HapotHapot植物のことなら、ハポット。
花卉初心者向け

アガパンサスの育て方

Agapanthus africanus ほか公開日: 最終更新日:

アガパンサスの育て方の要点

開花
6〜7月
植えどき
3月・9月
水やり
庭植えはほぼ不要。鉢は表面が乾いたら
置き場所
直射日光

Hapot編集部より

アガパンサスは、植えっぱなしで毎年咲き、手入れは花後に花茎を切るだけという、庭の手入れに時間をかけられない人に最も向いた宿根草です。梅雨の合間の6〜7月、すっと伸びた花茎の先に青い花火のような花球を開き、初夏の庭を涼しげに彩ります。公共植栽や街路の緑地帯で見かける「あの青い花」の正体で、乾燥に強く、病害虫がほとんどなく、痩せた土でも育つという採用理由が、そのまま家庭での価値になります。太い根に水を蓄えるため夏の水切れにも動じず、株は年々充実して花茎の数を増やしていきます。冬に葉が枯れる落葉種は-10°C程度まで耐えて寒冷地向き、葉を残す常緑種は-5°C程度で温暖地向きと、地域に合わせて選べます。注意点は「動かすと1〜2年咲かない」ことと「日照不足では花数が減る」ことの2つで、日当たりの良い場所に植えたら据え置くのが基本です。矮性30cmから大型1.2mまで幅があり、鉢植えでも楽しめます。

アガパンサスの姿

分類・基本データ

科
ヒガンバナ科
属
アガパンサス属 Agapanthus
種
アガパンサス
別名
ムラサキクンシラン、アフリカンリリー、紫君子蘭
原産地
南アフリカ原産。名はギリシャ語の「愛の花(agape+anthos)」に由来します。

アガパンサスの育て方の5つのポイント

水やり

庭植えはほぼ不要。鉢は表面が乾いたら

日光

直射日光

温度の目安

-5-35°C(常緑種は霜に注意、落葉種は耐寒強)

湿度

40-60%

土

水はけの良い土(痩せ地でよい)

アガパンサスはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

矮性30cm〜大型1.2m。花壇の中〜後列、街路級の群植まで。

成長の速さ

植えっぱなしで年々充実

温度の目安(耐寒〜耐暑)

-5-35°C(常緑種は霜に注意、落葉種は耐寒強)

ケアのポイント

肥料

春と秋に緩効性肥料を少量(多肥不要)

成長速度

植えっぱなしで年々充実

毒性

汁液に刺激性あり。ペットの誤食・切り花時の樹液に注意

「植えたら基本放置、花後に花茎を切るだけ」の省エネ設計です。咲かない時はたいてい「日照不足」か「植え替え直後」です。

育て方の詳細

苗・株の選び方

地域と場所でタイプを選びます。寒冷地や広い花壇には耐寒性の強い落葉種、温暖地や鉢にはコンパクトな常緑種や矮性種(ピーターパンなど)が向きます。良い株の見分け方は3点で、葉が濃い緑で張りがあること、株元の芽が3個以上あり太いこと、鉢を持ち上げても株がぐらつかず根が張っていることです。

避けたいのは、葉が黄色く株元が柔らかい株と、芽が1〜2個しかない小さすぎる分け株で、前者は根腐れの可能性があり、後者は開花まで2〜3年かかります。6〜7月に開花株を選べば、花色(青の濃淡や白)と草丈を実物で確認できるので、植える場所に合った品種を選びやすくなります。

