苗・株の選び方
葉が太く、深い緑色で横縞が鮮明な株を選びましょう。葉先が折れていない株を選ぶこと(成長点が傷むと伸びません)。扇状の広がりが均等な株は、そのまま育てても樹形が決まります。
Hapot編集部より
サンスベリア・シリンドリカは、鉛筆のような円柱状の葉が扇形に広がる、彫刻のような造形美を持つ品種です。平たい葉のローレンチとはまったく異なるフォルムで、「スタッキー」の流通名でも知られています(本来のスタッキーは別種で、流通するほとんどはシリンドリカです)。ミニマルでモダンな見た目からデザイナーズ家具のような存在感があり、コンクリート打ちっぱなしの部屋やモノトーンインテリアとの相性は抜群。性質はサンスベリア随一の頑丈さで、円柱状の葉は水分をたっぷり蓄え、乾燥への耐性は観葉植物でも最強クラス。「とにかく枯らしたくない」「造形的な植物が欲しい」の両方を叶える一鉢です。
水やり
土が完全に乾いてから(2〜3週に1回程度)
日光
間接光
適温
10-30°C
湿度
30-50%
土
水はけの良いサンスベリア用土
肥料
春〜秋に2か月に1回緩効性肥料
成長速度
ゆっくり
毒性
ペットが食べると軽度の中毒の恐れ
葉が太く、深い緑色で横縞が鮮明な株を選びましょう。葉先が折れていない株を選ぶこと(成長点が傷むと伸びません)。扇状の広がりが均等な株は、そのまま育てても樹形が決まります。
明るい窓辺が理想です。光が強いほど葉が太く締まり、扇形のフォルムが美しく決まります。耐陰性もありますが、暗い場所では葉が細く間延びして造形美が損なわれるため、サンスベリアの中でも特に「明るい場所推奨」の品種です。真夏の直射日光もかなり耐えますが、急な環境変化による日焼けを避けるため、屋外に出す場合は半日陰から慣らしを。冬は10°C以上を保ち、窓際の冷気から離してください。
円柱状の葉は平葉品種より貯水量が多く、乾燥耐性は最強クラスです。春〜秋は土が完全に乾いてから3〜4日後、2〜3週に1回で十分。冬は月1回以下か、10°C以下なら完全断水します。葉に深いシワが寄ってきたら水不足のサインですが、そこから与えても十分復活します。過湿だけが唯一の敵:株元に水が溜まらないよう土に注ぎ、受け皿の水は必ず捨ててください。
赤玉土6:軽石3:腐葉土1の排水最優先の配合か、市販のサンスベリア・多肉植物用土で。重量のある葉を支えるため、深さと重さのある鉢が安定します。素焼き鉢なら通気性も確保でき理想的です。
剪定は不要です。枯れた葉を株元から切り取る程度。注意点は葉先の成長点:円柱葉の先端を折ったり切ったりすると、その葉の成長が止まります(枯れはしません)。掃除や移動の際に先端をぶつけないよう気をつけましょう。
3年に1回程度、5〜8月に。成長がゆっくりなので頻繁な植え替えは不要です。地下茎で子株が増えて鉢が窮屈になったら、1週間断水してから植え替え&株分けを。植え替え後1週間は水を与えず、根の傷を乾かしてから再開します。
株分けが確実です。植え替え時に地下茎を切り分けて子株を独立させます。葉挿しも可能で、円柱葉を10cmずつに切り分けて切り口を数日乾かし、上下を間違えないよう土に挿します。発根まで2〜3か月と気長ですが、成功すれば切り口付近から子株が出ます。適期はいずれも5〜8月です。
病害虫の心配はほとんどありません。稀に付くカイガラムシは拭き取りで解決します。唯一の敵は過湿による根腐れ・軟腐病で、株元がブヨブヨしたら傷んだ部分を切除して乾燥管理へ。「水を控える」だけで、何年もノートラブルで付き合える最強クラスの丈夫さです。
気温15°C超で水やり再開。植え替え・株分けは5月から。
生育期。それでも水は2〜3週に1回で十分。
水やりを月1回へ減らし、寒くなる前に室内へ。
断水気味に。10°C以上あれば問題なく越冬します。
原因
成長点(葉先)の損傷。移動や掃除の際にぶつけて先端が折れると、その葉は伸びなくなる。
対策
その葉自体は枯れなければそのまま観賞できます。株全体の成長は他の葉と地下茎が続けるので心配不要。以後は葉先を壁や家具に当てない配置にしましょう。
原因
光量不足による徒長、または水のやりすぎで葉の張りが失われている。
対策
明るい窓辺へ移し、水やりを2〜3週に1回まで減らします。開いた葉は麻ひもで軽く束ねて矯正しつつ、新しい葉が立ち上がるのを待ちます。
サンスベリア共通の「永久」「不滅」。まっすぐ天に伸びる葉の力強さが、揺るがぬ意志の象徴ともいわれます。
先の尖った円柱葉は「邪気を払う力が強い」とされ、魔除けの植物としてサンスベリアの中でも特に人気。玄関や窓際に置いて外からの悪い気を防ぐ使い方が定番です。
流通上はほぼ同じものを指しますが、植物学的には別種です。本来のスタッキー(Sansevieria stuckyi)は希少種で、園芸店で「スタッキー」として売られている株のほとんどは本種シリンドリカです。育て方は共通なので実用上の問題はありませんが、コレクション目的で本物のスタッキーを探す場合は専門店で学名を確認してください。
大丈夫ですが、成長に合わせたケアが必要です。編み込みは若い葉を人工的に組んだもので、葉が太ってくると編み目が窮屈になり、蒸れや傷みの原因になることがあります。きつくなってきたら無理にほどかず、傷んだ葉だけ株元から抜き取りましょう。新しい葉は編み目とは無関係にまっすぐ伸びるので、数年かけて自然な扇形の株に世代交代していくのを楽しんでください。
サンスベリア としてまとめている他の品種です。
| 品種 | 大きさの目安 | 難易度 | 水やり |
|---|---|---|---|
| サンスベリア・シリンドリカ(本記事) | 室内で30cm〜1m。葉が扇状に広がるタイプと、編み込み仕立てで流通。 | 初心者向け | 土が完全に乾いてから(2〜3週に1回程度) |
| サンスベリア | 室内鉢植えで30cm〜1m程度。代表品種ローレンティーは60cm〜1m、小型のハニーは15〜20cm、棒状のスタッキーは50cm前後と、品種によりサイズ感が大きく異なります。 | 初心者向け | 月1-2回(冬は完全断水) |
| サンスベリア・ゼラニカ | 室内で30cm〜80cm。4〜8号鉢で流通し、群生株は迫力ある姿に。 | 初心者向け | 土が完全に乾いてから(2週に1回程度) |
| サンスベリア・ムーンシャイン | 室内で20〜60cm。4〜6号鉢の卓上〜中型サイズで流通。 | 初心者向け | 土が完全に乾いてから(2週に1回程度) |
| サンスベリア・ローレンチ | 室内で30cm〜1m。4号鉢の卓上サイズから10号鉢の床置きまで幅広く流通。 | 初心者向け | 土が完全に乾いてから(2週に1回程度) |