苗・株の選び方
良い苗の条件は、節間が詰まってずんぐりしている、葉色が濃くツヤがある、茎が太く株元を揺らしてもぐらつかない、の3点です。
避けたいのは徒長してひょろ長い苗と、下葉が黄ばんだり葉裏にアブラムシが付いたりしている苗です。購入は5月の大型連休前後、気温が安定してからが失敗しません。ポットの底穴から白い根が少し見えるくらいが植え付け適期のサインで、根が茶色く固まった老化苗は活着が遅れます。家庭の消費量なら1-2株で十分です。
Hapot編集部より
バジルは、5月に苗を植えて摘心を続ければ、10月頃まで葉を収穫できる、家庭菜園を初めて始める人に向くハーブで、日当たりと水さえ確保できれば失敗が少なく育ちます。インドや熱帯アジアを原産とするシソ科メボウキ属の一年草で、甘く爽やかな香りはパスタやピザ、自家製ジェノベーゼに欠かせません。気温20-30°Cでぐんぐん育ち、本葉4-5枚の頃から摘心を繰り返すと脇芽が次々と増え、1株で100枚以上の葉を収穫することも可能です。摘みたての葉は市販品とは香りの強さが違い、料理の味が一段と引き立ちます。寒さには弱く10°C以下で傷み始めるため日本では一年草扱いですが、水挿しで簡単に増やせるので、キッチンの窓辺で育てながら使う楽しみも味わえます。深さ20cm以上のプランターとベランダの日なたがあれば、マンションでも十分に楽しめます。

水やり
土が乾いたら(毎日〜1日おき)
日光
直射日光
温度の目安
20-30°C
湿度
50-70%
土
野菜・ハーブ用土
大きさの目安
プランター栽培で草丈30-60cm。摘心を繰り返すと高さを抑えながら横にこんもりと茂り、幅40cm前後のブッシュ状になります。
成長の速さ
速い
温度の目安(耐寒〜耐暑)
20-30°C
肥料
2週間に1回液肥
成長速度
速い
毒性
なし(食用)
花が咲くと葉が硬くなるので、花穂は早めに摘む。摘心すると脇芽が増えて収穫量UP。
良い苗の条件は、節間が詰まってずんぐりしている、葉色が濃くツヤがある、茎が太く株元を揺らしてもぐらつかない、の3点です。
避けたいのは徒長してひょろ長い苗と、下葉が黄ばんだり葉裏にアブラムシが付いたりしている苗です。購入は5月の大型連休前後、気温が安定してからが失敗しません。ポットの底穴から白い根が少し見えるくらいが植え付け適期のサインで、根が茶色く固まった老化苗は活着が遅れます。家庭の消費量なら1-2株で十分です。
1日5時間以上日の当たる暖かい場所が基本で、ベランダやキッチン近くの窓辺、畑が向いています。ただし真夏の強い西日に長時間当たると葉が厚く硬くなるため、7-8月だけ半日陰に移すか30%ほど遮光すると柔らかい葉が続きます。寒さには非常に弱く、10°C以下で生育が止まり、霜に当たると一晩で枯れます。
よくある失敗は、4月の暖かい日に苗を買って屋外に出し、遅霜で葉が黒く傷むケースです。傷んだ葉を取り除き、室内の明るい窓辺で5月の連休頃まで養生すれば、新芽から回復します。植え付けは十分暖かくなった5月以降に行い、春に始めて秋に終わる一年草と割り切るのが気楽です。
水を好むハーブで、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、真夏は朝夕2回が基本です。同じハーブでもローズマリーとは真逆で、乾かしすぎないことがポイントです。水切れすると葉が硬くなり香りも落ちるため、株元にワラや腐葉土を敷くマルチングも乾燥対策に有効です。失敗しやすいのは、真夏に1日水やりを忘れて葉がぐったり垂れるケースで、すぐに鉢底から流れるまで与えれば数時間で回復します。ただしこれを繰り返すと下葉が落ちて株が弱るので、夏は朝の水やりを日課にしてください。収穫期の6-10月は特に水の消費が多く、プランターは1日で乾くこともあります。
