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ミニトマトの育て方

Solanum lycopersicum var. cerasiforme最終更新日:
編集部

Hapot編集部より

ミニトマト(Solanum lycopersicum var. cerasiforme)は、南米アンデス高地原産のトマトを直径2〜3cmの小果に改良した、家庭菜園で最も人気の高い野菜です。大玉トマトに比べて着果率が高く裂果や病気にも比較的強いため、初めての野菜づくりにも向いています。4月下旬〜5月に苗を植え付ければ、6月下旬から10月頃まで長期間収穫が続き、1株から数百個の実が採れることも珍しくありません。20L以上のプランターがあればベランダでも十分に栽培でき、「アイコ」「千果」など糖度の高い人気品種も豊富です。脇芽かき・支柱立て・追肥という基本管理を覚えれば、毎朝赤く色づいた実を摘む楽しみが夏の日課になります。

分類・基本データ

ナス科
ミニトマト
別名
プチトマト、チェリートマト、ミニトマト苗
原産地
原産は南米アンデス山脈の高地(ペルー〜エクアドル周辺)で、原種は乾燥した日差しの強い斜面に自生していました。小果のセラシフォルメ系はメキシコで栽培化が進み、世界へ広まったと考えられています。
大きさ
支柱栽培で草丈150〜200cm(プランターでは150cm前後で摘心するのが管理しやすい)。地植えで放任するとさらに伸びます。矮性品種なら30〜60cmで支柱なしでも育ちます。

育て方サマリ

水やり

毎日(夏場は朝夕2回)

日光

直射日光

適温

20-30°C

湿度

50-70%

野菜用土

ケアのポイント

肥料

2週間に1回追肥

成長速度

速い

毒性

未熟果・茎葉は有毒

脇芽は早めに摘む。支柱必須。第1花房が咲いたら追肥開始。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い苗の条件は「節間が詰まって茎が太い(鉛筆以上)」「本葉8〜9枚で第1花房の蕾が見えている」「葉色が濃く病斑がない」の3点です。徒長してひょろ長い苗は活着後の生育が乱れがちなので避けましょう。連作する場所やプランターの土を再利用する場合は、青枯れ病などに強い接ぎ木苗が安心です(自根苗より200〜300円高い程度)。購入適期は4月下旬〜5月上旬。早く買いすぎると遅霜に当たるリスクがあるため、寒の戻りが終わってからが安全です。

置き場所・日当たり

トマト同様、1日6時間以上の直射日光が必須です。大玉トマトより丈夫で実付きが良く、プランター栽培との相性はナンバーワン。ベランダで最も日当たりの良い場所に置いてください。日照不足では花数が減り、実の甘みも乗りません。雨に強い品種が多いものの、梅雨の長雨は実割れと病気の原因になるため、軒下に移動できるプランター栽培の機動力を活かしましょう。風通しの良さも甘い実づくりの隠れた条件です。

水やりの詳細

土の表面が乾いたら朝にたっぷり、が基本です。実が色づき始めたら水をやや控えめにすると糖度が上がります(ミニトマトは大玉より水切れに強く、この「甘くする水管理」がやりやすい品種です)。ただしカラカラに乾かした後に大量に与えると実がパックリ割れるので、「控えめを安定して」がコツ。真夏のプランターは朝夕2回必要になることもあります。葉が軽くしおれる程度は夕方に回復すれば問題ありません。

剪定・切り戻し

基本は大玉と同じ「わき芽かき+支柱誘引」ですが、ミニトマトは2本仕立ても人気です:最初の花房のすぐ下のわき芽1本だけを残して伸ばし、主枝と合わせて2本で育てると収穫量が1.5倍以上に。それ以外のわき芽は小さいうちに手でかき取ります。支柱の高さで摘心し、収穫の終わった下葉は順次除去。伸びすぎたら茎を斜めに誘引して株の高さを抑える「斜め誘引」も便利です。

植え替え

苗の植え付け適期は4月下旬〜5月中旬。第一花房が見え始めた、節間の詰まったがっしりした苗を選びます。プランターは深さ30cm・容量15L以上に1株が目安で、詰め込みは収穫減の元。野菜用培養土(元肥入り)に植え付け、仮支柱を立てて麻ひもで誘引します。本支柱は高さ150cm以上のものを。植え付け後たっぷり水を与えて活着させてください。

増やし方

わき芽の挿し芽で簡単に増やせます。かき取った10cmほどのわき芽を水挿しすると1週間ほどで発根、土に植えれば2番手の苗として初夏から追加スタートできます。秋どりを狙うなら6〜7月の挿し芽が有効です。お気に入り品種の種を採る場合は、完熟果の種をゼリーごと発酵させて洗い、乾燥保存して翌春2〜3月にまきます(F1品種は親と同じ味にならない点は知っておきましょう)。

病害虫対策

アブラムシとオオタバコガに注意します。アブラムシは新芽・つぼみに群がるので見つけ次第駆除。実に小さな穴があれば中にオオタバコガの幼虫がいる可能性が高く、被害果ごと処分します。病気は梅雨時の疫病・うどんこ病が中心で、①下葉かきで風通し確保、②雨よけ、③密植回避が三大予防策です。ミニトマトは大玉より病気に強いため、この基本だけで無農薬でも十分育てられます。実割れ予防には水管理の安定を。