置き場所・日当たり

日当たりの良い場所で育てます。半日陰でも育ちますが花数は日照に比例し、1日5時間以上の日照がある場所が理想です。植えっぱなしが前提なので、株が年々広がるスペース(最終的に株幅50〜80cm)を確保して配置します。乾燥に強く、西日の当たる過酷な花壇や傾斜地でも務まる頼もしさです。寒冷地では耐寒性の強い落葉種(冬に葉が枯れるタイプ)を選び、常緑種は温暖地向きと使い分けます。常緑種を寒冷地で育てる場合は、鉢植えにして冬は軒下に移すか、株元に腐葉土を5cmほど敷いて防寒します。鉢植えは根の量が多いため深さ30cm以上の大きめの鉢を選び、日当たりの良いベランダに置きます。建物の北側など日照の足りない場所に植えて数年咲かなかった場合は、9〜10月に日なたへ移植し、翌年は休花を織り込んで2年目からの開花を待ちます。

水やりの詳細

多肉質の太い根に水を蓄えるため、乾燥への耐性は宿根草の中でも高いです。庭植えは根付けば水やりはほぼ不要で、真夏に2〜3週間雨が降らないときに数回与える程度で十分です。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり与える標準管理で、頻度の目安は春と秋で週1〜2回、夏は2〜3日に1回、冬は落葉種は不要、常緑種は月2〜3回です。過湿だけは避け、受け皿の水は毎回捨ててください。開花期の6〜7月に極端に乾くと花茎が短くなるので、鉢植えはこの時期だけ土の乾きをこまめに確認します。植え付け直後の1か月は根付くまで週2回ほど与えます。鉢植えで冬も夏と同じ頻度で水を与え続け、根腐れで葉が黄色くなり株元がぶよぶよになってしまうのがよくある失敗です。その場合は水を止めて土を乾かし、春に鉢から抜いて腐った根を切り、新しい土に植え直せば回復します。

最適な土の作り方

水はけの良い土なら痩せ地でも育ちます。庭植えは植え付けの2週間前に深さ30cmほど耕し、腐葉土を2割と緩効性肥料を少量混ぜておきます。粘土質の場所は軽石や川砂を3割混ぜるか、10cmほど盛り土をして水はけを確保します。鉢植えは市販の草花用培養土をそのまま使うか、赤玉土(中粒)6:腐葉土3:軽石1の配合が目安です。根の量が多いため深さ30cm以上の鉢を選び、鉢底には鉢底石を3cm敷きます。肥料は控えめが正解で、多肥は葉ばかり茂って咲かない葉ボケの原因になります。植え付けは3〜4月か9〜10月、株間は50cm以上、根の付け根が土に隠れる程度の浅植えにします。

剪定・切り戻し

花が終わったら花茎を根元から切るのが、手入れの実質すべてです。7〜8月に花がしおれたら、種を作らせて株を消耗させないよう、花茎を株元でハサミで切ります。花球をドライフラワーにする楽しみもあります。落葉種は11〜12月に地上部が枯れたら、葉を株元から刈り取って片付けます。常緑種は傷んだ外葉を年に数回、付け根から外す程度で、緑の葉は切りません。数年に一度、株姿が乱れたら3月に古葉を整理してリフレッシュします。株分けや植え替え時に葉を半分の長さに切ると、蒸散が減って活着が良くなります。汁液に刺激性があるので、作業は手袋を着けてください。常緑種の葉を冬に全部刈り取ってしまい、翌年の花数が減ってしまうのがよくある失敗です。常緑種は葉で冬の間も養分を作るので、傷んだ葉だけを外します。刈ってしまった場合は春に緩効性肥料を少量与えて株を回復させれば、翌々年から通常通り咲きます。

  1. 1

    時期と道具を準備する

    花茎切りは花が終わる7〜8月、落葉種の刈り取りは11〜12月、古葉の整理は3月に行います。清潔なハサミと手袋を用意します。汁液に刺激性があるので素手では作業しません。

  2. 2

    咲き終わった花茎を根元で切る

    花がしおれたら、花茎を株元近くでハサミで切り取ります。種を作らせると株が消耗するので、実になる前に切るのがコツです。切った花球は逆さに吊るしてドライフラワーにできます。

