苗・株の選び方
苗は5月の大型連休前後、気温が安定してから買うのが失敗しないコツです。選ぶ際は、節間が詰まってずんぐりした株、葉色が濃くツヤのあるもの、茎が太くぐらつかないものを選びます。徒長してひょろ長い苗や、下葉が黄ばんだ苗は避けましょう。ポットの底穴から白い根が少し見えるくらいが植え付け適期のサインです。種から育てる場合は4月下旬以降、地温20°C以上になってからまくと発芽が揃います。1〜2株あれば家庭の消費量には十分です。
Hapot編集部より
バジル(Ocimum basilicum)は、インドや熱帯アジアを原産とするシソ科メボウキ属の一年草で、イタリア料理に欠かせない甘く爽やかな香りのハーブです。日本のベランダ栽培でも非常に育てやすく、家庭菜園デビューに最適な植物のひとつ。気温20〜30°Cでぐんぐん育ち、本葉4〜5枚の頃から摘心を繰り返すことで脇芽が次々と増え、5月の植え付けから10月頃まで1株で100枚以上の葉を収穫することも可能です。摘みたての葉はスーパーで買うものとは比べものにならない香りの強さで、パスタやピザ、自家製ジェノベーゼソースの味が一段と引き立ちます。寒さには弱く10°C以下で傷み始めるため日本では一年草扱いですが、水挿しで簡単に増やせるので、キッチンの窓辺で育てながら使う楽しみも味わえます。日当たりと水さえ確保できれば失敗の少ない、収穫の喜びを実感しやすいハーブです。

水やり
土が乾いたら(毎日〜1日おき)
日光
直射日光
適温
20-30°C
湿度
50-70%
土
野菜・ハーブ用土
肥料
2週間に1回液肥
成長速度
速い
毒性
なし(食用)
苗は5月の大型連休前後、気温が安定してから買うのが失敗しないコツです。選ぶ際は、節間が詰まってずんぐりした株、葉色が濃くツヤのあるもの、茎が太くぐらつかないものを選びます。徒長してひょろ長い苗や、下葉が黄ばんだ苗は避けましょう。ポットの底穴から白い根が少し見えるくらいが植え付け適期のサインです。種から育てる場合は4月下旬以降、地温20°C以上になってからまくと発芽が揃います。1〜2株あれば家庭の消費量には十分です。
日当たりの良い暖かい場所が大好きです。1日5時間以上日の当たるベランダ・キッチン近くの窓辺・畑へ。ただし真夏の強烈な西日では葉が硬くなるため、夏だけ半日陰に移すと柔らかい葉が保てます。寒さに非常に弱く、10°C以下で生育が止まり、霜で一発で枯れます。植え付け・種まきは十分暖かくなった5月以降に。室内栽培なら日当たりの良い窓辺で冬越しも狙えますが、基本は「春に始めて秋に終わる一年草」と割り切るのが気楽です。
水を好むハーブです。土の表面が乾いたらたっぷりと、真夏は朝夕2回が基本。水切れすると葉が硬くなり香りも落ちるため、「乾かしすぎない」がバジル栽培のポイントです(同じハーブでもローズマリーとは真逆の管理)。プランターは特に乾きやすいので夏の水切れに注意。葉がしおれてもすぐ水を与えれば回復しますが、繰り返すと株が弱ります。株元にワラや腐葉土を敷くマルチングも乾燥対策に有効です。
「摘心」が収穫量を倍増させる最重要作業です。草丈20cmほどに育ったら、主枝の先端を節の上で摘み取ります(摘んだ葉はもちろん料理へ)。すると脇から2本の枝が伸び、繰り返すたびに2→4→8本と枝数が倍々に増えて、こんもり茂った多収穫株になります。夏につぼみが付いたら即摘み取りを:花を咲かせると葉が硬くなり香りが落ちます。収穫を兼ねてどんどん摘むのが、バジルを美味しく保つ唯一にして最良の手入れです。
苗の植え付けは5月〜6月。ポット苗を根鉢を崩さず、株間20〜25cmで植え付けます。プランターなら深さ20cm以上に2〜3株が目安。用土は野菜用培養土でOKです。真夏に根詰まり気味になったら一回り大きな鉢に植え替えると、秋まで収穫が続きます。肥料切れすると下葉から黄色くなるので、2週間に1回の液肥か月1回の置き肥を続けましょう。
種まきと挿し芽の両方が簡単です。種まきは5〜6月、種が細かいので薄く覆土し、発芽まで乾かさないよう管理(発芽適温20〜25°C)。挿し芽は摘心で採った枝を水に挿すだけで、1週間ほどで発根します。コップの水挿しでキッチンに置いておけば、発根後そのまま土に植えて第二陣の株に。秋に花を咲かせて種を採れば、翌年また蒔けます。1袋の種で一夏バジル三昧できるコスパの良さも魅力です。
食べる葉なので、薬剤に頼らない予防が基本です。害虫はベニフキノメイガ(葉を糸で綴る幼虫)、ヨトウムシ、バッタが中心。葉が綴られていたら中の幼虫を捕殺します。アブラムシは新芽に付くので、見つけ次第手で取るか水で洗い流しを。防虫ネットをかけると被害が激減します。病気は梅雨時の灰色かび病・立ち枯れ病があり、株間を空けて風通しを確保し、混みすぎたら収穫を兼ねて間引くことが予防になります。