季節ごとの管理

春の管理

4月下旬〜5月に苗を植え付け。支柱を立て、第1花房が咲いたら追肥開始。

夏の管理

収穫の最盛期。脇芽かきと水やりを欠かさず行いましょう。

秋の管理

気温が下がると実が赤くなりにくくなります。10月頃に栽培終了。

冬の管理

一年草のため栽培なし。次の年の品種選びを楽しむ時期。

よくあるトラブルと対策

実が割れる

原因

水分の急激な変化

対策

均一な水やりを心がけ、雨よけを設置

葉が巻く

原因

肥料過多またはウイルス病

対策

追肥を控え、ウイルスが疑われる場合は株を除去

ミニトマトの花言葉・風水

花言葉

トマトの花言葉は「完成美」「感謝」です。「完成美」は、黄色い花・緑の葉・赤い実と色彩のバランスが美しく、味も栄養も備えた完成された果実であることに由来します。「感謝」は、ひとつの株が惜しみなく実を実らせ続ける姿から付けられたとされ、収穫の喜びを分かち合う家庭菜園にぴったりの花言葉です。

風水・縁起

風水では、赤い実をたくさんつける植物は「太陽の気」を宿し、活力や金運を高める縁起物とされます。ミニトマトは次々と実るため「実りが絶えない=豊かさが続く」象徴とされ、ベランダや庭の南〜南東に置くと家庭の活気を呼び込むといわれます。また、家族で水やりや収穫を分担する家庭菜園は、コミュニケーションを増やして家庭運を養うとも。育てて食べられる実用性と縁起の良さを兼ね備えた植物です。

ミニトマトのよくある質問

Qミニトマトの脇芽はどこを取ればいいですか?回答を見る
A

脇芽は「主枝と葉の付け根(葉腋)」から斜めに伸びてくる芽のことです。葉そのものや花房と間違えやすいですが、必ず葉の付け根から出るのが脇芽です。長さ3〜5cmのうちに、晴れた日の午前中に手で横に倒すようにポキッと折り取ります。ハサミを使うとウイルス病を伝染させる恐れがあるため、手で取るのが基本です。週1回チェックすれば取り遅れを防げます。取った脇芽は水に挿すと発根し、予備苗として使えます。

Qミニトマトは1本仕立てと2本仕立てのどちらがいいですか?回答を見る
A

初心者には主枝1本仕立てがおすすめです。管理がシンプルで風通しが良く、病気のリスクが減ります。株数を増やせない場合や収穫量を優先したい場合は、第1花房のすぐ下の脇芽1本だけを伸ばす2本仕立てにすると収穫量が1.5倍ほどになります。ただし2本仕立ては25L以上の大型プランターか地植え向きで、肥料と水の要求量も増えます。10号鉢程度なら1本仕立てが無難です。

Qミニトマトの摘心はいつ、どこでしますか?回答を見る
A

支柱の高さ(150〜180cm)を超えた頃、または8月中旬を目安に、いちばん上の花房の上に葉を2枚残して主枝の先端を切ります。これが摘心です。摘心すると上へ伸びる力が実に回り、残った花房の実が充実します。プランター栽培では5〜6段の花房を残して摘心するのが標準です。逆に長く採り続けたい場合は、摘心せずに茎を斜めやU字に誘引して下ろしていく方法もありますが、上級者向けです。

Qミニトマトを甘くするコツはありますか?回答を見る
A

甘さを左右する最大の要因は「水分管理」と「日照」です。実が色づき始めたら水やりをやや控えめにし、土の表面が乾いてから与えるリズムにすると糖度が上がります(極端な水切れは裂果や尻腐れの原因になるので「やや控えめ」が肝心です)。1日6時間以上の直射日光も必須条件です。また「アイコ」「純あま」「千果」など、もともと糖度8〜10度になる高糖度品種を選ぶのが最も確実な近道です。完熟してから収穫することも忘れずに。

Qミニトマトの下葉は取ったほうがいいですか?回答を見る
A

収穫が終わった花房より下の葉は、役目を終えているので順次取り除いて構いません。下葉を整理すると風通しと株元への日当たりが改善し、疫病や灰色かび病の予防になります。目安は「収穫済み花房の下の葉を週に1〜2枚ずつ」。一度に大量にむしると株が弱るため、少しずつ進めます。黄色く枯れ始めた葉や地面に触れている葉は病気の入り口になりやすいので、見つけ次第優先的に取り除きましょう。

Qミニトマトの追肥はいつから、何をあげればいいですか?回答を見る
A

追肥の開始は「第1花房の実がビー玉大に膨らんだ頃」が合図です。植え付け直後から肥料を効かせすぎると、茎葉ばかり茂って実がつかない「つるボケ」になります。以降は2週間に1回、化成肥料(8-8-8など)を1株あたり10g程度、株元から少し離してまくか、週1回の液体肥料に置き換えてもOKです。葉が濃緑で内側に巻き気味なら肥料過多、葉色が薄く細いなら肥料不足のサインとして調整しましょう。