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観葉植物初心者向け

ギボウシの育て方

Hosta spp.公開日: 最終更新日:

ギボウシの育て方の要点

水やり
庭植えは夏の日照りのみ。鉢は表面が乾いたら
置き場所
日陰
冬越し
-20°C 以上を保つ

Hapot編集部より

ギボウシ(ホスタ)は、日当たりの悪い場所でこそ美しく育つ、日陰の庭に最も向いた宿根草です。落葉樹の下や建物の北側といった「他の花が育たない一角」を、青緑・黄金・白斑の大きな葉で見せ場に変えてくれます。日本原産のオオバギボウシなどが欧米で品種改良され、数千品種が里帰りした逆輸入のスターでもあります。耐寒性は-20°Cまで耐える最強クラスで、冬に地上部が消えても春に必ず芽吹き、年々株が充実して10年単位で見事になる「植えっぱなし」の植物です。手入れは春の芽出しから展葉までの4〜6週間、ナメクジから新葉を守ることに集約され、それ以外の時期はほぼ放任で育ちます。手のひらサイズのミニ種から幅1.5mの巨大種まで、日陰の広さに合わせて選べる懐の深さも魅力です。日陰の庭を持て余している人、手間をかけずに毎年同じ場所で葉を楽しみたい人に向いています。

ギボウシの姿

分類・基本データ

科
キジカクシ科
属
ギボウシ属 Hosta
種
ギボウシ
別名
ホスタ、オオバギボウシ、ウルイ(山菜名)、擬宝珠
原産地
日本・東アジア原産。欧米でシェードガーデンの王として磨かれ、世界品種が里帰りしています。

ギボウシの育て方の5つのポイント

水やり

庭植えは夏の日照りのみ。鉢は表面が乾いたら

日光

日陰

温度の目安

-20〜30°C(耐寒性は最強クラス)

湿度

40-70%

土

保水力のある肥沃な土

ギボウシはどれくらい大きくなる?

大きさの目安

手のひらサイズのミニ種〜幅1.5mの巨大種まで。日陰の広さで選び放題。

成長の速さ

宿根草として年々充実(完成形まで3〜5年)

温度の目安(耐寒〜耐暑)

-20〜30°C(耐寒性は最強クラス)

ケアのポイント

肥料

芽出しの春に緩効性肥料を少量

成長速度

宿根草として年々充実(完成形まで3〜5年)

毒性

ペット(犬・猫)が食べると嘔吐等の恐れ(サポニン)

「日陰に植えて、ナメクジから守る」だけの王様。株分けを急がず、大株に育てるほど風格が出ます。

育て方の詳細

苗・株の選び方

良い株の目安は3つ、芽が太く2個以上付いていること、葉に不規則な模様やねじれがないこと(ウイルス病の有無)、ラベルに品種名と成株幅が書かれていることです。葉色は青葉系(ハルシオンなど)が日陰の深みに、黄金葉系(オーガスタムーンなど)が暗さを照らす効果、白斑系(パトリオットなど)が名脇役として使えます。

避けたいのは、葉に穴や食害の跡が多い株(ナメクジが付いてくる)と、芽が1個だけの小さな分け株(観賞サイズまで数年かかる)の2つです。ポット苗は小さくても、3年後の姿を信じて配置してください。

置き場所・日当たり

明るい日陰から半日陰が定位置です。落葉樹の下、建物の北側、塀の陰など、直射日光が1日2〜3時間以下の場所でよく育ちます。真夏の直射日光、特に西日は葉焼けで美観を損ねるので避けてください。葉色によって耐性が違い、黄金葉系は午前中の日差しに比較的強く、青葉系は日陰が深いほど青みが冴えます。冬は地上部が消えるので、球根やクリスマスローズと混植すると年間の空白が埋まります。大型種は完成時に幅1m超になるため、将来のサイズで株間を取ります。

よくある失敗は、西日の当たる場所に植えて夏に葉の縁が茶色く焼け、一年中その葉を見ることになることです。焼けた葉は戻らないので、その年は諦め、秋に日陰へ移植すれば翌春からきれいな葉が出ます。

