苗・株の選び方
種袋で「つるあり/つるなし」と「絹さや/スナップ/実エンドウ」を確認して選びます。初心者のベストは「つるなしスナップ」:支柱が簡素で済み、甘くて失敗が少ない三拍子です。地域のまき時表記も必ずチェックを。
Hapot編集部より
エンドウは、10〜11月にまいて冬を小さな苗で越し、春に一気につるを伸ばして実る「越冬マメ」の代表です。絹さや・スナップエンドウ・実エンドウ(グリーンピース)はすべて同じ種の収穫タイミング違いで、特に採れたてのスナップエンドウの甘さは、家庭菜園で最も「育てた者勝ち」を実感できる味のひとつ。マメ科ゆえ根粒菌が窒素を自給するため肥料は控えめでよく、痩せ地でも文句なし。栽培の分岐点は「冬越しの苗サイズ」:大きすぎる苗は寒さに負けるため、「本葉2〜3枚のちび苗で越冬」が鉄則です。春、白い花が咲いてから2週間後、鈴なりのさやが待っています。
水やり
土の表面が乾いたら(過湿嫌い・開花後は切らさない)
日光
直射日光
適温
15-20°C(冬の幼苗は-5°C程度まで耐える)
湿度
40-60%
土
水はけの良い中性の土(酸性嫌い)
肥料
元肥少なめ+開花期に追肥1回(チッソ控えめ)
成長速度
秋まき→春に急成長
毒性
食用
種袋で「つるあり/つるなし」と「絹さや/スナップ/実エンドウ」を確認して選びます。初心者のベストは「つるなしスナップ」:支柱が簡素で済み、甘くて失敗が少ない三拍子です。地域のまき時表記も必ずチェックを。
日当たりの良い場所で育てます。マメ科の中でも特に連作を嫌い、同じ場所での栽培は4〜5年空けるのが昔からの鉄則(連作するとつる割れ・立ち枯れが多発します)。プランター栽培なら毎年新しい土でこの問題を回避可能:深さ25cm以上のプランターに2〜3株が目安です。つる性品種は 高さ180cm以上のネットが必要なので、フェンス際やベランダの手すり際が好適地。風通しの良さがうどんこ病予防にもなります。
過湿を嫌うため、土の表面が乾いたら与える控えめ管理が基本です。特に冬は乾かし気味でOK。一方、春の開花〜さや肥大期は水の需要が急増し、この時期の乾燥はさやの付きと膨らみを悪くします。「冬は控えめ、春はたっぷり」の切り替えを覚えてください。水やりは株元へ、うどんこ病予防のため葉を濡らしすぎないように。
酸性土壌が苦手なので、種まき2週間前に苦土石灰をしっかり混ぜます(pH6.0〜7.0目標)。マメ科は根粒菌が窒素を作るため、元肥は控えめが正解:チッソ過多はつるボケ(葉ばかり茂って実らない)の元です。リン酸・カリ中心の元肥を少量混ぜ、水はけの良い畝を立てます。プランターは野菜用培養土に苦土石灰をひと握りで準備完了です。
作業の中心は春の「誘引」です。①支柱とネットを3月までに設置(つるあり種は180cm以上)、②伸びるつるをネットに掛けて誘導、③株元から出る細い脇づるは風通しのため適宜整理。収穫はさやの状態で:絹さやは豆の膨らむ前のペタンコで、スナップは豆がぷっくり膨らんでから、実エンドウはさやにシワが寄る直前で採ります。採り遅れは株の疲れの元なので、こまめな収穫がそのまま多収穫の秘訣です。
種まきは10月中旬〜11月中旬(中間地)。1か所3〜4粒の点まきで、株間30cm。発芽後に2本立ちに間引きます(2本残すと互いに支え合い、保険にもなります)。「まき時が早すぎて年内に大きくなる」のが最多の失敗要因:本葉2〜3枚の小苗が最も寒さに強く、大苗は霜にやられます。遅れた場合は春まき(2〜3月)も可能ですが、収量は秋まきに一歩譲ります。
種まきで育てます。種は毎年購入が基本ですが、エンドウは自家採種しやすい野菜でもあります:採種用に数株残し、さやがカラカラに枯れてから豆を取り出して乾燥保存すれば、翌秋にまけます(固定種の場合。F1は親と同じになりません)。鳥(ヒヨドリ・ハト)が発芽直後の豆と若葉を狙うため、種まき後は不織布やネットで守ると発芽が揃います。
最大の敵は「うどんこ病」です。春の後半、葉が白い粉で覆われて光合成が落ちます。予防は①連作回避、②風通しの確保(脇づる整理・適正株間)、③窒素過多を避ける、の3点で、発生初期なら重曹水や専用薬剤で抑えられます。害虫はアブラムシ(新芽・つぼみに群がりウイルス病を媒介)とハモグリバエ(葉に白い線)が常連:アブラムシは見つけ次第駆除を。冬の霜柱で株が浮くことがあるため、株元を軽く押さえる見回りも冬の仕事です。
支柱・ネットに誘引し、開花→2週間でさやの収穫ラッシュ。
収穫終了・株の片付け。採種用のさやはカラカラまで残す。
10月中旬〜11月に種まき。ちび苗仕上げを狙う。
小苗のまま越冬。霜柱チェックと控えめな水やりのみ。
原因
うどんこ病。エンドウ後半戦の定番で、風通し不足と乾燥が誘因。
対策
発症葉を除去し、重曹水か専用薬剤を散布します。収穫最盛期なら「病気より先に採り切る」姿勢でOK。来季は連作回避と風通しの良い誘引で予防を。
原因
連作による立ち枯れ病(つる割れ病)の可能性が高い。
対策
発症株は抜き取ります。エンドウは特に連作に敏感なため、同じ場所は4〜5年空けるのが鉄則。プランターなら毎年新しい土でこの問題を回避できます。
エンドウの花言葉は「いつまでも続く楽しみ」「約束」。春に次々咲いては実る、収穫の続く日々そのものです。スイートピーは本種の近縁の観賞用です。
つるを伸ばして実る豆は「発展と子孫繁栄」の象徴。上へ上へと育つ姿は運気上昇の縁起物とされます。
それが正解です。エンドウは「本葉2〜3枚の小苗」が最も耐寒性が高く、冬は成長を止めて春を待つのが正常な姿。むしろ年内に20cm以上に育ってしまった株の方が、霜で傷んで春の成績が落ちます。冬の仕事は霜柱で浮いた株元を押さえる程度でOK。3月、気温が上がると別人のようにつるが伸び始めるので、それまでに支柱とネットを準備しておきましょう。
「つるボケ」(チッソ過多)が最有力です。マメ科は根粒菌が窒素を自給するため、肥料が多いと葉づるばかり茂って花が落ちます。追肥を止め、リン酸系(花・実用)に切り替えを。ほかに①極端な乾燥(開花期の水切れで花が落ちる)、②低温期の開花(早咲き分は自然に落ちやすい:暖かくなれば実り始めます)も要因です。エンドウは自家受粉なので受粉作業は不要:株のコンディションが整えば、花の数だけさやが付きます。