苗・株の選び方
目的で系統を選びます:緑のカーテンには葉が茂り強健な日本アサガオか西洋アサガオ(ヘブンリーブルー:昼まで咲くが晩夏から開花)、花を楽しむなら大輪咲き、行灯仕立ての鉢なら市販の仕立て済み苗も手軽。種袋の「まき時・咲き始め」を確認して夏の計画に合わせてください。
Hapot編集部より
アサガオは、小学1年生の夏の相棒として、日本人のほぼ全員が一度は育てたことのある国民的な花です。しかしその実力は教材にとどまりません:江戸時代には二度の大ブームを巻き起こした園芸大国日本の原点であり、大輪・変化咲き・絞りと奥深い品種の世界が今も続いています。実用面では「緑のカーテン」の主役格:真夏の窓辺を涼しくしながら、毎朝新しい花が開くカウントダウンの楽しみは、エアコンにはない豊かさです。種まきから2か月で開花、つるはネットさえあれば勝手に登り、こぼれ種で来年も芽吹く手間いらず。夏の朝に「今日は何輪?」と数える習慣は、大人になってからこそ沁みる時間です。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり(夏は朝夕)
日光
直射日光
適温
20-35°C(暑さに強い)
湿度
40-60%
土
水はけの良い培養土
肥料
植え付け時の元肥+月2〜3回の液肥
成長速度
非常に速い(つるは1日10cm以上伸びることも)
毒性
種に毒性あり(ファルビチン)。誤食注意、特に子どもに
目的で系統を選びます:緑のカーテンには葉が茂り強健な日本アサガオか西洋アサガオ(ヘブンリーブルー:昼まで咲くが晩夏から開花)、花を楽しむなら大輪咲き、行灯仕立ての鉢なら市販の仕立て済み苗も手軽。種袋の「まき時・咲き始め」を確認して夏の計画に合わせてください。
日当たりの良い場所で育てます。緑のカーテンにするなら南〜西向きの窓辺にネット(高さ2m以上)を張り、プランターを設置。日照不足ではつるばかり伸びて花が減ります。ただし夜間に街灯や室内光が当たる場所は要注意:アサガオは「夜の暗さ」で開花のタイミングを計る短日植物のため、明るい夜は花芽が付きにくくなります。ベランダ栽培では夜の照明環境も置き場所選びの基準に入れてください。
夏の生育最盛期は朝夕2回のたっぷりが基本です。葉が大きく蒸散が激しいため、真夏の水切れは昼にぐったり→夕方に花芽ごと傷むコースに。緑のカーテン級に茂った株は見た目以上の大量の水を消費します。朝の水やりは涼しいうちに、夕方は日が陰ってから。種まき直後と幼苗期は過湿に注意し、表面が乾いてから与える通常リズムで。
市販の培養土に元肥を混ぜれば十分です。緑のカーテン用は大きめのプランター(深さ30cm・幅65cmに2〜3株)にすると、夏の水切れと肥料切れに強くなります。種まきは5月(地温20°C以上):アサガオの種は皮が硬いため、一晩水に浸けるか、種の丸い側を爪切りで少し傷つける「芽切り」をすると発芽が揃います。
花数を増やす鍵が「摘心」です。本葉が8〜10枚になったら主づるの先端を摘む:すると脇から子づるが数本伸び、カーテンの横幅と花数が一気に増えます(放任だと1本のつるがひょろ長く伸びるだけ)。子づるが伸びたらネットに均等に振り分けて誘引。咲き終わった花は、種を採る分以外は早めに摘むと、株の体力が次の花に回ります。
一年草のため植え替えはなし。種まきは5月中の直まきかポットまきで、本葉2枚までの若苗を根鉢を崩さず定植します。植え付け時に支柱やネットの「登り口」を作ってあげると、つるが迷わず上に向かいます。
種まきと採種のサイクルで毎年つなげます。花後にできる丸い果実が茶色くカラカラに乾いたら、中の黒い種を取り出して封筒で冷暗所保存。1株から数百粒は採れるため、翌年分もご近所へのお裾分けも十分です。こぼれ種でも初夏に勝手に発芽するほど繁殖力は旺盛:発芽したら良い場所に間引き・移植して活かしましょう。なお種には毒性成分が含まれるため、口に入れないよう子どもへの注意を。
つる・葉が茂るぶん、ハダニ(乾燥時の葉裏)とアブラムシ(新芽)、オンブバッタ(葉の食害)が付きやすくなります。ハダニは葉裏へのシャワーで洗い流し、群れたアブラムシは見つけ次第駆除。夜に葉が大きく欠けるならヨトウムシの夜間見回りを。病気は葉に白い粉のうどんこ病と、下葉から黄変する立ち枯れ系が稀に出ますが、風通しの確保と連作回避でほぼ防げます。総じて丈夫で、教材に選ばれるだけの安心感があります。
5月に種まき(芽切り・一晩吸水で発芽が揃う)。
摘心→誘引→毎朝の開花。水やりは朝夕、緑のカーテン完成。
遅咲きを楽しみつつ種の採取。カーテンの撤収は枯れてから。
オフシーズン。採種した種は封筒で冷暗所保存。
原因
ハダニ。猛暑と乾燥でカーテンの葉裏に大発生しやすい。
対策
ホースのシャワーで葉裏を洗い流し、以後は葉水を習慣に。カーテンの内側の風通しを保つことも予防になります。
原因
摘心をせず1本のつるだけが伸びた、株数過多による根の競合、肥料切れ。
対策
今からでも各つるの先端を摘んで子づるを促し、液肥を再開します。来季は「本葉8枚で摘心・65cmプランターに2〜3株・月2〜3回の液肥」の基本設計で。
アサガオの花言葉は「はかない恋」「固い絆」。朝開いて昼にしぼむ花の命の短さと、支柱にしっかり絡みつくつるの両面を映しています。
朝一番に開く花は「一日の陽の気の起点」とされ、東側の窓辺のアサガオは家に朝の活気を呼び込むといわれます。緑のカーテンは夏の熱気(過剰な陽)を和らげる調整役にも。
三大原因は「チッソ過多」「夜の明るさ」「品種特性」です。①肥料(特にチッソ)が多いとつるボケします:液肥を控えめに。②アサガオは短日植物で、夜に街灯・室内光が当たると花芽ができません:夜暗くなる場所へ移動を。③西洋アサガオ(ヘブンリーブルー等)はそもそも9月からが本番の遅咲き品種:秋までつるを育てて待ちましょう。日本アサガオで夜も暗いのに咲かない場合は、摘心して子づるを増やすと花芽の付く枝が増えます。
①摘心(本葉8〜10枚で主づるの先端を摘み、子づる4〜5本を横に振り分ける)、②誘引(つるが集中したら別の場所へ掛け直し、ネット全体に均等に)、③大きめプランター+朝夕の水やり+月2〜3回の液肥で葉のサイズを保つ、の3点です。株数は幅65cmプランターに2〜3株が適正:多すぎると根が競合してかえって茂りません。7月中にネットの7割を覆えれば、8月の猛暑に間に合います。
花の一輪は朝限りですが、「株として長く咲かせる」ことはできます:①咲きがらをこまめに摘んで種づくりの消耗を防ぐ、②肥料を月2〜3回続けて秋まで体力を保つ、③遅めの種まき(6月)や西洋アサガオの併用で10月まで開花リレー。また一輪を長く見たいなら、開花朝の涼しさがポイント:猛暑日の花は昼前にしぼみますが、涼しい日や日陰の花は午後まで持ちます。西洋アサガオは午後まで咲く性質なので、「昼も見たい」ならヘブンリーブルーを。