水やりの詳細

大きな葉から蒸散するため、見た目より水を好みます。庭植えは根付けば基本的に降雨で足り、雨が1週間以上降らない夏の日照りにたっぷり補水します。鉢植えは表面が乾いたら鉢底から流れるまで与え、夏は朝の水やりを日課にし、乾きが早ければ夕方にも確認します。株元にバークや腐葉土を3cmほど敷くマルチングが夏の保水に効き、雑草も抑えられます。冬は地上部がないため、庭植えは水やり不要、鉢植えは月1〜2回土が乾ききらない程度で十分です。

よくある失敗は、夏の水切れで葉先から茶色く枯れ込み、そのまま秋まで見た目が悪くなることです。枯れ込んだ部分は戻りませんが、株は生きているので水やりを再開し、翌春の新葉を待ちます。過湿には強いものの、水はけの悪い場所で冬に根が腐ることがあるので、植え付け時に腐葉土で土壌を改良してください。

最適な土の作り方

保水力のある肥沃な土を好みます。植え付けは春(3〜4月)か秋(9〜10月)で、植え穴を株の2倍の幅に掘り、腐葉土を3割ほど混ぜて根を広げて植えます。粘土質で水はけが悪い場所は、腐葉土に加えて軽石を1割混ぜて改良してください。鉢植えは赤玉土(中粒)6:腐葉土4の保水寄りの配合で、市販の草花用培養土でも問題ありません。将来の株張りを見越して大きめの深鉢を選び、鉢底石を2〜3cm敷きます。元肥は緩効性肥料を少量で十分です。

剪定・切り戻し

枝を切る剪定は不要で、手入れは花茎の処理と枯れ葉の整理の2つだけです。夏に伸びる花茎は、薄紫の花が済んだら根元から切ります。観葉重視なら蕾のうちに切る流儀もあり、種を付けさせないぶん株の体力が葉に回ります。秋に黄葉して地上部が枯れたら、11月ごろに地際で刈り取り、枯れ葉を片付けておくとナメクジの越冬場所が減ります。春の展葉後に食害された葉は、穴が目立つものだけ付け根から切り、残りはそのままにします。

よくある失敗は、夏に見た目が悪い葉を次々切り取り、株の体力が落ちて翌年の芽数が減ることです。ギボウシの葉は春に展開した後は増えないため、切るのは全体の2〜3割までにとどめ、残りは秋の刈り取りまで我慢してください。刈り取りには清潔なハサミを使い、ウイルス病が疑われる株の後は刃を消毒します。

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    時期と道具を準備する

    花茎の処理は花後の7〜8月、枯れ葉の刈り取りは地上部が枯れた11月ごろに行います。清潔なハサミと手袋、集めた葉を入れる袋を用意します。

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    咲き終わった花茎を根元で切る

    花が終わった花茎を株元の根元で切り取ります。種を付けさせないことで株の体力が葉と根に回り、こぼれ種で庭が雑然とするのも防げます。

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    枯れた葉を地際で刈り取る

    黄葉して枯れた葉を地際から2〜3cm残して刈り取ります。まだ緑の葉は光合成を続けているので、完全に枯れてから切ってください。

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    株周りを片付けて冬支度する

    刈り取った葉と株周りの落ち葉を集めて処分し、ナメクジの越冬場所を減らします。株元に腐葉土を薄くかぶせ、芽の位置に目印を立てておきます。

植え替え

庭植えは植えっぱなしが基本で、5年、10年と動かさないほど見事になります。鉢植えは2〜3年に1回、芽が動く前の2〜3月に一回り(直径5cm)大きな鉢へ植え替えます。鉢底から根が出る、水の染み込みが遅い、芽数が増えなくなった、が植え替えのサインです。根鉢を軽くほぐし、傷んだ根を切って新しい土で植え付け、たっぷり水を与えます。株が老化して中心が空いてきたら(10年選手のサイン)、株分けを兼ねて更新します。

よくある失敗は、大きくしたくて毎年植え替え、そのたびに生育が振り出しに戻ることです。ギボウシは動かすほど小さくなるので、鉢植えでも3年は触らない方が充実します。植え替え後は明るい日陰で管理し、肥料は芽が展開してから与えてください。