  3. 3

    傷んだ外葉を付け根から外す

    黄色くなった外葉や折れた葉を、付け根から引くかハサミで切って取り除きます。常緑種は緑の葉を冬の養分作りに使うので、傷んだ葉だけを外します。

  4. 4

    落葉種は枯れた地上部を刈り取る

    落葉種は11〜12月に地上部が枯れたら、株元から5cmほど残して葉を刈り取り、枯れ葉を片付けます。放置するとナメクジや灰色かび病の温床になります。

  5. 5

    作業後の管理

    作業後は特別な水やりは不要で、鉢植えは通常通り土が乾いたら与えます。9月に緩効性肥料を少量与えると翌年の花芽が充実します。数年に一度、3月に古葉を整理して株をリフレッシュします。

植え替え

植えっぱなしが基本で、むしろ「動かすと1〜2年咲かない」ことがあるほど据え置きを好みます。庭植えは4〜5年に1回、株が混み合って花数が減ってきたら株分けを兼ねて植え直します。鉢植えは根が鉢いっぱいに回ったら(3〜4年が目安)、一回り大きな鉢へ植え替えます。適期は花後の9〜10月か3〜4月で、掘り上げた株の古い土を落とし、傷んだ根を切り、葉を半分の長さに切ってから浅めに植えます。植え替え後は根付くまで1か月ほど週2回水を与え、翌年は休花を織り込んで計画します。鉢植えで鉢が割れるほど根が張ってしまった場合は、鉢を壊して取り出して構いません。太い根は多少切れても平気です。毎年のように植え替えて一向に咲かない、というのがよくある失敗で、その場合は日当たりの良い場所に据えて2年間は動かさず、春と秋に緩効性肥料を少量与えて待てば、株が充実して咲き始めます。

  1. 1

    時期と道具をそろえる

    9〜10月か3〜4月に行います。深さ30cm以上の一回り大きな鉢、草花用培養土、鉢底石、清潔なハサミとナイフ、手袋を用意します。3〜4年に1回が目安で、開花中は避けます。

  2. 2

    株を鉢から抜く

    手袋を着け、鉢の縁を叩いて株を抜きます。根が鉢いっぱいに張って抜けないときは、鉢の側面を押すか、プラ鉢なら切り開いて取り出します。太い根は多少切れても構いません。

  3. 3

    古い土と傷んだ根を整理する

    根鉢の土を3分の1ほど落とし、黒く腐った根や枯れた根をハサミで切ります。株が混み合っていれば、芽を3〜4個ずつ付けてナイフで分けます。

  4. 4

    葉を切り詰めて浅めに植える

    葉を半分の長さに切って蒸散を抑えます。鉢底石を3cm敷いて土を入れ、根の付け根が土に隠れる程度の浅植えにして周りに土を詰め、鉢の縁から3cmほど水の入るスペースを残します。

  5. 5

    水を与えて根付くまで管理する

    たっぷり水を与え、1週間は半日陰で養生してから日なたに移します。根付くまでの1か月は週2回水を与え、その後は通常管理に戻します。翌年は休花することがあるので、肥料は春に少量だけ与えて待ちます。

増やし方

株分けで増やせます。適期は花後の9〜10月か早春の3〜4月です。掘り上げた株の土を落とし、芽を3〜4個ずつ付けてナイフで切り分けます。太い根は多少切れても平気な頑丈さがあり、切り口は半日ほど乾かしてから植えます。植え付けは株間50cm、根の付け根が隠れる程度の浅植えにし、葉を半分の長さに切って蒸散を抑えます。根付くまでの1か月は週2回水を与え、その後は通常管理に戻します。分けた株は1〜2年助走してから咲くため、「増やす年」と「見せる株」を分けて運用するのが賢明です。種まきも可能ですが、開花まで3〜4年かかり親と同じ花色になるとは限らないので、株分けが確実です。小さく分けすぎて株が弱り、何年も咲かなくなってしまうのがよくある失敗です。芽が3〜4個以上付く大きさを保てば、翌々年には開花します。小さく分けてしまった株は日なたで肥料を控えめに与え、3年ほど待てば咲くようになります。

