苗・株の選び方
苗は本葉5〜6枚で節間が詰まり、茎が太く葉色の濃いものを。ポット底から根が出すぎた老化苗は避けます。側花蕾タイプ(兼用種)か頂花蕾専用種かを袋・ラベルで確認し、長く収穫したいなら兼用種を選んでください。
Hapot編集部より
ブロッコリーは、私たちが食べている部分が「花のつぼみの集合体(花蕾)」という、知れば知るほど面白い秋冬野菜の主役です。家庭菜園での最大の魅力は「側花蕾(わき芽のつぼみ)」:スーパーでは売られない小さな花蕾が、頂上の大きな一個を収穫した後も脇から次々と生まれ、冬の間ずっと採れ続けます。株全体で見れば市販品数個分の収穫になり、この「収穫が終わらない」体験は栽培者だけの特権。苗からなら失敗も少なく、9月に植えて11月から収穫のシンプルな設計です。攻略の鍵はアブラナ科共通の「防虫ネット」:植え付け当日からトンネルで覆えば、無農薬でもきれいな花蕾が育ちます。
水やり
土の表面が乾いたら(花蕾肥大期は水切れ注意)
日光
直射日光
適温
15-20°C(冷涼好き。秋植えが黄金ルート)
湿度
40-60%
土
肥沃で水はけの良い土
肥料
元肥+追肥2回(植え付け2週後と花蕾が見えた頃)
成長速度
中(苗から70-90日で頂花蕾収穫)
毒性
食用。葉も茎も食べられる
苗は本葉5〜6枚で節間が詰まり、茎が太く葉色の濃いものを。ポット底から根が出すぎた老化苗は避けます。側花蕾タイプ(兼用種)か頂花蕾専用種かを袋・ラベルで確認し、長く収穫したいなら兼用種を選んでください。
日当たりの良い場所で育てます。1日5時間以上の日照が花蕾の充実に直結。株が大きく育つ(横幅50cm超)ため、株間45cmとゆったり確保します。プランターは深さ30cm・容量25L以上の大型に1株が目安。アブラナ科の連作を嫌うので、畑では1〜2年空けた場所へ。冷涼好きで霜には強く、秋植えの株は真冬も収穫を続けられます。
植え付け後の活着までは毎日、その後は土の表面が乾いたらたっぷりが基本です。特に花蕾が見え始めてからの水切れは、花蕾が小さいまま固まる原因になるため要注意。逆に花蕾に水が溜まったままだと腐れの元になるので、水やりは株元へ。真冬は乾きが遅いため頻度を落としつつ、乾燥した晴天続きには忘れず与えます。
肥沃な土がおいしい花蕾を作ります。植え付け2週間前に苦土石灰、1週間前に堆肥と元肥をたっぷり混ぜて畝立て。ブロッコリーは肥料食いで、特に生育前半に株を大きく育てられるかが花蕾のサイズを決めます。プランターは野菜用培養土(元肥入り)でスタートし、追肥でつなぐ設計で十分です。
手入れの中心は「収穫の仕方」です。①頂花蕾(頂上の大きな花蕾)が直径10〜15cmになったら、茎を斜めに切って収穫(斜め切りは切り口に水が溜まらないため)。②その後、葉の付け根から出る側花蕾を、500円玉〜ピンポン玉大で次々収穫。頂花蕾を採り遅れるとつぼみが開いて味が落ちるので、「大きさより締まり」で判断を。黄変した下葉は随時取り除いて風通しを保ちます。
苗の植え付けは9月(中間地)。本葉5〜6枚のがっしりした苗を選び、株間45cmで浅植えにします。植え付け当日に防虫ネットのトンネルを設置するのが鉄則:1日遅れるだけでモンシロチョウが産卵していきます。春植え(3月)も可能ですが、害虫が増える時期に向かうため、初心者は秋植えが断然おすすめです。
家庭菜園では毎年苗を購入するのが手軽で確実です。種から育てる場合は7月末〜8月にポットまきし、猛暑を避けた半日陰で育苗して9月に定植します(育苗中も防虫ネット必須)。品種は側花蕾がよく出る「緑嶺」などの兼用種を選ぶと、冬の長期収穫が楽しめます。
アブラナ科はアオムシ(モンシロチョウ幼虫)・コナガ・ヨトウムシの御三家に狙われます。最強の対策は「植え付け当日からの防虫ネット」で、物理防御が9割:ネットの裾に隙間を作らないことと、葉がネットに触れるほど育ったらサイズアップが運用のコツです。ネット内で発生した場合は葉裏の卵・幼虫を捕殺。アブラムシは風通しと早期発見で対処します。病気では根こぶ病(連作土壌で発生)に注意し、連作回避と水はけで予防を。
3月に春植えも可(防虫強化前提)。秋植え株の側花蕾は3月まで。
7月末〜8月に種まき・育苗(半日陰+防虫ネット)。
9月が植え付け適期。防虫ネット即設置・追肥で株づくり。
11月から頂花蕾収穫→側花蕾の連続収穫が春まで続く。
原因
アオムシ・コナガの食害。防虫ネットなしのアブラナ科の宿命。
対策
葉裏の幼虫と卵を捕殺し、今からでも防虫ネットを設置します。株の回復力は高いので、新しい葉が守られれば花蕾は育ちます。
原因
アブラムシやコナガ幼虫が蕾の隙間に侵入。
対策
収穫後に塩水(または重曹水)へ15分ほど逆さに浸けると虫が出てきます。畑では蕾が見え始めた時期の防除と、ネットの隙間チェックで侵入を防ぎます。
ブロッコリーの花言葉は「小さな幸せ」。無数のつぼみが集まって一つの花蕾になる姿に由来します。結婚式で新郎が投げる「ブロッコリートス」でも幸せのバトンの象徴に。
つぼみの集合体は「蓄えた運気」の象徴とされ、実り前の力を蓄える縁起物といわれます。
つぼみが開花に向かい始めたサインで、収穫の最終signalです。原因は①収穫の遅れ(締まった濃緑のうちに採るのが正解)、②暖かすぎる気候や急な高温、③株が小さいまま花蕾がついた(肥料・水不足で株づくりに失敗)のいずれか。黄色くなりかけでも味は落ちますが食べられます。次からは「頂花蕾は10〜15cm・固く締まったうち」に収穫し、生育前半の追肥で株を大きく育ててください。
まず品種を確認してください:頂花蕾専用種は側花蕾がほとんど出ません(兼用種なら「緑嶺」などと表記があります)。兼用種なのに出ない場合は、①頂花蕾の収穫が遅れて株が消耗した、②収穫後の追肥忘れ、が典型原因です。頂花蕾を採ったらすぐお礼肥(化成肥料をひと握り株周りに)を与えると、2〜3週間で脇から次々と側花蕾が立ち上がります。冬の寒さで一時停滞しても、早春にまた動き出すので株は抜かずに待ちましょう。