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    時期と道具をそろえる

    芽が動く前の2〜3月に行います。直径5cm大きい深鉢、赤玉土と腐葉土、鉢底石、清潔なハサミ、スコップを用意し、前日に水を与えておきます。

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    鉢から株を抜いて根を確認する

    鉢を横に倒して株元を持ち、根鉢ごと引き抜きます。根が回って抜けないときは鉢の縁を叩くか、側面を押して土を緩めてください。

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    古い土と傷んだ根を整理する

    根鉢の肩と底の土を3分の1ほど落とし、黒く柔らかい根や枯れた根をハサミで切ります。太い白い根はギボウシの貯蔵器官なので残します。

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    芽の高さを合わせて植え付ける

    鉢底石を2〜3cm敷いて土を入れ、芽の先端が土の表面と同じ高さになるよう調整して周りに土を詰めます。深植えは芽の腐敗の原因になります。

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    水を与えて日陰で養生する

    鉢底から流れるまで水を与え、明るい日陰に置きます。芽が展開するまで肥料は与えず、展葉後に緩効性肥料を少量与えて通常管理に戻します。

増やし方

株分けで確実に増やせます。適期は芽が動く前の2〜3月か、地上部が枯れた10〜11月です。株を掘り上げ、芽を2〜3個ずつ付けてスコップかナイフで切り分け、切り口を半日乾かしてから植え付けます。植え付け後はたっぷり水を与え、最初の夏は乾かさないよう注意してください。種からも育てられますが、親と同じ葉色にならないことが多く、観賞サイズまで3〜5年かかります。

よくある失敗は、増やしたくて毎年株分けし、主役の株がいつまでも小さいことです。ギボウシの見事さは大株にあるので、株分けは3〜5年に1回にとどめ、芽を1個だけの小さな分け株は避けてください。1株から芽3個以上を残せば、翌年から見栄えのする株になります。

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    時期と道具を準備する

    適期は芽が動く前の2〜3月か、地上部が枯れた10〜11月です。スコップ、清潔なナイフかノコギリ、植え付け用の腐葉土を用意します。

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    株を掘り上げて土を落とす

    株の周囲20cmにスコップを入れ、根を切らないように掘り上げます。土を軽く落とし、芽の数と位置を確認して分け方を決めます。

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    芽を2〜3個ずつ切り分ける

    芽が2〜3個ずつ付くようにナイフで根茎を切り分けます。芽1個の小さな分け株は育ちが遅いので、迷ったら大きめに分けてください。

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    切り口を乾かして植え付ける

    切り口を風通しの良い日陰で半日乾かし、腐葉土を混ぜた土に芽の先端が地表と同じ高さになるよう植えます。株間は成株幅を目安に取ります。

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    たっぷり水を与えて見守る

    植え付け後は鉢底から流れるまで、庭植えは根元にたっぷり水を与えます。最初の夏は乾かさないよう注意し、肥料は展葉後に少量から始めます。

病害虫対策

敵はほぼナメクジとカタツムリだけです。春の展開したての柔らかい葉に穴を開けられると、その葉は一年中穴あきのままなので、芽出しから展葉完了までの4〜6週間だけ集中して守ります。夕方に株周りへ誘引駆除剤を置く、夜間に懐中電灯で見回って捕殺する、株周りの落ち葉や鉢などの日中の隠れ家を減らす、の3点が基本で、銅テープや粗い砂利のバリアも補助になります。この時期を過ぎれば病害虫の心配はほぼありません。葉に不規則な模様やねじれが出るウイルス病(ホスタウイルスX)は治らないので、疑わしい株は処分し、使った刃物を消毒します。

よくある失敗は、展葉後に穴を見つけてから対策を始め、翌年も同じ被害を繰り返すことです。対策は芽が地面から顔を出した日から始めてください。

年間カレンダー

1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
開花
肥料
手入れ
手入れの内容
  • 3月芽出し確認・緩効性肥料を少量
  • 4月展葉期のナメクジ集中警備(年間最重要)
  • 5月警備継続・株姿の完成
  • 7月花茎の処理・乾燥時の水やり
  • 11月枯れた地上部を地際で刈り、冬支度

