苗・株の選び方
苗は本葉数枚の若いものを選びます(根鉢が回った大苗は活着が悪い)。徒長せず節間の詰まった株が良品。青のインシグニスブルーが定番ですが、白のスノーストームや黒花ペニーブラックを混ぜると、青が一層引き立ちます。
Hapot編集部より
ネモフィラは、空色の小花が一面に広がる「青の絶景」で一躍スターになった秋まき一年草です。ひたち海浜公園の丘を埋める450万本のブルーは春の風物詩ですが、あの青は家庭でも再現可能:秋に種をまくか苗を植えれば、春にはプランターや花壇が空色のカーペットになります。性質は「肥料いらず・こぼれ種で増える・霜に耐える」と極めて丈夫で、パンジーと並ぶ秋植えの優等生。横に広がる株姿は寄せ植えの前面や吊り鉢から溢れさせる使い方が映えます。コツは「多肥にしない」「蒸れさせない」の2つだけ。青一色の他、白地に紫の斑点(マキュラータ)や黒花(ペニーブラック)など個性派品種も揃います。
水やり
土の表面が乾いたら(過湿嫌い)
日光
直射日光
適温
5-20°C(耐寒性強、暑さに弱い)
湿度
40-60%
土
水はけの良い土(やせ地でOK)
肥料
ほぼ不要(多肥は徒長と蒸れの元)
成長速度
秋まき→春に爆発的開花
毒性
毒性の報告は特にない
苗は本葉数枚の若いものを選びます(根鉢が回った大苗は活着が悪い)。徒長せず節間の詰まった株が良品。青のインシグニスブルーが定番ですが、白のスノーストームや黒花ペニーブラックを混ぜると、青が一層引き立ちます。
日当たりと風通しの良い場所で育てます。1日5時間以上の日照が花付きの条件。耐寒性は強く、霜に当たっても平気で越冬します(寒冷地では防寒か春まきに)。横に30cm以上広がるため、株間は広めに確保:花壇の縁取り、プランターの前面、ハンギングの縁など「垂れて広がる場所」が定位置です。梅雨〜初夏の蒸れで一生を終える花なので、風の通る場所選びが後半戦の寿命を延ばします。
土の表面が乾いたら株元にたっぷり、が基本です。過湿を嫌うため「乾いてから」を徹底し、特に冬は控えめに(凍結を避け暖かい日の午前中に)。春の開花期は水の消費が増えますが、花に上から水をかけると傷むので株元給水で。茎が細く繊細なので、強い水流でなぎ倒さないようそっと与えるのがコツです。
水はけの良い土なら、やせ地で十分です。市販の培養土を使う場合は肥料入りでも追肥なしで運用を。花壇は水はけが悪ければ腐葉土と軽石で改良し、高めの畝に。元肥はごく少量か無しでOK:肥料が効きすぎると徒長してだらしなく茂り、蒸れて病気になる悪循環に入ります。「パンジーの隣の、肥料の届かない縁」くらいの場所が実は最高です。
基本は放任で自然にこんもり広がります。手入れは①咲き終わった花がらを摘んで種づくりへの消耗を防ぐ(種を採りたい株は残す)、②春の後半に混み合ってきたら、株の内側の枝をすかして風を通す、の2点。徒長して間延びした枝は軽くピンチすると分枝して花数が増えます。
直根性で移植を嫌うため、「植えたら動かさない」が原則です。種まきは9月下旬〜10月に直まきか、ポットまきなら本葉2〜4枚の小苗のうちに根鉢を崩さず定植します。株間は20〜30cm。ポット苗を買う場合も、根が回りきる前の若苗を選び、早めに植え付けるのが活着の秘訣です。一年草なので開花後の植え替えはありません。
種まきとこぼれ種で増えます。秋(9月下旬〜10月)にまけば春に開花、発芽適温は20°C前後で、覆土は薄く(嫌光性ではないが乾燥防止程度に)。花後にできる種を採って封筒保存すれば翌秋にまた楽しめます。相性の良い環境ではこぼれ種で毎年勝手に生えてくるようになり、「植えっぱなしの青いカーペット」が完成します。発芽した実生は間引いて株間を確保してください。
病害虫は少なめですが、春先のアブラムシ(新芽・つぼみに群がる)は見つけ次第駆除を。最大の敵は病害虫より「蒸れ」:暖かくなって株が茂りすぎると、内側から灰色かび病で溶けてきます。予防は①多肥にしない、②株間を詰めすぎない、③混んだら枝をすかす、の3点。梅雨入り後の衰えは寿命なので、種を採って夏の花に交代しましょう。
3〜5月が開花の本番。花がら摘みで長く、種採りの株も確保。
梅雨で寿命。こぼれ種に期待して撤収、種は封筒で保存。
9月下旬〜10月に種まき・苗の植え付け適期。
ロゼットで越冬。霜に強いが、水やりは暖かい日に控えめ。
原因
肥料過多・日照不足・暖かすぎる環境での育苗。
対策
追肥を止めて日当たりの屋外で寒さに当てながら育てます。間延びした枝は軽くピンチすると分枝して締まります。
原因
密植と多肥で茂りすぎた株の蒸れ。ネモフィラの寿命のサインでもある。
対策
混んだ部分をすかして風を通し、傷んだ茎は除去します。梅雨入り後の衰えは寿命なので、種を採って翌秋につなぎましょう。
ネモフィラの花言葉は「どこでも成功」「可憐」。やせ地でも空色に咲き広がるたくましさと、小花の愛らしさの両面を映した言葉です。
空色の花は「浄化と冷静」の気を持つとされ、東の方角や玄関まわりに植えると清々しい気を呼ぶといわれます。
原因は「肥料過多」か「日照不足」、または室内育苗の温度が高すぎたかのいずれかです。ネモフィラはやせ地仕様の植物で、培養土の肥料分だけで十分すぎるほど:追肥は即中止してください。間延びした枝は先端を軽くピンチすると分枝して締まります。苗づくりの段階なら、日当たりの良い屋外で寒さに当てながら育てるのが、がっしりした株への近道です。
ポイントは「密度」と「無肥料」です。①種を多めに直まきし、発芽後に株間15〜20cmへ間引く(広い場所ならばらまきでも可)、②肥料を与えず締まった株に育てる、③日当たりを確保する、の3つで、春に株同士がつながって青いカーペットになります。プランターなら65cmサイズに3〜4株が目安。青一色にこだわるなら品種はインシグニスブルーで統一を。10月にまけば、4月には「自宅のひたち海浜公園」が見られます。