苗・株の選び方
目的で品種を選びます:見上げる迫力ならロシア系大輪、プランターならミニ品種(グッドスマイル等)、切り花には花粉の出ないサンリッチシリーズ、たくさん咲かせたいなら分枝系。種袋の草丈表記を置き場所と照らして選べば失敗しません。
Hapot編集部より
ヒマワリは、夏の太陽をそのまま花にしたような、誰もが知る夏の象徴です。種の大きさ・発芽の確実さ・成長の速さの三拍子が揃い、小学校の教材に選ばれ続けるのも納得の育てやすさ:種まきから約2か月で開花し、大輪種なら2〜3mの見上げる高さに育ちます。近年は分枝してたくさん咲く品種や、草丈30cmのミニヒマワリ、花粉の出ない切り花用品種など多様化が進み、プランターでも花壇でも自分サイズのヒマワリが選べます。管理はシンプルで「日光・水・支柱」の3点だけ。花後は種の収穫というおまけ付きで、来年の種・野鳥の餌・(食用品種なら)おやつと、最後まで楽しみが続きます。
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり(夏は朝夕)
日光
直射日光
適温
20-35°C(暑さに強い夏の申し子)
湿度
40-60%
土
水はけの良い肥沃な土
肥料
元肥+月2回の液肥(大輪種は肥料食い)
成長速度
非常に速い(種まきから約60日で開花)
毒性
無毒。種は食用品種なら食べられる
目的で品種を選びます:見上げる迫力ならロシア系大輪、プランターならミニ品種(グッドスマイル等)、切り花には花粉の出ないサンリッチシリーズ、たくさん咲かせたいなら分枝系。種袋の草丈表記を置き場所と照らして選べば失敗しません。
1日6時間以上の直射日光が絶対条件です。日照不足のヒマワリは茎が細く貧弱になり、ヒマワリらしさが出ません。大輪種は根が深く直根性のため地植え向き:プランターで育てるなら深型(30cm以上)にミニ〜中型品種を選びます。背が高くなる品種は風の影響をまともに受けるため、壁際など風の弱い場所か、支柱の準備を。つぼみまでの若い株は太陽を追って動き(向日性)、開花後は東向きに固定される性質があります。
成長期の水切れは葉がすぐしおれてサインを出します。土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり、真夏は朝夕2回が基本。特にプランター栽培は乾燥が速く、真夏の1日の水切れが下葉の枯れにつながります。地植えは根が深く入るため、根付いた後は日照りが続くとき以外は降雨でも持ちますが、開花前後の水分は花のサイズに直結するのでしっかりと。
植え付け2週間前に苦土石灰、1週間前に堆肥と元肥を混ぜて、深さ30cmまでよく耕します(直根がまっすぐ深く伸びるため)。大輪種は肥料食いなので元肥はしっかりと。プランターは野菜用培養土で十分です。種まきは直まきが基本:株間は大輪種で50cm以上、ミニ種で20cm。移植を嫌う直根性なので、ポットまきの場合は本葉2〜3枚までに根鉢を崩さず定植します。
一本立ちの大輪種は剪定不要で、支柱への誘引が主作業です(草丈50cmを超えたら8の字で緩く結ぶ)。分枝タイプは、咲き終わった花を早めに切ると次々と脇のつぼみが咲き上がります。切り花として朝に収穫するのも分枝種の楽しみ方。花後に種を採る場合は、花を残して自然に熟すのを待ちます。
一年草のため植え替えはありません。種まきは4月下旬〜7月中旬(発芽適温20〜25°C)。時間差で数回まけば、夏休みいっぱい開花リレーが楽しめます。7月まきは草丈が低めにまとまり、台風対策としても合理的です。
種まきで育て、種を採って翌年へつなぎます。花後、花首が下を向いて裏側が黄色〜茶色になったら花ごと切り取り、風通しの良い場所で完全に乾燥させてから種を外します。1輪から数百〜千粒超が採れる大盤振る舞い:封筒で冷暗所保存すれば翌春の種まきに十分です(F1品種は親と同じ姿にならない点はご愛嬌)。残りは野鳥の冬の餌台にも活躍します。
発芽直後の芽と若葉はナメクジ・ダンゴムシ・ヨトウムシの好物:種まき後の見回りと、被害が出るなら夜間チェックを。生育中はアブラムシ(新芽・つぼみ)とハダニ(乾燥時の葉裏)が定番で、見つけ次第駆除します。梅雨明け後に下葉が斑点で枯れ上がる褐斑病・べと病は、株間の確保と下葉の整理で軽減。台風は病害虫以上の脅威なので、大輪種は支柱の増強と、接近前の切り花化も選択肢です。
4月下旬から種まき開始。発芽後の若苗をナメクジから守る。
開花の本番。朝夕の水やり・支柱・咲きがら切りでフル稼働。
種の収穫と乾燥保存。こぼれ種の芽は冬前に終わるので気にしない。
オフシーズン。採った種で来夏の計画を。
原因
ナメクジ・ダンゴムシ・鳥による食害。ヒマワリの芽は狙われやすい。
対策
まき直しをし、発芽までは不織布やペットボトルカバーで物理防御を。夜間の見回りで犯人を特定すると対策が絞れます。
原因
褐斑病・べと病。密植と泥はねで広がる。
対策
発症した下葉を除去し、株間の風通しを確保します。開花には大きく影響しないことが多いため、上位の葉を守ることに注力を。
ヒマワリの花言葉は「あなただけを見つめる」「憧れ」。太陽を追いかける向日性に由来する、夏の告白の定番です。
太陽の花はそのまま「陽の気の象徴」。庭や玄関先のヒマワリは家全体の活力を高め、金運の黄色としても縁起が良いとされます。
回るのは「つぼみまでの若い株」だけです。成長期のヒマワリは、朝は東・夕方は西と太陽を追って首を振り(向日性運動)、夜のうちに東へ戻ります。これは成長ホルモンの日周リズムによる茎の伸び方の差で起こる現象。開花する頃には茎が固まって動かなくなり、ほとんどの花は東を向いたまま固定されます。「満開のヒマワリ畑がみんな同じ方向を向いている」のはこのためで、撮影は午前中に東側から、が定石です。
大輪の条件は「品種・根・栄養」の3つです。①そもそも大輪品種か確認(ミニ品種はどう育てても30cm級です)、②深く耕した土か深型プランターで直根を伸ばす(根の深さ=株の器)、③元肥+月2回の液肥で肥料を切らさない、④株間を十分取り、日光を独り占めさせる。プランターの小ささと密植が最も多い原因なので、来季は「大きな器に1本」を試してください。
「食用品種なら」食べられます。市販のひまわりの種スナックは食用専用品種(大粒で殻が剥きやすい)のもの。観賞用品種の種も毒はありませんが、小粒で殻が硬く食用には不向きです。食べる目的なら最初から食用・採油用と表記された品種を育てましょう。フライパンで乾煎りして塩を振れば、自家製スナックの完成です。観賞用の種は来年の種まき用と野鳥の餌台用に回すのが最良の使い道です。