苗・株の選び方
種は大粒で傷のないものを。品種は大粒の「打越一寸」「仁徳一寸」が定番で、味・育てやすさともに安定します。ポット苗から始める場合は、本葉2〜3枚の若苗を11月に選んでください。
Hapot編集部より
ソラマメは、さやが空を向いて実る姿が名の由来の、初夏だけのごちそう豆です。「おいしいのは採って3日まで」といわれるほど鮮度落ちが速く、だからこそ自家栽培の価値が最大化する野菜:もぎたてを塩ゆでにした瞬間、店で買うソラマメとは別の食べ物だと分かります。エンドウと同じ秋まき越冬型で、10〜11月にまいて小苗で冬を越し、春に一気に育って5〜6月に収穫。マメ科らしく肥料は控えめでよく、栽培自体は素直です。関門は「アブラムシ」:春の若い茎先に必ずと言っていいほど群がるため、「先端の摘心」という先手の一撃が伝統の対策。空に向かって膨らむさやが下を向いたら、収穫の合図です。
水やり
土の表面が乾いたら(過湿嫌い・さや肥大期は切らさない)
日光
直射日光
適温
15-20°C(幼苗は-3°C程度まで。大苗は寒さに弱い)
湿度
40-60%
土
水はけの良い中性の土(酸性嫌い)
肥料
元肥少なめ+開花期に追肥1回
成長速度
秋まき→春に急成長
毒性
食用(まれに遺伝的体質で溶血を起こすソラマメ中毒が知られる)
種は大粒で傷のないものを。品種は大粒の「打越一寸」「仁徳一寸」が定番で、味・育てやすさともに安定します。ポット苗から始める場合は、本葉2〜3枚の若苗を11月に選んでください。
日当たりの良い場所で育てます。連作を嫌うため4〜5年空けるのが鉄則(エンドウと同様、マメ科同士の連作もNG)。草丈70cm〜1mと大柄で倒れやすいため、風の強い場所では支柱と紐で株全体を囲う「囲い誘引」を。プランターは深さ30cm以上の大型に1〜2株。冬の寒風が強い地域では、不織布のベタがけで幼苗を守ると越冬が安定します。
冬は乾かし気味でOK、土の表面が乾いたら暖かい午前中に与える程度。春の開花〜さや肥大期は水の需要が増え、この時期の乾燥はさやの付きが悪くなる直接原因になります。「冬は控えめ、春はたっぷり」のマメ科越冬組共通のリズムで。過湿は立ち枯れの元なので、水はけの良い畝が前提です。
酸性土壌を嫌うため、種まき2週間前に苦土石灰をしっかり混ぜます。元肥は控えめに(チッソ過多はつるボケと アブラムシの呼び水)。水はけの良い畝を立て、株間40〜45cmとゆったり確保。プランターは野菜用培養土+苦土石灰で準備完了です。
ソラマメ独特の作業が2つあります。①整枝:春に株元から多数出る枝を、太い枝6〜7本に整理して養分を集中(細い枝は根元からかき取る)。②摘心:4月、各枝の先端を10cmほど摘み取ります。目的はアブラムシ対策(彼らは柔らかい先端に集中するため、先に取り除く)と、上部への養分分散を止めてさやを充実させること。この摘心がソラマメ栽培の伝統の知恵です。収穫は、上向きだったさやが重みで下を向き、背筋(縫合線)が黒褐色になった頃が食べ頃です。
種まきは10月中旬〜11月上旬。「おはぐろ(黒い筋)を斜め下に向けて、種の頭が少し見える浅さ」でまくのが発芽のコツです。1か所1〜2粒、株間40cm。エンドウ同様、本葉2〜3枚の小苗で越冬させるのが鉄則で、早まきによる大苗越冬が最多の失敗要因です。ポットまきして11月末に定植する方法も、鳥害を避けられて確実です。
種まきで育てます。自家採種も可能:採種用の株のさやを完全に枯れるまで残し、カラカラの豆を取り出して乾燥保存すれば翌秋にまけます(固定種の場合)。種まき直後は鳥(カラス・ハト)が豆を掘り出すため、不織布かネットで発芽まで守るのが定石です。
主敵は圧倒的にアブラムシです。春、茎の先端と若いさやに黒々と群がります。対策は①4月の摘心(発生源の先端を先に除去)、②見つけ次第の駆除(テープ・牛乳スプレー・薬剤)、③チッソ過多を避ける、④シルバーマルチで飛来抑制、の多段構え。放置するとウイルス病も媒介されるため初動が肝心です。病気は連作による立ち枯れと、春の多湿で出る赤色斑点病:連作回避と風通し(整枝)で予防します。
整枝→摘心→開花→さや肥大。アブラムシとの攻防が本番。
5〜6月に収穫。さやが下を向いたら食べ頃、鮮度勝負で即調理。
10月中旬〜11月上旬に種まき。おはぐろを斜め下に。
小苗で越冬。寒風の強い地域は不織布で防寒。
原因
ソラマメの宿命。柔らかい先端部に春先集中的に付く。
対策
群がった先端ごと10cm摘み取って処分するのが最速の対処(本来の摘心作業と一石二鳥)。以後は毎朝の見回りと、テントウムシの保護を。
原因
受粉後の栄養不足・水不足、または収穫の早すぎ。
対策
さやが下を向き背筋が黒くなるまで待って収穫します。開花〜さや肥大期の水切れと肥料切れ(追肥1回)にも注意を。
ソラマメの花言葉は「憧れ」「永遠の楽しみ」。空を向いて実るさやが、上を目指す姿に重ねられています。
空に向かって実る豆は「上昇運」の象徴とされ、初夏の実りは家庭の食運を豊かにするといわれます。
手遅れではありません。まず被害が集中している茎の先端を10cmほど摘み取って処分してください(これで大半を物理的に排除できます=本来の摘心作業の前倒し)。残りは牛乳スプレーや粘着テープ、市販の食用適用薬剤で駆除を。株全体が覆われる前の初動が鍵で、以後は毎朝の見回りで新たな群れを早期発見します。テントウムシがいたら最強の援軍なのでそっとしておきましょう。予防としては窒素肥料を控えることが最も効きます。
3つのサインで見極めます:①空を向いていたさやが重みで下を向く、②さやの背筋(縫合線)が黒褐色に色づく、③さやの表面に光沢が出る。この3つが揃ったら食べ頃で、目安は開花から35〜40日です。早すぎると豆が薄く、遅れると皮が硬く粉っぽくなります。そして採ったら鮮度との勝負:「おいしさは採って3日」といわれるほど糖が落ちるのが速いため、収穫はお湯を沸かしてから、が家庭菜園の合言葉です。