  1. 1

    時期と道具を準備する

    株分けの適期は9〜10月か3〜4月です。スコップ、清潔なナイフ、ハサミ、手袋、植え付け場所の土を用意します。花後で株が混み合い、花数が減ってきた4〜5年目の株が対象です。

  2. 2

    株を掘り上げて土を落とす

    株の周囲20cmほど離れた位置からスコップを入れ、太い根を切りながら掘り上げます。土を落として根の状態と芽の数を確認します。汁液に触れないよう手袋を着けてください。

  3. 3

    芽を3〜4個ずつ付けて切り分ける

    芽の付き方を見て、1株に芽が3〜4個以上付くようにナイフで切り分けます。小さく分けすぎると開花まで3年ほどかかるので、欲張らずに大きめに分けます。切り口は半日ほど乾かします。

  4. 4

    葉を切り詰めて浅植えにする

    葉を半分の長さに切り、株間50cmで根の付け根が隠れる程度の浅植えにします。深植えは芽が腐る原因になります。鉢なら深さ30cm以上の鉢に1株ずつ植えます。

  5. 5

    根付くまで水を与えて待つ

    植え付け後はたっぷり水を与え、1か月は週2回の水やりで根付かせます。その後は通常管理に戻し、春と秋に緩効性肥料を少量与えます。分けた株は1〜2年助走してから咲き始めます。

病害虫対策

病害虫はほとんどありません。稀にアブラムシが5〜6月の花茎やつぼみに付く程度で、見つけ次第、水流で洗い流すか手で取ります。ナメクジが梅雨時に花やつぼみをかじることがあるので、夜間に見回って捕殺するか、株元に誘引剤を置きます。病気では過湿による根腐れだけが実質的なリスクで、水はけの良い土と、鉢植えでは受け皿の水を捨てることで予防します。落葉種の枯れ葉を株元に放置すると、冬の間にナメクジや灰色かび病の温床になるので、11〜12月に刈り取って片付けます。「植えて忘れる」がそのまま正解になる、管理表のいらない宿根草です。梅雨に水はけの悪い場所で根腐れし、葉が黄色くなって株元がぐらついてしまった場合は、9〜10月に掘り上げて腐った根を切り、水はけを改良した場所か鉢に植え直します。芽が生きていれば翌々年には再び咲きます。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 3月春の施肥少量・植え付け適期
  • 6月開花スタート・青い花火の季節
  • 7月花後に花茎を根元からカット
  • 9月秋の植え付け・株分け(翌年は休花も織り込み)

季節ごとの管理

春の管理

葉が茂り、花茎が上がり始める時期です。3月に緩効性肥料を少量与え、庭植えは水やり不要、鉢植えは週1〜2回与えます。日当たりの良い場所に置き、3〜4月は植え付けと株分けの適期です。春の新芽にアブラムシが付くことがあるので見回ります。この時期の多肥は葉ボケの元になります。

夏の管理

6〜7月に開花の本番を迎えます。鉢植えは2〜3日に1回水を与え、庭植えは2〜3週間雨がなければ数回与えます。肥料は与えません。花後は花茎を根元から切って株の消耗を防ぎます。梅雨のナメクジがつぼみをかじるので夜間に見回り、水はけの悪い場所では根腐れに注意します。

秋の管理

株の充実期です。9月に緩効性肥料を少量与え、鉢植えは週1〜2回の水やりに戻します。9〜10月は植え付け、株分け、植え替えの第二適期で、翌年の休花を織り込んで計画します。日当たりの良い場所に据え置き、秋の長雨では過湿を避けます。寒冷地では常緑種の鉢を軒下に移す準備を始めます。