季節ごとの管理

春の管理

3月に芽が動いたら緩効性肥料を株元に少量与え、鉢植えは土が乾いたらたっぷり水を。芽出しから展葉完了までの4〜6週間は夕方の誘引剤と夜の見回りでナメクジから新葉を守ります。植え付けや株分けは芽が伸びる前の3月までに済ませます。

夏の管理

葉の最盛期で、庭植えは雨が1週間降らなければ補水し、鉢植えは朝の水やりを日課にします。肥料は不要です。西日の当たる場所は遮光ネットか移動で葉焼けを防ぎ、株元のマルチングで乾燥を抑えます。花茎は咲き終わったら根元から切ります。

秋の管理

黄葉から地上部の枯れ込みへ向かう季節です。水やりは減らし、肥料は与えません。10〜11月は株分けと植え付けの適期で、来春の配置を考えて移植できます。枯れた葉は地際で刈り取り、株周りを片付けてナメクジの越冬場所を減らします。

冬の管理

地上部は消えて休眠し、-20°Cの寒さにも耐えます。庭植えは水やり不要、鉢植えは月1〜2回、土が乾ききらない程度に与えます。肥料は与えません。霜柱で株が浮き上がることがあるので、株元に腐葉土をかぶせておきます。芽の位置を忘れないよう目印を立てておくと安心です。

10月の作業をくわしく知りたいときは観葉植物の冬越しや秋の植え替えの記事も参考になります。

よくあるトラブルと対策

春の新葉が穴だらけにされた

原因

ナメクジ・カタツムリの夜間食害。展葉期のギボウシ最大の敵。

対策

芽出しから展葉完了までの4〜6週間だけ、夕方の誘引剤と夜間の見回りで集中して守ります。展開後の葉は増えないため、この期間の防衛が一年の美観を決めます。

葉の縁や先が茶色く枯れ込む

原因

乾燥(夏の水切れ)か、直射日光・西日による葉焼け。

対策

枯れ込みは戻らないため、来季への対策をします。夏の水やり強化と株元マルチング、西日の当たる場所なら秋に移植か遮光を。青葉系ほど日陰へ、が配置の基本です。

葉に不規則な模様が出て、葉がねじれたり縮んだりする

原因

ホスタウイルスX(HVX)などのウイルス病。治療法はなく、汁液や刃物を介して他の株に伝染する。

対策

疑わしい株は根ごと掘り上げて処分し、使ったハサミやスコップは消毒します。同じ場所に新しいギボウシをすぐ植えるのは避け、購入時は葉の模様が品種本来のものか確認してください。

芽の数が減り、株の中心が空いてきた

原因

株の老化。10年前後たった大株は中心部の根茎が古くなり、外側にだけ芽が付くようになる。

対策

芽が動く前の2〜3月か秋に掘り上げ、古い中心部を取り除いて外側の芽を2〜3個ずつに株分けします。腐葉土を混ぜた新しい土に植え直すと、若い株として再生します。

冬から春にかけて株が土から浮き上がった

原因

霜柱による浮き上がり。冬に地上部がなく、株元がむき出しだと霜柱で根茎が持ち上げられる。

対策

浮いた株は芽が動く前に軽く押し戻すか、掘り上げて植え直します。以後は11月の刈り取り後に株元へ腐葉土やバークを3cmほどかぶせて、霜柱を防いでください。

ここにない症状は症状から調べるで、葉の色・しおれ・虫・病気などから逆引きできます。

ギボウシの花

ギボウシの花:ギボウシの大きな葉の間から緑の花茎がまっすぐ立ち上がり、長さ4〜5cmほどの淡い紫色のラッパ形の花が、下から順に横向きにうつむき加減に連なって咲いている様子
ギボウシの花(イメージ)

ギボウシは、6〜8月ごろに葉の間から花茎を伸ばして咲く宿根草です。品種によって高さ30cm〜1mほどの花茎が葉の上に立ち、淡い紫や白のラッパ形の花が、下から順に横向きやうつむき加減に咲き上がります。花はひとつずつは一日でしぼみますが、次々に開くので見ごろは2〜3週間続きます。多くは香りがほとんどありませんが、白花のタマノカンザシの系統は夕方から甘い香りを放ちます。つぼみの形が橋の欄干の擬宝珠に似ていることが名前の由来とされます。

