため株らしくなるまで1年以上かかりますが、出てくる新芽も黒く色づくので、品種の性質はそのまま受け継がれます。適期は5〜8月。
病害虫はほとんど付きません。稀にカイガラムシとハダニが付く程度で、黒い葉は白い虫やほこりが目立つので異変に気づきやすく、拭き取りで解決します。最大の敵は過湿による塊茎の腐敗で、葉が黄変して株元がぶよつく場合は、土から抜いて腐った部分を切除し、乾かしてから新しい土に植え直します。
気温15°C超で成長開始。水やりを再開し、植え替えは5月から。
成長期。ライムグリーンの新芽が展開し、徐々に黒く変化。水は2〜3週に1回で十分。
水やりを減らし始め、10°Cを下回る前に定位置を冬仕様に。
10°C以上を確保。月1回以下の水やりで休眠気味に管理。
原因
水のやりすぎによる塊茎の腐敗。レイヴンも通常種と同じく塊茎に水を蓄えるため、土が乾く前に水を足し続けると株元から傷む。
対策
すぐに水やりを止め、鉢から抜いて腐った塊茎と茎を切除します。切り口を数日乾かしてから、新しい乾いた土に植え直してください。以後は土が完全に乾いてさらに数日おいてから与えるリズムに戻し、冬は月1回以下にします。
原因
光量不足。新芽がライムグリーンで出るのは正常ですが、暗い場所では色素の発達が遅れ、黒紫への変化が進まない。
対策
レースカーテン越しの明るい窓辺に移してください。数週間から数か月かけて、展開済みの葉から順に黒く色づきます。直射日光は葉焼けの原因になるので避け、明るい間接光を保つのがコツです。
原因
レイヴンは通常種より成長が遅く、特に冬は休眠して動きません。光不足や低温、根詰まりでも新芽が止まる。
対策
冬の間は正常なので、そのまま水を控えて春を待ちます。春以降も動かない場合は、明るい場所に移し、2〜3年植え替えていなければ5〜8月に一回り大きな鉢へ。肥料は成長期に2か月に1回、少量で十分です。
原因
葉の表面にほこりがたまっている、または乾燥した室内でハダニが付き始めている。暗い葉は汚れが目立ちやすい。
対策
湿らせた柔らかい布で葉の表裏を月1回拭き、艶を取り戻します。葉裏に細かい点やクモの巣のような糸があればハダニなので、シャワーで洗い流してから拭き取りを。葉水で予防すると再発しにくくなります。
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。
ザミオクルカスの花言葉は「輝く未来」。レイヴンは黒く輝く葉から、シックで大人向けの贈り物として人気です。
上に向かって伸びる葉は「成長と繁栄」の象徴とされ、金運・事業運を高める植物といわれます。黒は風水で「格を上げる」「守る」色とされ、書斎やオフィスに置くと集中力を高めるとされます。
正常です。レイヴンの新芽は必ずライムグリーンで展開し、数週間から数か月かけて黒紫、さらに艶のある黒へと変化します。一株の中に緑の若葉と黒の成熟葉が混在するのがこの品種の見どころです。ただし、暗い場所に置くと黒への変化が遅くなり、緑のまま長く留まることがあります。その場合はレースカーテン越しの明るい場所に移してください。
基本は同じです。塊茎に水を蓄えるため乾燥に強く、水は土が完全に乾いてから数日後、2〜3週に1回で十分。冬は10°C以上を保ちます。違いは、成長が通常種よりやや遅いことと、黒葉の色艶を出すには通常種より明るい場所が向いていることの2点です。暗い場所でも枯れませんが、色が冴えないので明るい間接光の当たる窓辺がおすすめです。
増やせます。小葉を1枚切り取って水はけの良い土に挿し、乾かし気味に管理すると、数か月で葉の付け根に小さな塊茎ができ、やがて新芽が出ます。レイヴンの性質は葉挿しでも受け継がれ、子株の新芽も緑から黒に変化します。成長が遅いので株らしくなるまで1年以上かかりますが、5〜8月に始めると成功しやすいです。
ザミオクルカス としてまとめている他の品種です。
| 品種 | 大きさの目安 | 難易度 | 水やり |
|---|---|---|---|
| ザミオクルカス・レイヴン(本記事) | 室内で30〜80cm。通常種よりやや小ぶりで、成長がゆっくりなため長くコンパクトに保てます。 | 初心者向け | 土が完全に乾いてから数日後(2〜3週に1回) |
| ザミオクルカス | 室内で30cm〜1m。成長はゆっくりで、4〜8号鉢のサイズ感が長く続きます。 | 初心者向け | 土が完全に乾いてから数日後(2〜3週に1回) |
| ザミオクルカス・ザミクロ | 室内で40〜60cm程度。通常種の半分ほどのサイズで、卓上や棚上に収まります。 | 初心者向け | 土が完全に乾いてから数日後(2〜3週に1回) |
| ザミオクルカス・ルッキー | 室内で30〜60cm程度。茎が短く横に広がるため、高さより幅のあるこんもりした姿になります。 | 初心者向け | 土が完全に乾いてから数日後(2〜3週に1回) |