冬の管理

落葉種は地上部が枯れて休眠するので、11〜12月に葉を刈り取り、水も肥料も不要です。常緑種は葉を残して越冬し、鉢植えは月2〜3回の水やりで肥料は与えません。常緑種は-5°C程度までなので、寒冷地では株元に腐葉土を敷くか軒下に移します。枯れ葉を放置すると灰色かび病の温床になります。

10月の作業をくわしく知りたいときは冬の寄せ植えや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

株分けしたら翌年咲かなかった

原因

移植ストレスによる充電期間。アガパンサスは動かすと1〜2年休む性質がある。

対策

異常ではないので、日当たりを確保して普通に管理しながら待ちます。翌々年からは例年通り咲きます。「見せる株は動かさない」が運用の鉄則です。

花茎が倒れてしまう

原因

日照不足による軟弱徒長、または大型種の風当たり。多肥で葉が茂りすぎた株も倒れやすい。

対策

日なたへの移植を検討し、当座は支柱で支えます。肥料を控え、品種選びの段階で、風の強い場所には茎のしっかりした矮性から中型種を選ぶのも解決策です。

葉ばかり茂って花が咲かない

原因

日照不足、植え替え直後、または窒素肥料の効きすぎによる葉ボケ。若い株や小さく分けた株も数年は咲かない。

対策

1日5時間以上日の当たる場所に据え置き、施肥を止めて様子を見ます。植え替えた株は2年間動かさずに待ちます。移植が必要なら9〜10月に行い、翌年の休花を織り込んでください。

葉が黄色くなり株元がぶよぶよする

原因

過湿による根腐れ。水はけの悪い場所や、鉢植えで冬も水を与え続けたときに起こる。

対策

水を止めて土を乾かし、9〜10月か3〜4月に掘り上げて腐った根を切り、水はけを改良した場所か新しい土の鉢に植え直します。芽が生きていれば翌々年には再び咲きます。

つぼみや花がかじられて穴が開いている

原因

ナメクジの食害。梅雨時の6〜7月、夜間に花茎を登ってつぼみをかじる。株元の枯れ葉が隠れ家になる。

対策

夜間に見回って捕殺するか、株元に誘引剤を置きます。枯れ葉を片付けて隠れ家をなくし、鉢植えは鉢の縁に銅テープを巻くと登られにくくなります。かじられた花は切り取り、残りのつぼみを守ります。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

アガパンサスの花言葉・風水

花言葉

アガパンサスの花言葉は「恋の訪れ」「知的な装い」「ラブレター」です。属名がギリシャ語の「愛(agape)」と「花(anthos)」を組み合わせた「愛の花」であることが、恋にまつわる言葉の由来です。すっと伸びた花茎に涼しげな青い花球を咲かせる気品ある姿が「知的な装い」につながりました。

風水・縁起

夏に涼を呼ぶ青い花は風水で「熱気を鎮める水の気」の象徴とされ、玄関アプローチや南の花壇に植えると暑さの気を和らげるといわれます。青や紫は水の気を持ち、火の気が強くなる夏の庭のバランスを整えるという考え方が由来です。愛の花の名から、家族の絆を深める植物ともされています。

アガパンサスのよくある質問

Qアガパンサスの葉ばかり茂って何年も咲きません。回答を見る
A

三大原因は「日照不足、植え替え直後、多肥」です。花数は日照に正比例するので、半日陰以下なら日なたへの移植を検討します(移植翌年は休むこともあります)。植え替えや株分け後の1〜2年は充電期間なので、動かした記憶があれば待つのが正解です。窒素肥料の効きすぎは葉ボケの元なので施肥を止めて様子を見ます。若すぎる株も数年の助走が必要です。日当たりだけ確保して、あとは構わないほど咲く花です。