4月下旬〜5月に種まきまたは苗の植え付け。遅霜に注意。
収穫の最盛期。こまめに摘心して脇芽を増やし、収穫量を最大化しましょう。
気温が下がると成長が衰えます。種取りをするなら花を咲かせて。
一年草のため、基本的に栽培終了。室内で冬越しさせることも可能ですが、日照不足に注意。
原因
寒さ(10°C以下)
対策
室内の暖かい場所に移動する
原因
自然な成長過程
対策
花穂を見つけ次第摘み取り、摘心を続ける
バジルの花言葉は「好意」「好感」「何という幸運」です。イタリアでは古くからバジルを愛情のしるしとして贈る習慣があり、女性が鉢植えのバジルを窓辺に置くと恋人を迎え入れる合図になったという言い伝えが「好意」の由来とされています。料理を通じて人をもてなすハーブらしい、温かい花言葉です。
風水では、キッチンは火と水が交わる気の乱れやすい場所とされ、そこに生きた緑を置くことで気のバランスが整うと考えられています。バジルのように香りの強いハーブは空間を浄化し、活力を呼び込む「陽」の植物とされ、キッチンガーデンの定番として相性が良い存在です。インドでは近縁種のホーリーバジル(トゥルシー)が聖なる植物として家庭で大切に育てられてきた歴史もあり、バジルの仲間は古くから「家を守る縁起の良い草」として親しまれてきました。育てて食べることで健康運を養う、実益を兼ねた開運植物といえます。
主な原因は「強すぎる直射日光」「水切れ」「収穫の遅れ」の3つです。真夏の西日に長時間当たると葉が厚く固くなり、香りも刺激的になりがちです。また土が乾いてしおれる状態を繰り返すと、葉が小さく固く育ちます。葉は大きく展開しきってから時間が経つほど固くなるので、若いうちにこまめに収穫するのが柔らかい葉を楽しむ最大のコツです。真夏は半日陰に移すか遮光ネットで30%ほど遮光し、朝にたっぷり水を与えると、柔らかくマイルドな香りの葉が採れます。
はい、バジルは水挿しで非常に簡単に増やせます。摘心で切り取った10cmほどの枝の下葉を取り、コップの水に挿しておくだけで、夏なら3〜7日で白い根が出始めます。根が2〜3cmに伸びたら土に植え付ければ、1か月ほどで収穫できる株に育ちます。水は毎日替えると腐敗を防げます。スーパーで買った食用バジルの枝からも発根することがあるので、苗を買わずに始める裏ワザとしても使えます。直射日光の当たらない明るい窓辺に置くのが成功のポイントです。
最初の摘心は、本葉が4〜6枚になった頃(植え付けから2〜3週間後)が目安です。一番上の節のすぐ上をハサミか指で切り取ると、切った節の両脇から2本の脇芽が伸びてきます。その脇芽がまた4〜6枚の葉をつけたら同じように先端を摘む、を繰り返すことで、枝数が2本、4本、8本と倍々に増え、収穫量が大きく伸びます。摘心した先端部分はそのまま料理に使えるので無駄がありません。梅雨明けまでに3〜4回摘心しておくと、夏の最盛期にこんもりとした多収穫の株になります。
条件が揃えば可能ですが、難易度はやや高めです。バジルは10°C以下で葉が傷み始めるため、冬越しには「最低15°C前後を保てる室内」と「1日4時間以上の日照」が必要です。南向きの窓辺に置き、夜は窓から離して冷気を避けましょう。水やりは控えめにし、土が乾いてから2〜3日後に与える程度にします。それでも日照不足で徒長しやすく、春まで元気に保つのは簡単ではありません。秋のうちに水挿しで発根させた小苗を室内で維持し、春に植え直す方法のほうが省スペースで成功率も高くおすすめです。
5月上旬に苗を植えた場合、6月から収穫を始められ、10月頃までの約4〜5か月間、摘心と収穫を兼ねながら継続的に採れます。摘心を繰り返してしっかり枝数を増やした株なら、ひと夏で100〜150枚以上の収穫も十分可能です。収穫は枝の先端から2節分ほどを切り取る方法が基本で、株の更新を兼ねられます。一度に株全体の3分の1以上を採ると回復が遅れるので、数回に分けて収穫しましょう。使い切れない分はジェノベーゼソースや乾燥バジルにすると保存が利きます。
はい、バジルとトマトは代表的なコンパニオンプランツの組み合わせです。バジルの強い香りがアブラムシなどの害虫を遠ざけるとされ、またバジルが土の余分な水分を吸うことでトマトの実の味が良くなるともいわれます。どちらも日当たりと気温20°C以上を好むため、栽培環境の相性も抜群です。プランターで寄せ植えする場合は深さ30cm以上・容量20L以上の大きめの容器を使い、株間を20cm以上確保しましょう。料理でも好相性のふたつを同じ鉢で育てて収穫できる、実用性の高い組み合わせです。