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オリヅルランの育て方

Chlorophytum comosum最終更新日:
編集部

Hapot編集部より

オリヅルランは、しなやかな斑入りの細葉と、ランナーの先に付く子株(折り鶴に見立てた名の由来)が愛らしい、昭和から令和まで愛され続けるロングセラー観葉です。人気の理由は「強い・増える・きれい」の三拍子:乾燥に強く多少の日陰も寒さ(0°C近くまで)も耐える頑丈さ、ランナーの子株を切って植えるだけの繁殖力、そして白斑の葉が作る明るさ。NASAの空気清浄研究の常連でもあります。ハンギングから子株がぶら下がる姿は空間のアクセントに最適。「植物を初めて増やす体験」をさせてくれる植物として、これほど成功率の高い相手はいません。子株ラッシュが始まったら、小鉢を並べて量産の秋です。

分類・基本データ

キジカクシ科
オリヅルラン属 Chlorophytum
オリヅルラン
別名
折鶴蘭、スパイダープランツ、シャムオリヅルラン
原産地
南アフリカ原産。乾季を太い根の貯水で生き抜く強健種です。
大きさ
葉丈20〜40cm、ランナーは50cm以上垂れる。ハンギング・棚上・寄せ植えに。

育て方サマリ

水やり

土の表面が乾いたら(乾燥に強い)

日光

間接光

適温

5-30°C(耐寒性は観葉トップクラス)

湿度

40-60%

水はけの良い観葉植物用土

ケアのポイント

肥料

春〜秋に月1回緩効性肥料

成長速度

速い

毒性

無毒とされ、ペットのいる家庭でも安心(ASPCA無毒リスト掲載)

枯らす方が難しい丈夫さ。太い根に水を蓄えるので乾燥はへっちゃら、子株は「垂らして楽しむ→切って増やす」の二段活用を。

育て方の詳細

苗・株の選び方

葉の斑が鮮明で、株元がぎゅっと詰まった株を選びます。ランナーが出ている株なら、購入直後から子株の楽しみ付き。葉先の枯れが多少あっても、丈夫さゆえすぐ立て直せるので神経質にならなくてOKです。

置き場所・日当たり

レースカーテン越しの明るい場所が最適です。耐陰性もあり半日陰でも育ちますが、暗いと白斑がぼやけ、株の勢いも落ちます。直射日光は葉焼けの原因に。耐寒性が高く(0°C近くまで)、関東以西では軒下で越冬する例も多数:屋外の寄せ植えやベランダでも活躍します。ハンギングにするとランナーと子株が枝垂れて本領を発揮。エアコンの風だけは葉先枯れの元なので避けてください。

水やりの詳細

太い多肉質の根に水を蓄えるため、乾燥には非常に強い植物です。土の表面が乾いたらたっぷり、頻度は春秋で週1回、夏は週2回、冬は10日〜2週に1回が目安。多少の水やり忘れはまったく問題ありません。むしろ常に湿った状態が根腐れを招く唯一の敵。葉先の枯れ込みが気になる場合は、乾燥と水道水のミネラル蓄積が要因なので、葉水と月1回のたっぷり灌水(塩類を流す)で軽減します。

最適な土の作り方

市販の観葉植物用土でよく育ちます。太根が発達するため、深さのある鉢が好相性。根の成長が速く鉢がすぐ根でいっぱいになるので、最初からやや余裕のある鉢を選ぶと植え替え周期が楽になります。

剪定・切り戻し

枯れた葉・葉先の傷みを整える程度です。葉先の枯れは枯れ色に沿って斜めカットで自然に。ランナーが増えすぎて株が消耗気味なら、観賞用に数本残して他は根元から切ります。子株を採ったあとのランナーも根元からカットしてOKです。

植え替え

1〜2年に1回、5〜9月に。太い根が鉢の中でぎっしり詰まり、鉢が変形したり水が染み込みにくくなったら適期です。一回り大きな鉢へ、または株分けでリフレッシュ。根詰まり状態でも簡単には枯れませんが、葉先枯れと株の停滞が進むため、定期的な住み替えで勢いを保ちます。

増やし方

観葉植物の「増やす入門」に最適です。方法は2つ:①子株採り——ランナーの先の子株(根の突起が出ているもの)を切り取り、土に植えるか水に浮かべるだけで発根します。②株分け——植え替え時に根鉢を割って分けます。子株は親に付けたまま小鉢の土に「寄せ植え発根」させてから切り離すと、さらに確実。適期は5〜9月ですが、室内なら通年チャレンジ可能です。

病害虫対策

病害虫は非常に少ない優等生です。稀にカイガラムシ・アブラムシ(花茎に付くことがある)を見つけたら除去を。葉先の枯れ込みは病気ではなく環境要因(乾燥・塩類・根詰まり)なので、対処は管理の見直しで。総じて「気にすることがほぼない」植物です。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 5植え替え・株分け・液肥開始
  • 6子株の植え付け第一弾
  • 7葉水・月1のたっぷり灌水で塩類流し
  • 8ハンギングの水切れ注意
  • 9子株量産第二弾・寄せ植え活用

季節ごとの管理

春の管理

成長開始。植え替え・株分け・子株の植え付け適期。

夏の管理

ランナーと子株のラッシュ。ハンギングの見頃。

秋の管理

子株の量産第二期。寄せ植えの補強にも活躍。

冬の管理

0°C近くまで耐えるが、霜と凍結だけ回避。水は控えめに。

よくあるトラブルと対策

鉢が根でパンパンになり水が染み込まない

原因

太い貯水根による根詰まり。オリヅルランの成長力ゆえの定番現象。

対策

5〜9月に一回り大きな鉢へ植え替えるか、株分けでリフレッシュします。根詰まりでも簡単には枯れませんが、葉先枯れと停滞の原因になります。

斑がぼやけて緑っぽくなった

原因

光量不足。白斑は明るさで維持される。

対策

レースカーテン越しの明るい場所へ。新しい葉から斑が戻ります。

オリヅルランの花言葉・風水

花言葉

オリヅルランの花言葉は「集う祝福」「子孫繁栄」。ランナーの先に子株が連なる姿そのものです。

風水・縁起

子株を次々と生む姿は「家族運・子孫繁栄」の象徴とされ、リビングや寝室の縁起物として古くから親しまれています。

オリヅルランのよくある質問

Q葉先だけがいつも茶色く枯れます。回答を見る
A

オリヅルランの定番症状で、原因は①空気の乾燥(エアコンの風)、②水道水のミネラル・肥料塩類の蓄積、③根詰まり、の複合です。対処は葉水の習慣化+月1回鉢底から流れるまでのたっぷり灌水(塩類を洗い流す)+1〜2年ごとの植え替え。枯れた葉先は枯れ色に沿って斜めにカットすれば目立ちません。株の健康自体には大きな影響がないため、「身だしなみの手入れ」と捉えて気楽に付き合ってください。

Q子株はいつ切り離せばいいですか?回答を見る
A

子株の根元に白い突起(根の赤ちゃん)が数本見えたら準備完了のサインです。ランナーごと切り取って土に植えれば、2〜3週間でしっかり根付きます。より確実なのは「付けたまま発根」方式:親につながったまま子株を小鉢の土に置いてピンで固定し、根付いてからランナーを切る方法で、失敗がほぼありません。水に浮かべて発根させる水栽培スタートも観察が楽しくおすすめです。