Qアガパンサスは植えっぱなしで冬は何もしなくていいですか?回答を見る
A

タイプの確認だけしてください。落葉種は冬に葉が枯れるのが正常な休眠で、枯れ葉を刈り取る以外は何も不要、-10°C程度の寒さにも耐えます。常緑種は葉を残したまま越冬しますが耐寒性は控えめ(-5°C目安)で、寒冷地では株元に腐葉土のマルチ、鉢なら軒下へ移動すると安心です。どちらか不明なら冬の姿で判定でき、葉が残れば常緑種です。冬の水やりは落葉種は不要、常緑種の鉢のみ月2〜3回で十分です。

Qアガパンサスの花が終わった後はどうすればいいですか?回答を見る
A

花がしおれたら、花茎を株元からハサミで切り取ります。種を作らせると株が消耗して翌年の花数が減るためです。切った花球は逆さに吊るせばドライフラワーになります。葉は光合成で来年の花の養分を作るので、緑のうちは切らずに残します。落葉種は11〜12月に地上部が枯れてから刈り取り、常緑種は傷んだ外葉だけ外します。9月に緩効性肥料を少量与えると株が充実します。汁液に刺激性があるので、作業は手袋を着けてください。

Qアガパンサスは鉢植えでも育てられますか?回答を見る
A

育てられます。根の量が多いので深さ30cm以上の大きめの鉢を選び、水はけの良い土で浅めに植えます。日当たりの良いベランダに置き、水は土の表面が乾いたらたっぷり、春と秋は週1〜2回、夏は2〜3日に1回が目安です。鉢植えは庭植えより根詰まりが早く、3〜4年で鉢いっぱいになったら9〜10月に一回り大きな鉢へ植え替えますが、翌年は咲かないことがあります。矮性種(草丈30〜50cm)を選ぶと鉢とのバランスが良く、倒れにくいです。

Qアガパンサスの種の植え方を教えてください。回答を見る
A

花後にできたさやが茶色く乾いて割れ始めたら種を採り、すぐにまくか、翌春の3〜4月にまきます。黒く薄い種を、赤玉土小粒や種まき用土を入れた育苗箱に重ならないように並べ、5mmほど土をかぶせます。発芽までの2〜4週間は土を乾かさないよう、明るい日陰で管理します。本葉が3〜4枚になったら小さな鉢に1本ずつ植え替え、翌年からは一回り大きな鉢へ移します。種から育てると開花まで3〜4年かかり、親と同じ花色になるとは限りません。同じ花色を確実に増やしたい場合は、春か秋の株分けが向いています。

Qアガパンサスの鉢植えに合う鉢のサイズは?回答を見る
A

株の直径より一回り大きい6〜8号鉢(直径18〜24cm)が目安で、大型品種の大株は10号鉢以上を使います。アガパンサスは根が鉢いっぱいに回った状態のほうが花がよく咲くため、植え替えのたびに大きくしすぎないのがコツです。太い根で鉢が割れることがあるので、プラスチック鉢か厚手の陶器鉢を選び、植え替えは2〜3年に1回、花後か春の3〜4月に行います。

Qアガパンサスの株元が腐ってしまいました。原因は?回答を見る
A

ほとんどは水のやりすぎと水はけの悪い土による根腐れです。アガパンサスは太い根に水を蓄えるため乾燥に強く、鉢植えは土の表面が乾いてから水を与えれば十分です。受け皿に水をためたままにしたり、冬の休眠中に水を与えすぎたりすると株元が柔らかく腐ります。腐った部分は株を掘り上げて清潔な刃物で切り取り、切り口を乾かしてから新しい水はけのよい土(赤玉土6・腐葉土3・軽石1など)に植え直します。

アガパンサスに関係するナレッジ

アガパンサスの季節の作業や、土・鉢・肥料の選び方をくわしく解説した記事です。

アガパンサスを育てる人が次に読んでいるページ

10月の作業と、アガパンサスの手入れで迷ったときに役立つページです。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

編集ポリシー

参考にしたウェブサイト