市販の野菜用培養土かハーブ用土でそのまま育ちます。自分で配合するなら赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1に緩効性肥料を混ぜ込みます。水を好む一方で停滞水は根腐れの原因になるため、鉢底石を2cmほど敷いてください。プランターは深さ20cm以上に2-3株が目安です。元肥入りの培養土なら追加の肥料は不要です。畑は植え付けの2週間前に苦土石灰を1平方メートルあたり100g、1週間前に堆肥をすき込んでおくと、葉の茂りが良くなります。
摘心が収穫量を倍増させる最重要作業です。草丈20cmほどに育った5-6月から、主枝の先端を葉の付いた節のすぐ上で摘み取ります。すると脇から2本の枝が伸び、繰り返すたびに枝数が2本、4本、8本と倍々に増えて、こんもり茂った多収穫株になります。摘んだ葉はそのまま料理に使えます。夏につぼみが付いたら見つけ次第摘み取ってください。花を咲かせると葉が硬くなり香りが落ちます。
よくある失敗は、摘心せずに1本立ちで伸ばして下葉が少ない貧弱な株になるケースですが、遅くとも7月に思い切って上から1/3を切り戻せば、2-3週間で脇芽が吹いて立て直せます。収穫は6月から10月まで、枝の先端から2節分を切り取る方法が基本です。
時期と道具を用意する
摘心は草丈20cmほどに育った5-6月から始めます。清潔なハサミまたは指先で行います。摘んだ葉は料理に使えます。
主枝の先端を節の上で摘む
主枝の先端を、葉の付いた節のすぐ上で摘み取ります。脇から2本の枝が伸びて枝数が倍に増えます。
脇枝が伸びたら再び摘心する
伸びた脇枝が15cmほどになったら同じように先端を摘みます。繰り返すたびに枝数が2倍になり、こんもり茂ります。
つぼみは見つけ次第摘み取る
夏につぼみが付いたらすぐ摘み取ります。花を咲かせると葉が硬くなり香りが落ちます。
作業後は水やりと追肥を続ける
摘心後は日当たりの良い場所で、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。2週間に1回の液肥で新しい枝の伸びを支えます。
苗の植え付けは5-6月に、深さ20cm以上のプランターへ株間20-25cmで行います。ポット苗は根鉢を崩さず植え、プランターなら2-3株が目安です。用土は野菜用培養土で問題ありません。植え付け後はたっぷり水を与え、日当たりの良い場所に置きます。真夏に水やりしても半日でしおれる、鉢底から根が出ている、といった根詰まりのサインが出たら、一回り大きな鉢に植え替えると秋まで収穫が続きます。
よくある失敗は、小さな3号ポットのまま育てて7月に葉が小さくなり下葉から黄色くなるケースで、これは肥料切れと根詰まりが原因です。一回り大きな鉢に移して2週間に1回の液肥を再開すれば、新しい葉から大きさが戻ります。
時期と道具を用意する
苗の植え付けは5-6月です。深さ20cm以上のプランター、野菜用培養土、鉢底石、移植ごて、ジョウロを用意します。
プランターに土を入れる
鉢底石を2cmほど敷き、野菜用培養土を縁から2-3cm下まで入れます。元肥入りの培養土なら追加の肥料は不要です。
株間20-25cmで植え穴を掘る
ポットの大きさに合わせた植え穴を株間20-25cmで掘ります。プランターなら2-3株が目安です。
根鉢を崩さず植え付ける
ポットから苗を抜き、根鉢を崩さずに植え穴に置いて土を寄せます。株元を軽く押さえて安定させます。
水やりと置き場所を整える
植え付け後は鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与え、日当たりの良い場所に置きます。2週間に1回の液肥で葉の色を保ちます。
種まきと挿し芽の両方が簡単です。挿し芽は5-9月に、摘心で採った10cmほどの枝の下葉を取り、コップの水に挿すだけで夏なら3-7日で白い根が出ます。根が3cmほどに伸びたら培養土に植え付け、1か月ほどで収穫できる株になります。水は毎日替えると腐敗を防げます。種まきは5-6月、発芽適温は20-25°Cです。種が細かいので覆土は薄くし、発芽まで乾かさないよう管理します。失敗しやすいのは、4月上旬の低温期に種をまいて2週間以上たっても芽が出ず腐るケースで、この場合は気温が安定する5月に新しい種でまき直せば7-10日で揃って発芽します。秋に花を咲かせて種を採れば、翌年またまけます。