咲き終わった花茎は付け根から切ると株が疲れにくくなります。葉を主役にしたい場合は、花茎が伸びてきた段階で切ってもかまいません。

ギボウシの花言葉・風水

花言葉

ギボウシの花言葉は「落ち着き」「静かな人」です。派手な花に頼らず、日陰で堂々と葉を広げる佇まいに由来し、夏に咲く薄紫の花も控えめに俯いて咲くことから、静かな品格を象徴する植物とされ、和の庭にも洋の庭にもなじみます。

風水・縁起

風水では、日陰を美しい葉で満たすギボウシは「陰の気を整える」象徴とされ、家の北側に植えると住まいの気のバランスを保つといわれます。大きな葉が悪い気を受け止めて和らげると考えられたのが由来で、玄関脇の日陰にも向く植物です。

ギボウシのよくある質問

Qギボウシの葉が穴だらけになります。犯人と対策は?回答を見る
A

犯人はほぼナメクジ(夜行性)です。夜、懐中電灯で見回れば現行犯を確認できます。対策は時期の集中が鍵で、ギボウシの葉は春に展開した後は増えないため、芽出しから展葉完了までの4〜6週間だけ集中して守れば一年の美観が守れます。具体策は、夕方に株周りへ誘引駆除剤、夜間の見回りで捕殺、鉢や落ち葉などの日中の隠れ家を撤去、銅テープや粗砂利のバリアの4つです。展葉後の多少の食害は株の健康に影響しないので、春だけ本気の効率警備で十分です。

Qギボウシが何年経っても買った時のポット苗のように小さいままです。回答を見る
A

ギボウシは大器晩成の宿根草で、本来の姿になるまで3〜5年かかります。ただし成長が止まって見える場合は環境を確認してください。日が全く差さない暗すぎる場所なら明るい日陰へ、乾燥した痩せ地なら腐葉土のすき込みと夏の水やりを、大木の真下なら樹の根が水と養分を奪うので少し離すか大きめの穴に腐葉土で陣地を作ります。頻繁な植え替えや株分けも、動かすたびに振り出しに戻る原因です。環境を整えたら数年触らずに待つのが一番の近道です。

Qギボウシの花は切ったほうがいいですか?回答を見る
A

どちらでも構いませんが、葉を主役にするなら蕾のうちに切るのがおすすめです。花を咲かせて種を付けると株の体力が使われ、翌年の葉がやや小さくなることがあります。薄紫の花を楽しみたい場合は咲かせて、花が終わった時点で花茎を根元から切れば、体力の消耗は最小限で済みます。花茎を放置して種を付けさせると、こぼれ種から親と違う葉色の株が生えて庭が雑然とするので、遅くとも花後には切り取ってください。

Qギボウシは鉢植えでも育ちますか?庭植えと何が違いますか?回答を見る
A

鉢植えでもよく育ちます。違いは水やりの手間と株の大きさで、鉢は夏に毎朝の水やりが必要になり、株のサイズは鉢の大きさで頭打ちになります。ミニ種や中型種なら6〜8号の深鉢で十分で、ベランダの日陰でも楽しめます。2〜3年に1回、芽が動く前の2〜3月に一回り大きな鉢へ植え替え、冬は地上部が消えても鉢を捨てずに月1〜2回の水やりで根を保ちます。ナメクジ対策は鉢を地面から浮かせて置くだけでかなり減らせるので、鉢植えは庭植えより葉をきれいに保ちやすい面もあります。

ギボウシに関係するナレッジ

ギボウシの季節の作業や、土・鉢・肥料の選び方をくわしく解説した記事です。

ギボウシを育てる人が次に読んでいるページ

10月の作業と、ギボウシの手入れで迷ったときに役立つページです。

この記事について

執筆: Hapot編集部

植物を迎えたばかりの人が枯らさずに育てられるように、植物図鑑と症状別の記事を編集しているチームです。農林水産省や農研機構など公的機関の栽培指針を確認したうえで、温度や頻度を数値で示し、迷いやすい判断は結論から書くことを大切にしています。誤りや古くなった情報はお問い合わせから受け付け、確認のうえ更新しています。

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