時期と道具を用意する
挿し芽の適期は5-9月です。清潔なハサミ、水を入れたコップ、小鉢と野菜用培養土を用意します。挿し穂は摘心で採った枝を使います。
枝先を10cmほど切る
元気な枝先を10cmほど切り取ります。つぼみが付いている枝は避け、葉の柔らかい枝を選びます。
下の葉を外して水に挿す
下側の葉を取り除き、節が水に浸かるようコップに挿します。葉が水に浸かると腐るので取り除きます。
毎日水を替えて発根を待つ
キッチンなど明るい日陰に置き、毎日水を替えます。1週間ほどで白い根が出てきます。
根が3cmになったら土に植える
根が3cmほどに伸びたら培養土に植え付けます。植え付け後1週間は半日陰で管理し、その後日当たりの良い場所に移します。
食べる葉なので、薬剤に頼らない予防が基本です。主な害虫はベニフキノメイガ、ヨトウムシ、バッタで、葉が糸で綴られていたら中の幼虫を捕殺します。アブラムシは新芽に付くので、見つけ次第手で取るか水で洗い流します。目の細かい防虫ネットをかけると被害が激減します。病気は梅雨時の灰色かび病や立ち枯れ病があり、株間を20cm以上空けて風通しを確保し、混みすぎたら収穫を兼ねて間引くことが予防になります。
よくある失敗は、6月に葉が一晩で穴だらけになるヨトウムシの食害で、夜に懐中電灯で株元や葉裏を探して捕殺し、食われた枝を切り戻せば2週間ほどで新しい葉が展開します。収穫した葉は流水で虫を洗い落としてから使います。
5月の連休頃から苗を植え付け、水は土の表面が乾いたらたっぷり与えます。肥料は植え付け2週間後から2週間に1回の液肥を始め、置き場所は日当たりの良い屋外へ。遅霜で葉が黒くなるのが春のトラブルで、4月中は室内の窓辺で管理します。
収穫の最盛期で、水は朝にたっぷり、乾く日は朝夕2回与えます。肥料は2週間に1回の液肥を続け、置き場所は西日を避けた日なたが理想です。つぼみが次々と上がるので見つけ次第摘み、葉が硬くなるのを防ぎます。水切れによるしおれにも注意します。
気温が下がると成長が緩やかになり、水やりは土が乾いてからに戻します。肥料は9月で終え、置き場所は日当たりの良い場所を保ちます。10°Cを下回る夜が増えると葉が黒ずむため、10月中に収穫を終えるか、種取り用に花を残します。
一年草のため屋外では枯れます。室内で冬越しを狙うなら15°C前後を保てる南向きの窓辺に置き、水やりは土が乾いて2-3日後に控えめに、肥料は与えません。日照不足で徒長しやすいのが冬の悩みで、秋に水挿しした小苗を維持する方が確実です。
原因
10°C以下の寒さや遅霜に当たった
対策
黒くなった葉を取り除き、10°C以上の室内の明るい窓辺に移す。屋外に出すのは5月の連休以降にする
原因
真夏の強い西日、水切れの繰り返し、花が咲いたことによる老化
対策
午後は日陰になる場所に移し、朝にたっぷり水を与える。つぼみは摘み取り、若い葉をこまめに収穫して株を若返らせる
原因
摘心不足のまま株が成熟した自然な成長
対策
花穂を見つけ次第付け根で摘み取り、主枝の先端を摘心する。花を咲かせると葉が硬くなり香りが落ちる
原因
ヨトウムシ、バッタ、ベニフキノメイガの食害
対策
夜に懐中電灯で株元と葉裏を探して捕殺し、糸で綴られた葉は中の幼虫ごと取る。目の細かい防虫ネットで覆う
原因
肥料切れ、小さな鉢での根詰まり、水切れの繰り返し
対策
一回り大きな鉢に植え替え、2週間に1回の液肥を再開する。夏は朝の水やりを日課にする
原因
梅雨の過湿と風通し不足による立ち枯れ病
対策
発症株は抜いて処分し、残りの株は株間を20cm以上空けて風通しを確保する。水は朝に与え、受け皿の水は捨てる
ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。
バジルの花言葉は「好意」「好感」「何という幸運」です。イタリアで愛情のしるしとしてバジルを贈り、女性が鉢植えを窓辺に置くと恋人を迎え入れる合図になったという言い伝えが「好意」の由来とされます。料理で人をもてなすハーブらしい温かい言葉です。
風水では、香りの強いハーブは空間を浄化し活力を呼び込む「陽」の植物とされ、火と水が交わるキッチンに置くと気のバランスが整うといわれます。由来は、インドで近縁種のホーリーバジルが家を守る聖なる草として大切に育てられてきた歴史にあります。育てて食べることで健康運を養う、実益を兼ねた植物です。
主な原因は「強すぎる直射日光」「水切れ」「収穫の遅れ」の3つです。真夏の西日に長時間当たると葉が厚く固くなり、香りも刺激的になりがちです。また土が乾いてしおれる状態を繰り返すと、葉が小さく固く育ちます。葉は大きく展開しきってから時間が経つほど固くなるので、若いうちにこまめに収穫するのが柔らかい葉を楽しむ最大のコツです。真夏は半日陰に移すか遮光ネットで30%ほど遮光し、朝にたっぷり水を与えると、柔らかくマイルドな香りの葉が採れます。
はい、バジルは水挿しで非常に簡単に増やせます。摘心で切り取った10cmほどの枝の下葉を取り、コップの水に挿しておくだけで、夏なら3-7日で白い根が出始めます。根が2-3cmに伸びたら土に植え付ければ、1か月ほどで収穫できる株に育ちます。水は毎日替えると腐敗を防げます。スーパーで買った食用バジルの枝からも発根することがあるので、苗を買わずに始める方法としても使えます。直射日光の当たらない明るい窓辺に置くのが成功のポイントです。
最初の摘心は、本葉が4-6枚になった頃(植え付けから2-3週間後)が目安です。一番上の節のすぐ上をハサミか指で切り取ると、切った節の両脇から2本の脇芽が伸びてきます。その脇芽がまた4-6枚の葉をつけたら同じように先端を摘む、を繰り返すことで、枝数が2本、4本、8本と倍々に増え、収穫量が大きく伸びます。摘心した先端部分はそのまま料理に使えるので無駄がありません。梅雨明けまでに3-4回摘心しておくと、夏の最盛期にこんもりとした多収穫の株になります。
条件が揃えば可能ですが、難易度はやや高めです。バジルは10°C以下で葉が傷み始めるため、冬越しには「最低15°C前後を保てる室内」と「1日4時間以上の日照」が必要です。南向きの窓辺に置き、夜は窓から離して冷気を避けましょう。水やりは控えめにし、土が乾いてから2-3日後に与える程度にします。それでも日照不足で徒長しやすく、春まで元気に保つのは簡単ではありません。秋のうちに水挿しで発根させた小苗を室内で維持し、春に植え直す方法のほうが省スペースで成功率も高くおすすめです。
5月上旬に苗を植えた場合、6月から収穫を始められ、10月頃までの約4-5か月間、摘心と収穫を兼ねながら継続的に採れます。摘心を繰り返してしっかり枝数を増やした株なら、ひと夏で100-150枚以上の収穫も十分可能です。収穫は枝の先端から2節分ほどを切り取る方法が基本で、株の更新を兼ねられます。一度に株全体の3分の1以上を採ると回復が遅れるので、数回に分けて収穫しましょう。使い切れない分はジェノベーゼソースや乾燥バジルにすると保存が利きます。
はい、バジルとトマトは代表的なコンパニオンプランツの組み合わせです。バジルの強い香りがアブラムシなどの害虫を遠ざけるとされ、またバジルが土の余分な水分を吸うことでトマトの実の味が良くなるともいわれます。どちらも日当たりと気温20°C以上を好むため、栽培環境の相性も抜群です。プランターで寄せ植えする場合は深さ30cm以上・容量20L以上の大きめの容器を使い、株間を20cm以上確保しましょう。料理でも好相性のふたつを同じ鉢で育てて収穫できる、実用性の高い組み合わせです。
バジルの季節の作業や、土・鉢・肥料の選び方をくわしく解説した記事です。

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コスト・難易度・選べる品種数で「種まき」と「苗買い」を比較。野菜・草花の品目別にどちらが向くかの早見表つきです。
10月の作業と、バジルの手入れで迷ったときに役立つページです。
執筆: Hapot編集部
植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。